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  1. 神戸市議会 2004-12-08
    開催日:2004-12-08 平成16年決算特別委員会第2分科会〔15年度一般・特別会計決算〕(みなと総局等) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯主査(芦田賀津美) ただいまから決算特別委員会第2分科会を開会いたします。  なお,平野章三委員から,所用のため,本日の分科会を欠席する旨の届けが提出されておりますので,ご報告いたしておきます。  また,本日は,私自身も質疑者となっておりますので,その間の分科会の運営につきましては,和田理事に行っていただくことにいたしたいと存じますので,ご了承願います。  本日,審査を行います局は,みなと総局及び消防局の2局でありますので,あらかじめ,お含みおき願います。 (みなと総局) 2 ◯主査(芦田賀津美) それでは,日程によりまして,まず,みなと総局関係の審査を行います。  当局におかれては,説明,答弁とも簡明にお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 3 ◯小柴みなと総局長 それでは,決算第9号平成15年度神戸市一般会計歳入歳出決算のうち,みなと総局所管の海岸事業及び決算第25号平成15年度神戸市空港整備事業費歳入歳出決算につきまして,ご説明申し上げます。  お手元にお配りしております平成15年度決算説明書の1ページをお開きください。  1.総括事項でございますが,平成15年度は,海岸事業につきましては,社会資本整備重点計画の初年度として高潮対策事業等を推進いたしました。また,空港整備事業につきましては,空港施設の整備工事を行いましたほか,神戸空港ターミナル株式会社への出資,用地取得等を行いました。  次に,2.主要事業の実績及び効果でございます。まず,一般会計のうち高潮対策事業では,高潮による被害から背後地を防護するため,昭和40年度より本格的に防潮堤・水門・ポンプ場等の新設,補強を推進しておりますが,平成15年度は東神戸地区の深江浜工区で胸壁の築造を実施いたしました。また,西神戸地区の遠矢浜工区における高潮対策事業に係る実施設計を行いました。  次に,海岸保全施設補修費統合補助事業では,東神戸地区の新在家でポンプ場の基礎柱の補修を行いました。また,中神戸地区の東川崎でポンプ場の水位計の取替工事を行いました。  須磨海水浴場対策事業では,海水汚濁防止策としてオイルフェンスの設置や海岸清掃を行うとともに,事故防止対策として監視所を設置いたしました。また,違法駐車対策として自家用自動車自粛の広報を実施し,進入車両対策として自動チェーンゲートの管理やガードマンによる警備等を実施しました。さらに,深夜の花火騒音対策として地元の皆様や関係機関との合同パトロールやガードマンによる巡回を実施し,サメ防御対策としてサメ防護ネットを設置いたしました。  なお,平成15年度の海水浴場利用者は, 101万 6,000人でございました。また,本年度の利用者は,台風と降雨の影響もありましたが, 104万 1,000人と2万 5,000人の増加でございます。  次に,空港整備事業でございます。まず,空港整備事業といたしまして,平成14年度に引き続き,進入灯橋梁の架設工事を実施いたしましたほか,エプロン,滑走路,誘導路の地盤改良及び舗装,排水施設の設置及び航空灯火の設置などの工事を実施いたしました。また,航空気象観測調査など環境調査を行いましたほか,エアポートセールスに努め,広く市民に空港事業をご理解いただくため,広報活動等を実施いたしました。  次に,空港関連事業でございますが,平成14年度に引き続き神戸空港ターミナル株式会社に対し出資を行いましたほか,貨物ターミナル用地として 1.1ヘクタールを新都市整備事業会計から取得いたしました。この用地は,平成16年度より同社に貸し付けているところでございます。  続きまして,海岸事業の歳入歳出決算額をご説明申し上げます。5ページをお開きください。海岸事業の歳入歳出決算額一覧表でございます。
     まず,歳入でございます。使用料及手数料は 990万円で,海岸占用料でございます。国庫支出金は 3,260万円で,高潮対策事業海岸保全施設補修費統合補助事業に係る国庫補助金でございます。さらに,諸収入は 148万円で,海の家の受電設備使用に伴う収入などでございます。  以上,歳入の決算額合計は 4,399万円でございます。予算現額に比し 4,935万円の減額となってございますが,これは翌年度への繰り越し等に伴うものでございます。  次に,歳出でございます。決算額合計は3億 1,361万円でございます。内訳は事項別明細書でご説明いたしますので,8ページをお開きください。海岸保全費のうち職員費は,右ページの支出済額の欄にございますように1億 2,202万円で,職員の給料,職員手当等でございます。海岸保全費の事業費は1億 9,159万円で,高潮対策及び海岸保全施設補修などの事業実施に伴う工事費や海水浴場対策の経費及び海岸保全区域の管理経費等でございます。  なお,翌年度繰越額は 5,850万円で,工程調整により平成16年度へ繰り越したものでございます。また,10ページに各事業の内容を掲げておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。  続きまして,空港整備事業歳入歳出決算額をご説明申し上げます。13ページをお開きください。空港整備事業費会計歳入歳出決算額の一覧表でございます。  まず,歳入の決算額の内訳をご説明いたします。空港整備事業収入につきましては,国庫支出金は16億 5,235万円で,進入灯橋梁の架設工事及びエプロン,滑走路,誘導路の舗装,排水施設及び航空灯火の設置など空港施設の整備等に係る国庫補助金でございます。県支出金は 7,400万円で,空港整備事業のうち本市単独部分に対する県補助金でございます。繰入金は10億 685万円で,新都市整備事業会計からの繰入金及び空港整備事業に係る地方交付税相当額を一般会計から繰り入れたものでございます。諸収入は 4,456万円で消費税還付金等でございます。さらに,空港整備事業公債といたしまして32億 5,400万円を起債しております。  空港関連事業収入につきましては,財産収入が 8,172万円でございます。これは平成14年度に取得いたしました旅客ターミナル用地神戸空港ターミナル株式会社に貸し付けたことによる使用料でございます。次に,繰入金が32億 4,000万円でございます。これは神戸空港ターミナル株式会社への出資及び貨物ターミナル用地の取得資金として,新都市整備事業会計及び新都市整備事業基金から繰り入れたものでございます。  以上,歳入の決算額合計は93億 5,348万円でございます。予算現額に比し12億 608万円の減額となってございますが,これは空港施設の整備に係る工事費の翌年度への繰り越し及び不用等に伴うものでございます。  次に,歳出の決算額の内訳をご説明いたします。事項別明細書でご説明いたしますので,18ページをお開きください。空港整備事業費のうち職員費は,右ページの支出済額の欄にございますように2億 970万円で,職員の給料,職員手当等でございます。次に,建設費は58億 132万円で,進入灯橋梁の架設工事及びエプロン,滑走路,誘導路の地盤改良及び舗装,排水施設及び航空灯火の設置など空港基本施設の整備工事に係る経費のほか,航空気象観測調査等の調査経費,エアポートセールス,広報活動等に係る経費でございます。  20ページをお開きください。他会計へ繰出金は 2,073万円で,市債の利子償還及び起債諸費として公債費に繰り出したものでございます。予備費につきましては,職員費に 300万円を充当いたしました。  次に,空港関連事業費でございますが,貨物ターミナル用地の取得費といたしまして29億 7,000万円を,また,神戸空港ターミナル株式会社への出資金といたしまして2億 7,000万円を支出しております。さらに,平成14年度に旅客ターミナル用地の取得資金を新都市整備事業基金から繰り入れておりますが,その元利償還金といたしまして,新都市整備事業基金に 8,172万円を繰り出しております。  以上,歳出の決算額合計は93億 5,348万円でございます。  なお,翌年度繰越額は4億 900万円で,排水施設の設置及び電源局舎の整備等に係る工事費を,平成16年度へ繰り越したものでございます。また,7億 9,708万円を不用としておりますが,これは地盤改良工事に係る落札差金等によりまして生じた不用でございます。  以上で当局の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 4 ◯主査(芦田賀津美) 当局の説明は終わりました。引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,答弁は適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,特に申し上げておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  なお,みなと総局所管分のうち港湾事業及び新都市整備事業については,それぞれさきの第3回定例市会において公営企業会計決算として既に審査を終えておりますので,この点あらかじめご承知おき願います。それでは,大かわら委員,発言席へどうぞ。 5 ◯分科員(大かわら鈴子) おはようございます。それでは,始めさせていただきたいと思います。  2006年2月の開港まであと1年余りと迫ってきています。我が党議員団は本会議で神戸空港建設に係る財政計画と現状とが著しく乖離していること,また,開港まであと1年余りという時期に来て,なお神戸空港への就航を予定している航空会社はスカイマーク1社のみという現状を示して,当初計画の予測との関係について市長の見解を伺いました。しかし,いただいたご答弁は納得できるものではありません。そこで,以下,残された疑問に関してお伺いをいたします。  まず1点目は,財政計画の空港整備費についてお聞きをします。  神戸市は,空港整備費 500億円のうち,国から支出をされる補助金は半分の 250億円と説明してこられました。神戸空港開港は17年度と迫っています。ところが,平成16年度予算を含め,ついた補助金総額は85億円で,残額は 165億円ということになります。  さて,昨年,国の地方空港整備事業費の総額は 440億円であり,そのうち神戸空港についたのは33億円でした。本年17年度の概算要求額は 452億円ですが,これが満額認められたとしても,この額を現在建設が進んでいる新北九州空港や新石垣空港など11の地方空港で分けることになります。この予算の枠内で他空港を押しのけて神戸空港に 165億円もの補助金がつくとは思えません。本会議で我が党の段野議員の質問に鵜崎助役は,国庫補助 250億円については,平成15年の2月の衆議院の予算委員会で国が答弁されているので確認済みであり,17年度開港は確実だと説明をされました。しかし,衆議院予算委員会での航空局長の答弁は,国が所定の費用負担は行いますと答弁されているだけで,平成17年度の開港までに 250億円全額を補助するとの答弁があったわけではありません。残りの 165億円の補助金は滑走路用地等の購入に対して出されるものとお聞きをしています。市民の感覚からいえば,国の補助がついていない,滑走路用地が買えない。それでも開港するということは理解できません。開港までに補助金が確保できなかった場合はどのように対処されるのでしょうか。新都市の土地を借りて地代を支払っていくのか,それとも土地を買わないまま開港するのか,市民に納得のいく答弁をいただきたいと思いますが,いかがでしょうか。  次に,神戸空港の需要予測について伺います。  神戸市の需要予測によれば,2015年の利用客は 434万人であり,そのうち半数以上の 243万人が大阪府北部から利用すると説明されてきました。この需要予測に対して,これまで多くの市民から疑問の声が出されました。本会議で矢田市長は,羽田便には強い関心が寄せられている,21時以降の需要が多いと聞いている,スカイマークが6便を飛ばしたいと言っていると答弁をされました。開港を1年後に控えた今でも就航を表明しているのはスカイマーク1社のみで,大手参入は取りつけられていません。これでは需要予測を満たすことができません。  さて,今月3日に,「どう生かす関西3空港」と題するシンポジウムが大阪の帝国ホテルで開催されました。このシンポジウムには,井戸県知事やスカイマークの西久保社長などがパネリストとして参加されています。また,岩村国土交通省事務次官が基調報告をされています。その報告の中で岩村次官は,関西3空港の位置づけについて,関西国際空港は国際拠点空港として関西圏の国際空港需要を担う,伊丹は国内の基幹空港,神戸空港は 150万都市神戸周辺の需要を担うと考えていると発言されています。この岩村次官の発言は国土交通省のトップの発言であり,極めて注目すべきだと思います。事務次官の発言は,神戸市がこれまで説明されてきた需要予測とは明らかにかけ離れたものです。この次官の発言について局長の見解をお伺いいたします。  また,シンポジウムの中で次官は,神戸程度の便数なら会社なら採算がとれないとも発言されており,関西国際空港の村山社長からは,大半の地方空港は神戸も田舎の空港も同じ,初めから採算はとれないと発言されています。このように当事者からも採算が疑問視されている神戸空港建設は今からでも中止すべきと思いますが,いかがでしょうか。以上,お伺いいたします。 6 ◯小柴みなと総局長 需要予測の件と3空港の役割分担の件,私がお答えさせていただきます。  これ,需要予測については,今までもずっと述べさせていただいておりますけども,いわゆるロジットモデルということで新しい手法を採用いたしまして,これは国の方からもそういう手法の通知がありまして,それに基づいて,利便性とか── 時間,金額だけでなく利便性等も考慮した,そういう新しい手法をというようなことで,それに基づきまして需要予測立てまして,それから実際の人の動き,これにつきましては,実際のいろんなデータに基づきまして,いわゆる地域流動調査いうのがございますけども,これは実際の人の動きをもとにしまして,そういう新しい手法に基づいて計算したということでございます。それに基づいて出たのが 430万ということでございますので,これにつきましては,当然,市民の方にも公開で議論いたしまして,疑問点等についてはそれぞれお答えいたしまして,公表されたわけですけども,一応我々としましては,これについては十分需要予測どおりいけるということで確信しております。  大阪の方が何か少し多いんじゃないかというようなこともございますけども,これにつきましても,従来から答えておりますように,これは大阪府の北部,これ全体の,いわゆる航空利用者が 1,370万ほどおりますので,そのうち神戸空港を利用するのが 243万ということですね。これは率でいきますと18%となります。それで,ほかの── 今現在でも,例えば京都府が伊丹空港と関空をどう使うのかといった場合に,京都府の方でも,関空を利用しているのが30%ほどおります。それから,滋賀県につきましても同じく伊丹,関空,どちらを利用するかという中で,関空は21%ほどおります。さらに和歌山県につきましては,これは逆に伊丹空港の方を19%利用するということでございますので,先ほど申し上げました大阪府北部で神戸空港を利用するのが18%ということですので,決しておかしい数値でも何でもないというふうに思っておりますので,需要予測も含めまして十分達成できるということで考えております。  それから,3空港の役割分担でございますけども,これももう従来からずっと話ございますけども,先ほど事務次官の話ございましたですけども,関西国際空港については一応国際空港,それから伊丹につきましては基幹空港,神戸空港につきましては,神戸の都市圏の需要 200~300万人と言われておりますけども,それの需要を満たす地方空港という位置づけされておりまして,これにつきましては,国の方でも既に認知いただきまして,そういう役割分担に沿って工事も実施してきたということで,17年度の開港に向けて今進めているということでございますので,我々といたしましては,その国の役割分担に基づいた格好で,新しい手法に基づいた需要予測でもって十分いけるということで,会社なら採算がとれないというような話ございましたですけども,これにつきましても,需要予測に基づきまして着陸料等を計算いたしましてしますと,収入が27億ほどございますけども,ただ,これにつきましては,今現在,着陸料は基本的には3分の2と,告示料金の3分の2ということになっておりますので,それにいたしましても18億ほど入りますので,それに対して,支出につきましては,他空港等も参考にしながら計算しますと,10億ちょっとということですので,我々といたしましては,管理収支も十分採算がとれるということで現在見込んでるところでございます。  私の方から以上です。 7 ◯山本みなと総局参与 国費についていかがなものかというご質問でございますけども,確かに,かつて 1,300億程度,一般空港等の予算があったわけでございますけども,昨今の厳しい状況の中で一般空港等が 452億ということになってますけれども,ただ,国土交通省も努力されて,一般空港等に従来含めておった航空サービス高度化推進事業というのを別枠で 203億要求しておるという実態があるということはご理解いただきたいと思います。  神戸空港の残事業に対する補助金につきましては,補助金総額については,既に国土交通省の方で,予算委員会の中の質問に対して航空局長がお答えになってるということで我々は確認済みであるということで考えております。ただ,ご承知のとおり,施設整備は順調に進んでおると,また国の管制塔をはじめ直轄事業も予算がつき,工事にかかっておると,またエアラインから,スカイマーク1社ですけど,就航表明もあると,そういう状況の中で17年度の開港は我々確実になったというように思っております。こういう確実になった空港に対して,当然として平成17年度の予算編成の中で国は何らかの方針を出していただけるものということで確信しております。  また,スカイマーク1社だけでいいのかということでご質問でございますけれども,もっと頑張らんかいという激励のご質問だと思いますけれども,神戸空港の利便性については,大手航空会社からも高い評価をいただいておりますので,我々としては羽田便をはじめ,北海道,九州,沖縄など全国的なネットワーク形成を目指して,死に物狂いで頑張っていきたいと思いますので,また,応援方よろしくお願いしたいと思います。 8 ◯分科員(大かわら鈴子) では,再質問させていただきます。  今,国費のことで,出していただけるものということで言われたんですけど,もし,これが出なかった場合はどうなのかということを私お聞きしたんです。これについても,ちょっとお答え,もう1度お願いします。  この前,電話でですが,国交省の航空局に空港整備事業費についてお聞きしました。この内容なんですけども, 452億円のうち北海道,ここに 111億円,離島が82億円,沖縄が45億円,この分については別枠で必ず,この 452億円の中からつくということを言われてます。残りは 212億円になるんですね。ここには直轄部分とか第二種空港の事業費も含まれていると,だから当然その分も除かれていきます。こういう状況で本当に 165億円,これがちゃんとつくんでしょうか。もう1度これについてご答弁をお願いします。  それから需要予測,ロジットモデルで計算されて,大阪北部のことも言われましたけども,これ,本当に大阪府の北部ということで,56%ということで,これ計算されてますよね。その範囲もかなり広いということで,本当に達成できるのかというのは,これ,市民の中にも大きな不安が残ってます。この矢田市長の── 神戸新聞がアンケートとった── 市長,3年ということでアンケートとった分で,その中でも採算性とか需要が不透明であるということ,70%以上の方がそういう不安を表明されています。これについて本当に達成できるのか,今のご答弁ではちょっと理解できませんので,もう1度ご答弁お願いします。 9 ◯小柴みなと総局長 需要予測につきましては,先ほども申し上げましたとおり,そういう新しい手法で計算しておりますし,これは実際に,地域間流動いうのが実際に人が動いたデータをもとにして計算したものということでございますので,架空の数字をいうことじゃございません。実際に動いた人を,それを新しい手法に基づいて計算したら出てきたということですので,我々は── 科学的な実証に基づいて十分いけるということでございます。  国庫補助につきましては,先ほど申し上げましたけども,とにかく,神戸空港の残事業に対する補助金,これにつきましては,全体として確保していただいてるということで,国の方でも航空局長が答えてくれてます。それに基づきまして,一応今回,17年度予算でも要求していただいてるということですので,これ,まだ今現在,要求しておりまして,正式な通知につきましては,国家予算が成立してからということになりますけども,いずれにしましても,平成17年度の予算編成の中で方向が示されるということですので,我々といたしましては,十分確保していただけるという前提で考えております。  以上です。 10 ◯分科員(大かわら鈴子) 私がお聞きしたことに対してお答えいただいてません。つけていただける,つけていただけると言われてますけども,じゃあ,もしつかなかった場合はどうなのかということを私お聞きしてるんです。 11 ◯小柴みなと総局長 今の段階で,そういう仮定の質問にお答えはできません。 12 ◯分科員(大かわら鈴子) ちょっと,もうこれではね,市民,全く納得できません。さきの需要予測についても,井戸知事にしても次官にしても見解が違うんですね。神戸市はかなり広い範囲でのことを考えてらっしゃいますけども,お二人は結局神戸周辺ということで,この需要予測について考えられてるんですね。ここで全く乖離が出てきてると,これで本当に達成できるんですか。  結局,市民の中でも,今でも空港に対して半数近くの人が建設に反対とか,それとかもう延期をしてほしいという答えを出されています。今,市民の声というのはこれなんですよ。今の答弁は,全くこの声に答えるものにはなってないです。  じゃあ,最後に1つ── もう時間余りありませんので,最後に1つだけお聞きしますけども,もし,こういうことで今もつけていただけるんやとか,いろいろ言われてますけども,こういう財政計画が破綻した場合やとか,需要予測そのとおりならんかった場合は,これね,だれか責任とらないかんと思うんですよ。これ,市民が望んでるんです。これ,結局,これがうまくいかなかった場合,行政が行ったことだとしても,責任をはっきりされるべきやと思いますが,どなたがどのように責任をとられるのか,これについて最後1点お伺いします。 13 ◯小柴みなと総局長 この神戸空港の建設につきましては,法律に基づく手続に従いまして,議会の同意も得ながら進めてきたわけでございますので,これにつきまして,財政計画につきましても,我々といたしましては十分留意しながら,今現在は非常に厳しい状況はありますけども,その間は,新都市のお金とか起債とか,そういうものを活用しながら,将来は土地を処分していって,きっちりと採算を合わせていくということでしていきたいと思っておりますので,所定の手続に従いまして,従来から手続を着実に進めてきたわけでございますので,それに対して,だれが責任とかいうことについては,我々それはお答えする立場にないということでございます。 14 ◯分科員(大かわら鈴子) じゃあ,もうこれで終わりますけども,やっぱり今ずっとお答えいただいたけども,これまでと余り答え変わってませんので,もう全く納得ができません。これは総括,空特で引き続きやらせていただきます。  終わります。 15 ◯主査(芦田賀津美) 次に,北山委員,発言席へどうぞ。 16 ◯分科員(北山順一) 1問だけ質問したいと思っております。  関西3空港の役割分担という言葉がございまして,私はその立場上で質問させていただきたいと思っておりますが,伊丹空港が環境上の制約により,離着回数を削減する方針が示されております。神戸空港は伊丹空港の容量制約を緩和し,特に神戸以西の利用者の利便性の向上を図るという国が示した役割分担があるわけでございますが,その役割分担のもと,神戸以西の地域から神戸空港へのアクセスの利便性,これを向上していくことが私どもは必要だと,こう考えております。神戸空港へのアクセスをどのように充実をしていくのかという,この1点をお伺いしておきたいと思います。 17 ◯小柴みなと総局長 委員ご指摘のように,やはりアクセス面については非常にやはり重要な要素と思っておりまして,神戸空港につきましては,やはり利用者にとって利便性の高い,多様なアクセス手段を確保する必要があると我々も考えておりますけども,今現在考えておりますのは,神戸空港へのアクセスとして,ポートライナーが今延伸しておりますけども,それを基本にいたしまして,リムジンバスの運行あるいはタクシー,マイカーの乗り入れを今想定しておるところでございますけども,そのポートライナーにつきましては,神戸新交通株式会社が現在,空港島への延伸工事を行っておりますけども,空港の開港時期に合わせて開通する準備を進めているところでございます。運賃につきましては,いわゆる採算性も踏まえて,神戸空港の利用促進の観点から,利用しやすいものになるよう検討しているということでお聞きしております。  また,バス,タクシーによるアクセス,これにつきましては,今後,バス協会とか,あるいはタクシー協会等と具体的にやはり協議をしていきたいと考えておりまして,ご指摘の神戸以西につきましては,例えば東播磨あるいは西播磨地域あるいは淡路方面から,空港へのアクセスバスが運行されるように働きかけていきたいと思っております。  また,高速道路の要所要所での,いわゆる案内表示の設置につきましても,やはりスムーズなアクセス確保という点から,現在,我々も今取り組んでいるところでございます。また,マイカーによるアクセスにつきましては,神戸空港ターミナル株式会社が空港島に駐車場を設置・運営してするわけでございますけども,この料金につきましても,いろいろ経済界からもいろいろ話もございますので,そこら辺も踏まえまして,近隣あるいは他の空港の料金水準も踏まえまして,航空機利用者にとって使いやすいものになるように,今現在,検討しているところでございます。  いずれのアクセス手段につきましても,神戸都市圏の国内航空需要に十分にこたえられるものになるように,今後とも十分関係事業者とも検討してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 18 ◯分科員(北山順一) いわゆるアクセスというものがどういうふうに充実されるかということで,神戸空港の本当の将来は決まってくると,これくらいの重要な役割を果たすと思っているんです。だから,今,ご説明を聞いたこのアクセスのあり方いうものを,これで本当に大丈夫かということを真剣に考えてもらいたい。それから,駐車場の料金の問題についても,これはいろんな各方面から要望が出ておると思いますが,それもやっぱり真剣に考えて取り組んでいってもらう必要があると,このことについては,僕は余り言いませんけれども,新幹線との関係,こういうものを考えたら,よっぽど力強く取り組んでいかないと,この面の解決は難しいんではないかと思っておりますので,この駐車料金ということについては考えてもらいたいと思います。  それから,先ほどの質問の中で山本参与は,全国的なネットワークを考えて展開をしていって,死に物狂いで取り組んでいきたいと,こういうふうに言っておりましたし,先ほど神戸都市圏の国内航空需要という言葉もございましたけれども,そういう内容について,私はよく理解をしておるつもりでございますけれども,長期的な神戸空港の将来という立場から考えていったら,もっと広範囲な需要というものを視野に入れるべきではないかなと,今の話では西播磨とか播磨とか淡路と,こういうところは視野に入っておるようですけれども,もっと広い範囲で考えていくべきではないかなと,こう思っております。  例えば岡山空港,近隣の岡山空港あるいは徳島空港では就航していない。けれども,神戸空港は就航しておるよというような路線ができれば,もっと広範囲な航空需要を受け持つことができるんではないかと,そのように思っておるんですけれども,そのための広範囲な航空アクセスを確保していく必要があると,こういうふうに思っておるわけです。新神戸駅あるいは新神戸駅から空港島へのアクセスの確保と,このことも大事だと思うんですが,そのあたりについてお伺いしておきます。 19 ◯小柴みなと総局長 駐車場料金につきましては,先ほど申し上げましたように,各界からいろいろ要望出ておりますので,それを踏まえながら,利用しやすい料金になるよう検討していきたいと思っております。  それから,もう少し広範囲にということでございますけども,それはもうおっしゃるとおりでございまして,これにつきましては,当然やはり就航路線,これ,やはり便数を多くするとか,ほかにはない時間帯とかいうようないろんな要素ある思いますので,それにつきましては,今現在,スカイマークさんが既に表明されておりますけども,大手エアラインとも今現在,ターミナルの施設協議等を行いまして,それについては非常に利便性の高い空港という評価もいただいておりますので,羽田中心にいたしまして,北は北海道から沖縄まで幅広い多便数の路線を考えていただけるものと思っておりますので,そういう面では,我々も広範囲にとらえて,今後そういう路線の拡大とか,そこら辺をできるだけふやすようなことも考えていきたいと思っておりますので,よろしくお願いします。  新神戸の関係につきましては,新神戸から空港までというような話もございますけども,新幹線との競合とか,いろいろございますので,そこら辺につきましては,我々,今後,総合的な観点から,どないしていくかについては検討してまいりたいと思っております。 20 ◯分科員(北山順一) よくわかりました。いずれにしても,新幹線との競争もありますし,神戸空港の将来を考えるとき,皆さんが,先ほど山本参与が言ったように,死に物狂いで展開をしていただきますことをお願い申し上げまして終わります。 21 ◯主査(芦田賀津美) 次に,高山理事,発言席へどうぞ。 22 ◯副主査(高山晃一) それでは,3点お伺いをしたいと思います。  まず1点目は第1航路の拡幅についてお伺いします。  ことしは台風により新港地域で大きな冠水被害が生じました。これが第1航路の拡幅による影響ではないかというような声も港の関係者から入ってまいります。その影響も一部あるのではないかと思いますがいかがでしょうか,お伺いをします。聞くところによれば,台風16号でシミュレートしたところ,この拡幅, 120メートルから 200メートルに拡幅されたことによって9センチの潮位の上昇が考えられると,この9センチの上昇というもの自体が大きいものか小さいものかという点も市民にわかるように説明がいただければと思います。  それから,台風による冠水被害を最小にするために新たな防波堤,つまり南西に傾いた,現在,第1南防波堤がありますけれども,これと同等のものを第1航路東に設置する必要があるのではないかという質問です。  次に空港関連です。神戸空港整備推進協議会の主催で,エアライン就航想定都市へのエアポートセールスが現在行われていて,会員である神戸市も参加していると聞いています。現在,スカイマークエアラインズからの羽田便6便の就航表明のみという状況で,他都市への就航はまだ決まっていません。このような時期に,東京へ行くのならわかりますけれども,就航想定都市へのエアポートセールスを行って,果たして意味があるのか,経費のむだ遣いではないかと思います。万が一,就航されなかった場合,むだ足を踏んだことになりますけれども,その場合は問題にならないのか,お伺いをいたします。また,これまでにどの都市に何回行ったのか,実績とともにお伺いをしたいと思います。  次に,空港島の土地売却ですけれども── 土地処分についてですけれども,本会議で航空業界関連を中心に 340社訪問したという話でした。この 340社の中で購入意欲のある企業が一体何社くらいあるのか,また仮に賃貸ならば検討するというような企業があるのか,現状を聞きたいと思います。一般常識で考えたら,二重丸,三角,バツとか,手ごたえを大体 340社をランク分けしてるのが普通だと思いますので,お伺いをしたいと思います。  以上です。 23 ◯小柴みなと総局長 私の方から,就航予定のところへのエアポートセールス,むだにならないかという話でございますけども,これは就航想定都市等への利用促進に向けた取り組み,これは平成14年度から実施しておりまして,これは兵庫県,それから神戸市,神戸商工会議所により組織されております神戸空港整備推進協議会がございますけども,これによる,いわゆる友好空港キャンペーンということで実施しておりますけども,就航想定都市等の空港あるいは県庁,市役所,商工会議所,旅行代理店,地元新聞社等を訪問して,今現在の神戸空港の進捗状況あるいは兵庫・神戸の観光情報を提供して,今現在PRしているところでございます。  友好空港キャンペーンにつきましては,神戸空港の開港前から,それぞれの地域と神戸との連携をより一層緊密なものとして,今後の交流拡大,航空旅客の誘致促進を図ることを目的といたしまして,開港当初から羽田便はもとより,北海道,九州,沖縄など多方面への路線及び便数の確保を目指しているということで,現在そういうキャンペーンを行っているところでございます。このようなセールス活動を開港前から取り組むということにつきましては,需要の掘り起こし,あるいは路線誘致の観点からも非常に重要なことと考えておりますので,引き続き,開港後を含めまして精力的なエアポートセールスを展開して,全国的な路線ネットワークの実現に向けて努力していきたいと思っております。  平成14年度につきましては,8空港訪問しておりますけども,これは北海道,東北中心にしておりますし,15年度につきましては6空港,これは四国,九州,沖縄方面を中心にそれぞれキャンペーンを行っているということで,それぞれ訪問先でいろいろお聞きするところによると,非常に神戸空港から結ばれる── 路線が結ばれるということについては非常に歓迎の意見が非常に多いということでございますので,路線のあれが決まってからいろいろ動いてもやっぱり遅いんで,やっぱりその開港前から,早い時期からそういうようなことで将来の誘致に向けてそういうことをやっていくということでございますので,それにつきましては,十分ご理解をいただきたいと思っております。  以上です。 24 ◯中野みなと総局技術本部長 私からは第1防波堤の── 第1航路の拡幅の関係でございますが,この第1航路を広げたことによって高潮の波がどういう形になったかということで,ちょっと9センチということもございましたので,数字も入れながらご説明をさせていただきます。  台風によって海面が上がるという中で,どういう要素によって上がるかということが1つあるんですが,大きく分けると3つございます。まず,これは台風が来る来ないにかかわらず,天文潮位ということで,これは地球,月,引力による天文潮位と言われるものが上がったり下がったりすると,それが時間によっていろいろ変わってくるということが1つ,それから台風が接近しますと,低気圧ということで,海面が上昇してまいります。それともう1つは,沖合から風がずっと吹いておりますので,広い範囲で,いわゆる吹き寄せということで,水面が全体に上がってくるという形のものがございます。それを我々,偏差,偏った差と呼んでおりますが,偏差というのがございます。この2つは防波堤があるないにかかわらず,これはそれぞれ変化をするということでございます。  防波堤の効果というのは,今度,台風が接近してきまして,波がより大きい形で発生をしていくと,その波の高さをできるだけ抑えるというのが,これは防波堤の効果でございます。この防波堤の中で,第1航路では 120メートルあったのを 200メートルに広げたと,それによる防波堤内で,具体的に言いますと,新港突堤の近くで,どの程度波が抑えられるかというところが,これが防波堤の効果なんですが,要は,開口部で,あいたところから波が入ってくるんですが,ただ入ってくるに当たって,波のエネルギーが,その防波堤によって狭い範囲からしか入れないというところで,波のエネルギーが減少していくと,その辺はシミュレーションなりそういう形で,いわゆる計算手法がございますので,我々はそれをやっております。  その防波堤の効果ということで,防波堤の外,沖合の波の高さを1としますと,新港突堤の近くで平均的には 120メートルのときには,1に対して0.27まで落ちると, 200メートルに広げたときには0.32まで落ちると,少しそれだけ落ち方が,広げることによって少なくなってくるわけですが,それがいわゆる防波堤の効果というところになります。そういうところで,現実の16号なり18号で出てきたところの全体の高さとか,あるいはそういう観測値とシミュレーション結果,そういうものを踏まえてやりますと,先ほど言いましたように,偏差というのが,これは1メートル10に推測をされるというのが1つございます。それとシミュレーション結果ということで,広げる前は49センチ,広げた後は58センチと,ここに9センチの差が出るというところなんですが,そういうことで台風が来たことによって,どれだけ変化をしたかということだけをとらまえますと,先ほど言いました偏差と波の高さ,それを合わせました,広げる前は1メートル59センチ,広げた後は1メートル68センチと,まさにこの差が防波堤の開口部を広げたことの差という形になります。この差が9センチでございます。したがって,台風が来ることによってどうなったかというところでは,1メートル59センチが1メートル68センチになったということで,比率的には6%程度はやや上がったかなというところでございます。  ただ,この高潮ということでは,当然新港地区なり,そういうところが地盤なり低うございますので,防波堤の効果というのももちろんございますけれども,まず,我々,まさに今,前倒ししてでもやろうとしておる防潮壁なり,そういうものをまずやっていくというのが重要だと考えております。  それと── そういうことで新たな防波堤をつくると,今の状況の中で新たに防波堤をつくるという考えは,したがってないと── ございません。そういうことでございます。 25 ◯山本みなと総局参与 空港島の企業誘致のご質問でございますけども,ご承知のとおり,エアラインをはじめ航空機の部品等製造業者とか,あるいは貨物の事業者とか小型航空機使用事業者とかいう形で 340社程度企業訪問を行ってるということでございます。このうち,エアラインとの間では,路線就航協議とあわせて格納庫の整備といったことで関連用地の進出を働きかけておるということでございます。また,小型航空機使用事業者との協議においては,格納庫の整備といった形での関心をいただいてるところもございます。また,ことしの9月17日には日本ヘリポート協会というのが神戸空港の現地見学を開催していただきました。全国から関係者が神戸へ来て,神戸空港に関心が非常に高まってるというふうに私ども理解しております。また,物流事業者や倉庫業者の中にも,消費マーケットも近いという,都心型空港のすぐれた立地条件を生かし,進出を検討していただいてるというところもございます。  いずれにしましても,空港島の土地は都心に近く,アクセスにすぐれており,他では確保できない空港に近接した希少性のメリットがあるという形で私どもは用地の処分は可能というふうに考えております。エンタープライズゾーン条例のインセンティブ策を活用しながら,企業立地を促進していきたいというふうに私ども考えております。なお,現地でございますけども,開港が近づくにつれて,私ども訪問しますと,企業の反応も確実に変わってきておりますので,今後,エアラインの就航が決まりますと,引き合いもふえていき,開港すれば,誘致がより具体化するのではないかというふうに考えております。  以上でございます。 26 ◯副主査(高山晃一) 土地処分に関してですけれども,いろいろ説明はあるのはもうわかるんですが,現段階でどうなのかということを,やっぱりその都度その都度,議会の方に── 市民の方に説明するというのは別に当たり前のことであって, 340社でどういう反応が今現状あるのかということを示す必要があると思うんですけれども,具体的な数字がぜひ欲しいと思いますので,もう1回お聞きしたいです。  それから,就航想定都市へのセールスなんですけれども,やっぱり,これ需要予測に基づいて就航想定都市が決まったと思うんですね。ロジットモデルで予測を出してとか,実際の人の動きに基づく地域流動調査によって出してきた。仮定によって,こういうどこどこの都市に何便ぐらいとかいうのを割り振ったわけでしょう。そういう科学的実証と先ほどもおっしゃったけども,これはあくまで仮定であって,現実のエアラインの参入というのは,全然また,私は別だという認識を持ってるんですけれども,もうちょっと私が理解できるように説明をいただきたいと思います。  以上2点。 27 ◯小柴みなと総局長 就航路線の関係ですけども,需要予測につきましては,先ほども申し上げました,実際の人の動き,これ,きちっとデータ出ております。それに基づいて,計算式についてはいろいろ手法はあるわけですけども,最新の新しい手法で利便性等も考慮をした,いわゆるロジットモデルでいうことで,実際の動きをもとにして,そういう計算式に基づいて出たものということでございますので,それについては我々といたしましても皆さんにも公開でさせていただきましたし,資料についてもオープンにしたということで,いろいろな意見いただきながら,最終そういう格好で言うと,需要検討会に基づいてやったということでございますし,それから,エアラインの関係をおっしゃってますけども,エアラインにつきましては,今,施設協議等で路線どないしていくかということで,今詰めておるところでございますけども,やはりエアラインの方でも需要予測とか,それから実際に相手方がどのように考えておられるのかというようなことは,やはり大いに参考になると思いますので,それにつきまして,我々がそういうキャンペーンをして,それに基づいた意見をいろいろ協議していきながら,エアラインさんも,そこら辺も参考にしながら,当然考えていただけると思ってますし,これは何も開港すぐいうことだけじゃなくて,やっぱり将来も含めて,開港のときですべてが便が決まるわけでもございませんので,当然,拡大していくとかいうようなこともございますので,将来もにらんで,我々はそういうことを先に先にと手を打っていくということでございますので,これについては十分ご理解をいただきたいと思っております。  以上です。 28 ◯山本みなと総局参与 企業誘致について具体的な数字で回答ということでございますけれども,企業誘致は1回で決まるものではございません。非常に地道な訪問活動を行って,我々は決定されるものだと思っています。現時点では,神戸空港の埋め立ての状況あるいはエアラインの動向,また神戸全体の,例えば震災復興の10年の発信事業をやっておるとか,そういった神戸全体を売るような売り込みというような説明をしながら,地道な説明を行っていくものだというふうに理解しております。したがって,状況については機会をとらまえて担当部署に説明に上がり,その担当部長から社内でいろいろと検討をしていただいて,将来的に決定されるんじゃないかというふうに思っております。引き続き, 340社を含めた他の企業にも説明していきたいというふうに思っております。ちなみに進出しないといった企業はございません。 29 ◯副主査(高山晃一) もう時間がないので終わりますけれども,まず,エアポートセールスですけれどもね,やっぱり将来に向けてという── 全然意味がないというものでもないとは思いますけれども,ちょっと実際に出向く職員の方も,売るものもないのに,ちょっとセールスに行って,ちょっと気の毒だなと思うくらいですね。東京に行くんならまだしも,ほかの都市に果たして行って,さあ,具体的な話をしようと思っても,具体的な話が全然できない状況ですので,ちょっともったいない仕事だなと思います。とにかく,後で具体的にどこの都市に何回行っとるのかというデータを教えていただければと思います。  それから,土地処分についてですけれども,空港ニュースが年1回のペースで発行されているわけですけれども,そういう中で,やっぱりハード整備,ここまで進捗していますというようなニュースも当然ニュースとして載せる必要があるかと思いますけれども,こういうソフトの整備状況についてもきちんと明らかにしていくと,全然参入意欲がないというところがなかった。これも1つの情報かと思いますが,そういうことも含まれるんでしょうね。そういうことを,ソフト整備状況についても空港ニュースの方で明示していく必要があると思いますので,ご検討いただければと思います。  以上で終わります。 30 ◯主査(芦田賀津美) 次に,福浪委員,発言席へどうぞ。 31 ◯分科員(福浪睦夫) まず,高潮対策でございますけども,これは昭和40年からずっとやってきてるという局長のご説明ありましたけれども,それはそれでいいんですけども,日本なんて,台風来るのは昔からわかっとるわな,ずっと経験しとんのやから。そこへ住んどる人とか,そこへ会社持ってきとる人間もやね,台風来たから,ウワー,潮来るでいうのもわかっとるんや,そんなもん,最初から。これね,役所だけの話と違う,私に言わすと。そこ,土地買うた人が倉庫建てたり何かしたりするときに,やっぱり防衛的にちゃんと考えて倉庫も建てないかん。私はそういう意味でね,排水管や何やかんやいうて岸壁の防波堤つくったりとか,高波来たときに,何やあけたり閉めたりするやつつくっとんでしょう,防潮堤。そういうやつね,実は,これ例えば1週間に1遍,練習しよんのか。練習というか,動かして,そやないと,いざ言うたとき動かなんだらどないすんの,さびとったりしたら,これ,電気で動くんか何か知らんけども,だから,そういう維持管理,そういうものをちゃんとやっとんかいと言いたいですね。これが1つの質問。  例えばですね,消防なんかでも消防団の人たちは,月に2遍,必ず車を動かして,周囲ずっと動かしてます。だから,いざ言うたときに車動けるわけですね。そういうことをしてなかったら,何ぼ設備しとっても意味がない。だから,そこを買うて,家建てたり,倉庫建てたり,いろんなもん建てたりしとる人と一緒になって,やっぱり役所は設備するけども,そういう人たちに,何とか協議会いうてつくってもろて,自治会みたいなん,それを1週間に1遍,ちょっと動かしてみるとか,こういう維持管理の訓練をやってるんかというのがまず第1番の質問でございます。  それから,空港のことですけども,私の方にもよく市民の皆さん来られます。福浪さんよ,あんな空港つくって,あんなん要らんの違うかという人もおります。そのときにね,何で要らんの,私,こう聞いたんですね。いや,伊丹あるしないうて大体言いますわな。ごっついお金使うてとかいって言いますけども,僕はね,言うんたんですよ。いやいや,これ反対しとる人ね,あんたらわからへんのって私言うたんで。これ,神戸が神戸空港つくられたら弱るのだれや,伊丹か関空がやっぱり弱ってくるわな,競争相手やから。競争相手が,これ,つくられたらかなんさかいいうて反対しとんのは当たり前やろ言うてん。なぜかいうたら,神戸の空港,初め 3,170億円ですよいうて言うてましたね。ところが,震災のときの新長田の再開発だけでも 3,500億円かかったんですね,事業費── あれが。それが6カ所でしょう,ばんばんばんとね。震災後,2兆円以上の金要っとるわけですね。それと考えてみたら,新長田の再開発よりも安いんですし,関空の二期工事するの1兆 5,000億言うてましたな,5分の1でしょうと,そしたら,あんたもうコストが安いんやから,わかりましたよ言うて,例えば離発着料でもね,絶対負けへんはずですよ。それがわかっとるさかいに裏から反対しとんのやと,それは大阪経済界が反対しとんの決まってますね,そんなもん,当たり前ですわね。  これはある方からも電話がかかってきて,主人がえらい反対の署名せえ言いまんねんと,どこ勤めてまんねん聞いたら,大阪の会社です。ああ,それで,こうこういうて,理由言いましたら,ああ,そうですか,ああ,ようわかりましたと,そういうことで。だから,この辺のことは,きょうやから言うけど,なかなかちゃんと説明したら,ようわかってくれます。なるほどそうやなと。
     つまり,これ役所の中でも投資的経費と義務的経費いうてよく言われますね。投資的経費というのは,2度経済効果があるんですね。空港つくりよる間に 3,000億のお金が回るわけでしょう,工事のあれでね。それから後は利用する経済効果がまたいくわけです。2遍ある。例えば道路でも一緒ですわね,道路をつくるときに 100億かけて道路つくったと,これ,ばっとやってしたら,今度,それが開通できたときに,これを利用する経済効果があるわけです。だから2度ある,だから投資的経費いうて言うとるわけや。義務的経費は1遍きりで,すっと抜けてしもたら終わりですわ。そういうことで投資的経費と言われとる。  これは,こんな空港のような長期的な問題は,昔48年に失敗しとんのや,神戸市は。せっかく国が言うてきたやつけってもたんやからね。その後,皆がえらいことしたと反省して,これはやらないかんと,これは絶対都市には必要な施設やということでね,皆がごっつい努力したんや。平成2年のときは共産党も全部── 72名全部,議会で議決したんですからね,空港つくれ言うて。いつやしらんからころっと変わったけど,だから,私らも一生懸命あっちこっち視察にも行きましたけどね。だから神戸の空港の利点というものは,十分私自身もわかってますが,この点でひとつ,今言うてええんか悪いかわかりませんが,言うてしまうけど,ビジネスジェットとかですね,新しいやつね,そういうやつを企業誘致,神戸は医療産業都市構想でやっとるわけですからね。例えば社長,ばーん,ジェット機飛んできてもろて,ぱっと空港おりたら,目の前,おたくの工場ですよ,これが売り材料ですわな,企業誘致の。当然やっていただいておると思いますが,そういう面なんかはどうなのかと,これが第1点ですけどね。  それから,今言う離発着料なんか,当然僕は,あとの2空港に比べたら安い,安いと思ってますよ。安なかったら,ちょっとおかしいと思いますね。それとか,もし,こういうビジネスジェットが通れば,当然それのサービスをする会社,メンテナンスをする会社,それから入国手続するね,それからパイロットの世話をする,いろいろそういうサービス会社がやっぱり来てくれるはずです。問題はこれを── 国の許認可の問題もありますが,私が空港の委員長したときは,わざわざ仙台空港まで視察に行きました。仙台空港はビジネスジェットがさっとおりられる空港でございまして,日本でね,あそこだけいう感じでした。その当時ではですよ。だんだん── 今,国交省になってますけれども,運輸省の人たちもわかってきて,だんだんそれが緩和されてくる,規制緩和ですね。当時アメリカ行きましたら,今はジャパン・パッシングですと言われました。へっ,一瞬バッシングかなと思ったら,パッシングですと,こう言われたんですけどね。何や言うたら,日本はそういう規制が厳しいから,なかなか自家用ジェット機でぴゃっとおりられへんと。だから韓国,中国,台湾へおりとんねやと言われまして,そんなら,おりられるようになったら来てもらえますかいうて言うたら,ほら,もう行きますよと,それがアメリカでは自家用ジェット機1万機以上ありますからね。それで 4,000社あるんですってね,そのサービス会社。その会社の一番人気のとこへ行ったんですが,そういう話になりました。  だから,そういう利点というのが非常にたくさんあるし,そういうことをもっともっと僕は,市民は広報紙や空港ニュースは,そら見とってかどうかわかりませんけども,やはりこういう利点というか,わかりやすい書き方というかね,こういうものをぜひPRをしていただけたらなと,こういうふうに思っております。  とりあえず,そういうことで,それに対する……(発言する者あり)  演説だけで終わってはいけませんので,ひとつよろしくお願いします。 32 ◯小柴みなと総局長 最後の方におっしゃっとった市民へのPRの問題がまずあった思いますけども,それから,あと着陸料の関係もちょっと何かおっしゃっておったので,私の方からはその2点,ちょっと答えさせていただきますけども,市民へのPR,わかりやすくということでございますけども,これは従来から広報こうべ,あるいは神戸空港ニュースなどを活用いたしまして,空港の必要性の問題あるいは需要予測,財政計画あるいは環境保全への取り組み,あるいは工事の進捗状況など,やはり市民の方の関心の高いテーマを設定いたしまして,できるだけわかりやすくお知らせしてきたつもりでございますけども。それと,全国への情報発信いうことでは,ホームページを設けまして,随時空港島の最新情報をお知らせしておるということと,それから旅行業協会,これは会員が約 6,000社おられるようですけども,その機関誌に記事や広告を掲載して,いわゆる観光業界に対しても情報提供を行っているというところでございます。  また,市民と直接に接触できる場といたしまして,自治会,婦人会,労働団体などの各種団体に対しまして,機会あるごとに概要説明も行っておりますし,平成11年度からは出前トークを通じまして理解を深めていただいてるということでございます。  それから,空港島の護岸が海上にあらわれました平成13年度からは海上からの空港島の見学会を開始いたしまして,既に1万 2,000名の方にご見学いただいておりまして,やはり見ていただてければ非常に── 百聞は一見にしかずで,見ていただければ,すごいなと,非常に便利なとこだなということで評価をしていただいております。また,このほか親子航空教室とか,あるいは主要公共施設のパネル展示とか連絡橋ウオーク,あるいは最近では平成16年11月21日から,毎日曜日に空港島のバス見学を行っておりますけども,これも橋が通りましたので,そことバスで見学していただいて,これも約 3,200人ほどの予定になりますけども,そういうようなことで,いろんな手段を活用してPRしてるというところでございます。特に,やはり見ていただくいうのが非常に効果があると思いますので,そちらの方,今は現在中心にいたしまして,そういうPRを行っているという状況でございます。今後とも,それにつきましては,できるだけわかりやすい格好でしていきたいと,積極的にPRしていきたいと思っております。  それから着陸料につきましては,これは神戸空港は第三種空港でございますので,着陸料につきましては,現在のところ国の告示料金の3分の2の額が一応基本ということでございますけども,過去,地方公共団体で独自で減免を実施しているような例も多くあると聞いております。例えば新規路線の就航便あるいは増便,それからナイトステイの便,それから特定路線便,特にやはりエアラインに就航をお願いしたい便というようなことで,ある程度期間を限定いたしまして,その告示料金の3分の1とか2分の1などにしているようなところもあるように聞いております。  神戸空港の着陸料については,これら他空港の状況もにらみながら,他の空港との競争力をやっぱり確保する必要があると,それからやはり利便性の高いダイヤが必要であると,それから多方面の路線と多くの便数の確保をいたしまして,航空会社の進出を促すようなやはり視点に立つということで,そこら中心にいたしまして,ただ管理収支も踏まえまして,適正な額を考えていきたいと今現在考えているところでございます。  私の方からは以上です。 33 ◯山本みなと総局参与 ビジネス機のご質問でございますけれども,確かに私も企業訪問等をしておりまして,関東に空港がなく,ビジネス機で仙台空港におりたというお話を聞いたことがございます。ご承知のとおり,小型航空機を活用したビジネス航空ニーズというのは,今後大いに高まってくるんではないかと。特にアメリカのテロ以降,やっぱり安全性の面からも,そういったニーズがこれからも大きく伸びてくるものというふうに私ども思っています。ただ,悲しいことに日本では,こうしたビジネスジェットの受け入れのできる都心に近い空港いうのがなかなかないといった現実がございます。また,そういったビジネスジェットなどの受け入れのできる空港が少ないからか,ビジネス機の運航支援を行うFBOいうんですか,運航支援業務も限られているという状況でございます。このあたりを,やはり大きく伸ばしていく必要があるというふうに思っています。  ビジネス航空需要につきましては,先生,先ほどのご質問にございましたように,医療産業都市構想なんかでも各企業からは非常に興味があるというような形のご意見もいただいております。私ども経済効果の高い大きなニーズだというふうに思っております。  神戸空港でございますけれども,こういったニーズにやはりこたえるべくやっていく空港だという形で,過去から基本計画にも書いておりますし,私どもも,そのために頑張っていきたいと思っております。神戸空港では,当然小型航空機の用地を土地利用上確保しておりますので,そういった利便も配慮しながら整備を進めていきたいと思っています。また,ビジネス機の受け入れということになりますと,どうしてもCIQというものが必要でございますので,これらは国の所管事項でございますけれども,関係機関とも協議・調整を行っていきたいというふうに思っております。ご承知のとおり,本格的なビジネス機運航会社もポーアイの2期に進出していただいたところでございますので,今後引き続きFBOの誘致を含めたエアポートセールスといったものを積極的に行っていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 34 ◯岡口みなと総局経営部長 台風等の防止に伴います海岸保全施設の関係でございますが,鉄扉等── 防潮堤を閉める鉄扉等,これ実は 262施設ございまして,そのうち 186施設を地元の企業等の68事業者に閉鎖お願いしてございまして,残る76施設は職員で閉鎖することにしてございます。毎年1回,台風シーズン,5~6月ごろまでに鉄扉等閉鎖訓練を実施しておりまして,本年は職員の閉鎖部分につきましては,5月の間,2週間に12班に分けまして鉄扉の閉鎖訓練を実施いたしました。また,閉鎖委託しております68事業者分につきましても,6月中に鉄扉閉鎖訓練をしていただいたところでございます。また,この設備の点検につきましても,この閉鎖訓練と同時に点検を実施いたしまして,その時点で,閉まりぐあいが悪い,閉めにくい等の支障がありましたら,この台風シーズン到来までに間に合うよう速やかに補修するといった対応をしてきてございます。  なお,ことしは11月末までに台風による鉄扉等の閉鎖,合計11回実施してございまして,特に8月の終わりから10月にかけまして,16号以降の大型台風が参りましたときは,全鉄扉の閉鎖を4回行いましたが,閉まりぐあい悪い等の報告は受けておりませんので,一応支障なかったと考えております。 35 ◯分科員(福浪睦夫) 支障がなかったというお話聞いて安心しました。こんなもん常識やからね,今さら質問するのもあれやけど,やっぱりみずから自己責任というかね,これも僕は大事やと思ってます。こんなもん,台風なんかいつも来んのわかっとんのやからね,昔から。だからその辺の自己責任,またやった者が── 管理者その者がやっぱりしっかりやらないかんよというのも,私は一番大事なことやと,この辺を徹底して,やはりよう指導していただきたいなと,こう思ってます。  それから空港ですけども,この空港のような長期を要するような大きな都市の重要な施設ですから,これはでき上がってから,10年して20年してから,ああ,よかったなと感じるのが普通なんですよね。御堂筋なんかでも,つくった人ら,もうめちゃめちゃ怒られたらしいですな,広かって。けど,それが何十年たった後で,よう広うしといてよかったなと,こういう喜べることがあります。これが投資の難しさなんですよね。今言われたらですね,なかなか批判もあるやろけども,これが20年後でごっつい喜ばれると。私は今ご答弁をいろいろ聞いておりまして,非常に── すべてわかっておられると私は思いました。ただ,この場でばんと言えない部分も今あります。進行しておりますのでね,相手は民間でございますから,だから,その点は十分私もわかりますから,もうこれ以上のことは言いませんが,十分頑張ってやってください。賛成している私たちは,余計責任がありますので,反対した人は気楽でよろしいわな,あと何にもないけど,賛成した者は,物すごい責任を実は感じてるんですよ。だから,ぜひ頑張っていただきたいというのが,もう願いでございます。それだけ言うて終わります。 36 ◯主査(芦田賀津美) 次に,大井委員,発言席へどうぞ。 37 ◯分科員(大井敏弘) そうしましたら,私の方から空港について1点だけお伺いさせていただきます。中身は開港時期についてお伺いをさせていただきたいと思っております。  先般,10月5日の新聞でしたか,神戸新聞でしたか,発表によりましたら,神戸市と国交省が神戸空港の開港時期についての協議に入り,2006年の2月を軸に調整していると報道がございました。しかし,その後,11月19日の矢田市長の定例会見では,市長は,今の時点では2005年度開港しますとしか申し上げられませんと,そういうふうなお答えをされておられましたけれども,施設の整備は非常に順調に進んでおる。また,国との最終協議である── 航空路誌で世界に向けて神戸空港ができましたとか,神戸空港はいつから機能を開始するということを発表するタイミングをはかっており,もう少し時間が必要とのことでございましたけれども,2005年度といいますと,目いっぱい引き延ばしても,平成18年の3月末までです。あと1年と4カ月余りしか残っておらないということでございます。世界の国々にも晴れのお披露目をするというためには,準備に要する時間も相当必要になってくると思われますし,たくさんの市民の方々から祝っていただくためにも,また,たくさんの市民の方々に利用していただける空港にするためにも,最初のスタートが肝心だと思います。開港日を決めれば,市民からの提言や広報活動も活発となり,開港準備も具体化されて,神戸の経済にも明るさが見えてくるんではないかと考えます。時間も余りない中で開港準備も進まないような,このような状況では,やはり神戸空港,鬼っ子のように扱われて,本当にかわいそうやなと思っております。何とか神戸市としても正式に開港時期について発表されてもいい時期に来ておるんではないかと考えますけれども,このことについて1点だけ,当局のお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 38 ◯小柴みなと総局長 確かに委員ご指摘のように,もう施設整備も進んできてるということで,今年度,平成16年度には滑走路とか,あるいは誘導路等主要な施設の整備が完了するということでございます。また,管制塔につきましては,これは国の直轄で工事やっていただく,もう既にかかっていただいておりますけども,これにつきましても,17年度の前半に完了するということでございますので,17年度に開港が確実になったということで思っております。ただ,具体的な開港時期でございますけども,これは整備が終わってから国土交通省の航空局による検査がございます。それから,あと航空路誌への公示が必要でございます。そのようなことがございまして,その時期がちょっとまだ確定していないという状況で,今現在まだ未定ということでございますけども,我々といたしましては,できるだけ早く開港日を発表できるように,航空局とも協議していきたいと思っております。以上です。 39 ◯分科員(大井敏弘) もう1度再質問ですけれども,国の調整ということでタイミングをはかっておるということなんですけれども,やはり神戸の事情ということも国にもお伝えいただいて,一刻も早く開港日を設定していただきたい,このことをまず要望しておきたいと思います。できることなら,例えば,これは私の例えばの話でお聞きしていただきたいんですけれども,新聞発表では2月というような話もありますけれども,できるなら,もうちょっとみなと総局の皆さんにも頑張っていただいて,1月の17日,この辺を目指して開港というのもお考えいただいて,そしてこの辺で震災復興,この辺のことも,来年10年ですけれども,再来年11年,この11年のこの時期に神戸の震災から元気になったというような震災復興をぜひアピールをしていただいて,たくさんの方々が,観光客が来ていただけるような,そんなまちにしてほしいということで,ぜひそんなことも考えていただければなと。また,例えば17年度末あるいは12月の初め,あるいはクリスマス,あるいは年末,新年,この辺で空港を使いましてね,多くの方々が,できれば若い方が集まって,あそこで関ジャニとかSMAPとかGLAYとか,そういう方に出演いただいて,若い方が集まってコンサートを開いていただくとか,あるいは大花火大会をしていただくとか,また,ルミナリエを,あの空港と橋との間にかけていただいて,あそこに市民の皆さん方が歩いていただくような,そんな仕掛けを考えていただくとか,いろいろ── あともう1つ言いますと,今,韓国では── 韓国と韓流ブームというのがあって,これ,来年まで続いてるか知りませんけれども,韓国のスターを呼んできていただくとか,そういうことで民間の活力もうまいこと利用していただいて,市民のみんなが参画をしていただける,そんな催しを企画してほしいなと思っております。  そうしますと,もう残す時間あんまりないなと,できれば,そんなことを考えようと思うと,やはり時間も必要ですし,スケジュールの調整も必要ですし,そういうことで,ぜひとも早く,この開港日を市民の皆さん方に発表していただきたい。これが私からのお願いでございます。ぜひ,そういうことでよろしくお願いしたい。  それともう1点,これはつい3日,4日ほど前に,私たちの仲間と姫路の方で会合ございまして,そこへ出向かせていただいたときに,姫路,高砂,加古川の皆さん方から言われたことですけれども,神戸空港はいつになったら飛ぶんやと,自分たち,大変気になって,今,岡山とか車飛ばして行ったりもしとるけども,やはり神戸というところの空港ということには大変ご関心もお持ちでございました。最新の情報欲しいと,そんなことを言われましてね。わかりましたと,ぜひ神戸空港,ぜひ皆さん方にもご利用していただきたいんで,早く,その開港日なり,そういう状況をご説明できるように神戸市当局にもお願いしておきますと,そういうことも申し上げました。ということで,ぜひ市民の皆さん方,神戸市民のみならず,このかいわいの皆さん方,大変気にしておられるというか,関心をお持ちなので,早いこと,そのことについてもう1度発表してほしいというようなことでお話をさせていただきましたんで,ご意見あれば── 見解あれば,お聞かせください。 40 ◯小柴みなと総局長 我々も国に対しましては,できるだけ早くお答えできるようにいうことでお願いもしております。それで,先ほど申し上げました,やはり航空路誌への公示とか検査につきまして,今,鋭意国の方でも調整していただいておりますので,もうしばらくお時間をいただければありがたいなと思っておりますし,それから,イベント等のコンサート等の話もございましたですけども,これにつきましても,我々は従来から空港の見学を中心にしておりましたけども,今後やはり神戸空港の開港に向けて,やっぱり機運の醸成に向けた取り組みをしていく必要があるというようなことで,ただ,市民の方に空港の施設を見学していただくと,例えば管制塔とか旅客ターミナルですね,これの見学をしていただくようなことも検討していきたいと考えておりますし,平成17年1月の9日ですけども,これは神戸市子ども会連合会の主催行事といたしまして,例えば空港島の一部を使用して,たこ揚げ大会をしようというような話もございます。それから,ポーアイの中でもサザンオールスターズが来たりとか,浜崎あゆみが来たりとかいうようなこともございますので,そういうような集客イベントですね,それにつきましても,ちょうど機運を盛り上げていくよい機会でございますので,時期とか規模,内容もお聞かせいただきながら,工事スケジュールも踏まえて,それぞれ調整していきたいというふうに考えております。  以上です。 41 ◯分科員(大井敏弘) そうしましたら,最後に少しだけまとめいうことで,やはりこれから,あと1年少しというこの時期ですけども,実際には,この時期というのは一番楽しいときというか,これから17年度中に神戸空港から飛行機が飛び立つという大変,やはり神戸市民にとっても,経済にとっても本当に大事なシステムが機能するということで,今一番楽しい,いろんなイベントなり,いろんなことを考えて,先々のことを思いめぐらすと,一番,そういう意味では楽しい時期でないかなと,こういう暗い形の顔で── 顔突き合わせてするような中身でないんじゃないかなと,もっと前向きに,神戸が世界に羽ばたけるようなまちとなるような仕組みの一つとして,ぜひご利用していただくことをお願いしまして,私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 42 ◯主査(芦田賀津美) 次に,松本 修委員,発言席へどうぞ。 43 ◯分科員(松本 修) 空港の話も大分続いておりますが,私は須磨海水浴場に関して4点お伺いをいたしたいと思います。  まず,深夜の迷惑花火対策でございます。周辺の住民の皆さんはじめ関係者で,夜9時以降日の出まで花火を行わないというルールを決められて,7月,8月,周辺住民の方と関係者の方で見回りを行っておられます。また,市としてもガードマンによる巡回をされておられますが,やっぱりなかなか改善が見られないというのが現状ではないかなと。同様の問題,近隣の明石市,西宮市でも起きておりまして,両市では条例を制定して改善に取り組んでおられます。確かに条例を制定したからといって,すぐに迷惑花火がなくなるとは思いませんが,市として条例で規制するといった強い姿勢を示す必要があるのではないかなと,こう思いますが,この話は以前にも出ております。どのように考えておられるのか,ご見解をお聞きしたいと思います。  2点目,須磨の海水浴場,たくさん海の家が出店をされておられますが,市から許可を受けて営業しておられます。仮設建築物占用許可条件の中には,営業は原則として午後8時まで,深夜の営業はしてはならない,風紀上問題を生じないよう十分配慮すること等とかですね,細かく明記をいろんなことがされております。ことし,その深夜の見回り,私も参加をさせていただきまして,今,大体金・土・日,3日間,7月,8月ですね,海水浴場の間ずっとされておられるわけですけれども,夜10時を過ぎても営業をしているお店もありました。また,大音量で音楽をかけ続けている店もありました。こういった店に対して,やっぱりもっと厳しく,僕はやっぱり対応すべきだと,許可の取り消しなど,やっぱりきちっと考えるべきではないかなと思いますが,ご見解をお伺いしたい。  3点目,夜の海岸の状況,見回りをしていまして,?然としました。ごみが海岸に散乱をしてるわけですね。花火の取り締まりというか,迷惑かけんといてくださいよと見回るわけですけれども,本当に足の踏み場もないと言ったらちょっと大げさですが,そう表現してもおかしくないぐらい,ごみが散乱をしております。早朝に清掃をしているとは伺っておりますけれども,観光客の方が来られるのは,海水浴客はお昼間でしょうけれども,夜も来られます。また,義経等で須磨の海岸も観光客が来られることになると思います。観光都市神戸とも宣言をしております。須磨の海岸へ夜散歩しに行ったら,ごみだらけやと,こんなことがあってはとんでもない話やなと思います。許可条件の中にも,販売した飲料水,弁当の容器については回収すること,こうあります。お店も方にでも,店の周辺あるいは水辺まで,朝掃除するからいいんですよという話じゃなしに,ほんまに出たときに,ごみをきちっと回収する,また売るときにも,お客さんに,ちゃんとごみはここへ持ってきてくださいねと,そういうこともきちっとする,そういうことをきちっとしていただきたい思います。お店にもきちっとやっぱり,自分の前ぐらいは,いつもきれいにしとくんだということを義務づけることも必要ではないかなと,こう思います。  4点目,海岸への車の乗り入れでございます。あそこはロボットゲートというんですか,そういったものも設置されて,だれでも入れないようにはなっています。漁業関係者など限られた人にしか,リモコンも渡してないと思いますが,他府県ナンバーや,明らかに遊びに来ている人と思われる人のものと思われる車が海岸を往来しております。それも夜,結構スピードを出して車が通ってる。本来通らないと思ってるところに車が走っとるわけですから,危険きわまりないと思います。リモコンゲートがありますけれども,機能してないんじゃないかなと,また不正な使用がなされているのではないかな,このように思います。この点について,やっぱりきちっとした対応をしなければならないと思いますが,ご見解をお伺いしたい。  以上4点,ちょっと僕,時間余りありませんので,結論だけで結構でございますので,短くご答弁をお願いしたいと思います。 44 ◯小柴みなと総局長 深夜の迷惑花火対策と,それから海の家の関係,それからあと車両進入対策でございますけども,この3点,私の方から回答します。  深夜の迷惑花火対策でございますけども,条例で規制すべきではないかという話でございますけども,これは我々,平成15年の5月に,地元住民を中心にいたしました花火対策会議いうのを行っておりますけれども,その中で須磨海岸の花火ルールが策定されまして,深夜,午後9時から日の出までの花火,大音響の花火,住宅・病院近くの花火,人や家に向かっての花火,こういうものが禁止されておりまして,それに基づきまして,いろいろ自粛広報あるいは合同パトロール,ガードマンによる深夜巡回警備というようなことで行っておるわけですけども,それによりまして,花火の中止を指導した件数,これについては,前年に比べると少しずつ減ってきてるということで,それの効果は,一定の効果はあったんじゃないかなと思っております。ただ,やはり,まだ件数が多いということでございますので,この条例の件でございますけども,これについては,これまでも地元住民あるいは警察,環境局,建設局等の意見も聞きながら,また,あるいは近隣市の状況も調査してきたわけですけども,これはことしですけども,ことしの9月に開催されました花火対策会議におきまして,ことしの花火対策の検証と今後の対策の進め方について意見交換等を行ったわけですけども,その中では,当面は須磨海岸の花火ルールのPR,合同パトロール,それから迷惑花火禁止の啓発活動などの対策を引き続き実施していくということになっております。  条例化につきましては,明石,西宮等でもやって,ことしから宝塚市も実施しておりますけども,なかなか── やはり今まで罰則を適用した例もないというようなことで,なかなか非常に大きな効果は出ていないということでございますけども,条例化につきましては,我々も関係の局とも十分協議して,より実効性のある方策を,いましばらく検討・研究していきたいと思っております。  それから,海の家の関係でございますけども,これ,海の家の開設に当たりましては,毎年,シーズン前に説明会も開きまして,いわゆる仮設建設物の建築要件あるいはごみ,し尿処理,営業上の注意事項,各種届け出等々について周知徹底を図っておりますけども,委員ご指摘のように,やはりいろいろそういう時間を延長してやるとかいうようなことは確かにあるようでございますので,これにつきましては,平成16年度につきましても,占用許可条件守らない海の家に対しまして指導を行っております。営業時間の指導,これが12件ほどございますし,ごみ排出の指導5件,車両乗り入れの指導15件,従業員の応対マナーに関する指導3件と,それから騒音の指導等7件,それからあと両組合に対する口頭あるいは文書による指導11件というようなことで,それぞれやっておるわけですけども,なかなかやはり効果が発揮されてないというようなことでございますので,これ,17年度,今後ですね,対応につきまして,占用許可申請時に許可条件を遵守する旨の誓約書を提出させたいと思っておりますし,それから占用許可条件に違反した海の家に対しましては警告をいたしまして,その後,占用許可を取り消し,原状回復を求めていくというようなことを17年度考えていきたいと思っております。  それから,車両進入対策でございますけども,これにつきましては,今現在,赤灯台と千森ゲート,これにつきましては一応自動チェーンということでしたわけですけども,今現在,許可車両が 269台ございまして,海岸への進入ゲートは,今言いました赤灯台と千森と2カ所あるわけですけども,やはり不正侵入があるということでございまして,これは海水浴シーズン中にはガードマンによるゲートでの規制あるいは職員による巡回指導,看板による啓発行っておりますけども,やはりいろいろ調査いたしますと,依然として不正の進入があるということでございますけども,やはりこれ1つには,許可車両に続いてしゅって入ってくるというようなことがございますし,また,許可車をかたって進入してくるというようなケースもございます。これらについては,ガードマンの指導教育を強化しているところでございますけども,なかなかやはりちょっと限界もあるようでございますので,我々といたしましては,警察の協力も得て,いわゆるゲートでの規制を強化して,不正侵入の車両の阻止を図っていきたいと思っております。  また,許可してリモコンを渡している者に対しましては,これは1年ごとに更新するわけですけども,その際に指導も徹底して,不正侵入を行った者に対しましては,警告の上,通行許可の取り消し並びにリモコンの回収も行っていきたいと。さらに,不正侵入を何度も繰り返すなど悪質な無許可車両に対しましては,文書により警告をした上で,その所有者に退出を求めていきたいということで,強い姿勢で我々臨んでいきたいと思っております。  私の方からは以上です。 45 ◯岡口みなと総局経営部長 海水浴期間中の海岸清掃についてでございますが,委員ご指摘のとおり,早朝は清掃業者によりまして,ビーチクリーナー,また清掃作業員の方により毎日清掃をしてございますが,海の家に対しましては,各建物の周辺及び前面海浜の清掃に努めること並びに各建物から発生するごみ・し尿等は,各売店業者の責任において処理することとしております。さらに,販売した飲料水,弁当等の容器については回収することも義務づけております。また,これ以外に毎日でございますが,ビーチクリーンキャンペーンといたしまして,夕刻に海水浴客の皆さんのご協力もお願いしながら,監視員,ライフセーバー等で毎日の海浜のごみ処理はしてございます。来年度につきましては,こういった状況を踏まえまして,特に海の家につきましては,お話のありました仮設建築物の占用許可を与える際,その条件といたしまして,建物周辺と前面海浜の清掃につきまして,毎日,朝と夕2回,特に夕につきましては,営業終了後店じまいまでと考えておりますが,これを占用許可条件に明記いたしまして,実態も徹底するよう指導していきたいと考えております。 46 ◯分科員(松本 修) まず,条例の件でございますが,過去質問あったときにも同じような答えが出ておりまして,もちろんみなと総局だけの問題ではないことは確かでございます。で,全然進展がないというのも確かでございまして,もうちょっと,これは本気で考えていただきたいなと。確かに条例ができたからといって劇的に変わるものではないかもわかりませんが,僕はやっぱり神戸市が神戸の観光都市として,須磨の海岸,まあ言うたら阪神間で残された唯一の海岸でございます,海水浴場でございます。そこを皆さんが本当に楽しく使っていただきたい,そういう思いできちっと発信をすべきやと思うんです。こういった条例をつくりましたよ,遊んでいただくのは大いにいいんだけれども,近所に,まあ言うたら須磨というのは,もうすぐ海岸の横が民家でございます,病院もあります。我々,見回ってるときは,大体11時過ぎぐらいまで見回りますね。若干,やっぱり昔から比べると,花火は少なくなったかなとは思います。だけども,実は夜中,深夜12時,1時,2時,明け方まで実はそれからが花火があるわけですね。だから,もうちょっとやっぱり強い姿勢を市は市として出していきますということが必要ではないかなと。関係当局とお話をされるということですが,はい,これはどこで聞いたらいい話かわかりませんが,そういう経過もきちっとやっぱり教えていただきたいなと,これからのことかと思いますが,よろしくお願いをしたいと思います。  それから,最後のごみのことでございます,朝夕ということで今回は来年度ですか,義務づけられるということで,ぜひそれはお願いをしたいと思います。  もう1つ,やっぱり環境という,環境の負荷の問題から,最近はやっぱり店の方から出されるときなんかには,プラスチックの容器だ── 何というんですかね,いわゆるほかしてしまうような容器で販売されます。考えてみたら,昔,例えばかき氷を買うたら,ガラスの器に入って,まあ言うたら,それをちゃんと回収されとったんですね。もちろん海の家だけではないですけれども,言うたら,ただ,あそこで営業していいですよ,ごみを出さないようにしましょう,ごみを回収しましょうというだけでなしに,例えば,神戸市としてそういう細かいところまで,本当は僕は言うたげなあかんと思うんです。まあ言うたら,ごみほかしたら,どうしても砂の中に埋まってしまうわけですからね,返してもらえるような,ごみにならないようなものを使いましょうと,それが神戸の須磨の海岸を守ることになるんやし,神戸の観光のためにもいいことなんですよということをやっぱりどんどん発信をしていただけたらなと,こう思います。  それから車でございますが,確かに,もう明らかに僕は不正使用してると思います。今のやり方をしてたんでは,これやっぱり同じことやろなと思うんですね。実際,例えば他府県の車のお客さんですかね,来られたら,そのゲートの横に立ってリモコンであけてはるんやから,それで,車がずっと入ってくるのを見届けて行きはるとかいうて,あそこに門あける人がおるんかなと思うぐらい,というような光景を見たこともありました。だから,やっぱり昼間は物販の搬入とかもあるかもわかりませんが,例えば夜になると,もうリモコンはシャットアウトしてしまうと。ガードマンの詰所もあるわけですから,そこから── モニターもあるわけですからね,インターホンか何かつないでいただいて,入ってくる車は,まあ言うたら,許可のステッカーが必ず張ってあるはずですから,モニターで確認しても結構ですけれどもね,それで入ってもいい車だったら,もう遠隔操作でガードマンの詰所でゲートをあけると,それ以外の車は絶対入れないと,それぐらいのやっぱり強いというか── ことをしないと,これはいつまでたっても,こういう不正使用というのはなくならないんじゃないかな,こう思います。この点,そこまで── そこまでとという言い方あれですけれどもね,どんなお考えあるか,お聞きをしたいと思います。  それから,海の家の営業については,確かに非常に来年から,ある意味ではきちっとした形で営業許可を出されるということで,ありがたいと思いますが,中にはジェットスキーとか,あるいはバギーとかも置かれてある,あそこの海の家に置かれてるかどうかはわかりませんが,許可条件の中には,そういったものをレンタルをしてはいけないということにはなっておりますが,それでもやっぱり乗り回してるという状況もちょっとあるのかなと思います。最近はちょっと減ったように聞きましたけれども,もちろんそれも含めて,もう本当に,いい須磨海岸といいますかね── していただきたいと思いますので,その辺ももしご見解ありましたら,お願いしたいと思います。 47 ◯小柴みなと総局長 条例化の問題につきましては,やはり強くそういう指導なりしていくということであれば,やはり罰則とか,そういう厳しい措置が必要になってくるというわけでございますけども,これにつきましては,やはり警察との協議がやっぱり必要になってくるということですので,我々も地元住民とか,それから関係局として環境局とか建設局とか,いろいろ話しておりますけども,やはりある最終,やっぱりそういうことをきちっとしていくということであれば,何らかの強い措置が要るということであれば,当然,罰則とか,そこら辺厳格に適用していくということになるわけですけども,これにつきましては,やはり警察との関係がございますので,そこら辺も含めて,さらに研究してまいりたいと思っております。  それから不正の車両でございますけども,これは我々,ガードマンも強化して,しているわけですけども,実際にはガードマンがおるにもかかわらず,そういう── 入ってくるということで,許可車両が入って,それに続いて一緒に入ってくるというような何かケースもあるようでございますので,ここら辺は,ガードマンをどこまで強化するのかと,本当にガードマンでいけるのかどうかいう問題ございますので,先ほども申し上げましたように,警察とも協力していただいて,強い措置に出ていきたいというようなことでさっき申し上げた次第でございます。  私の方から以上です。 48 ◯分科員(松本 修) 僕ね,ガードマンの人にやっぱりそういう場に立ち会わせるのはよくないと思います。顔会わせないようにしてあげなあかんのです。だから,遠隔でガードマンの詰所があったら,そこで,まあ言うたら,ボタン押してゲートがおりるような── してあげたらええと思うんです。そんな対応しよったら,今でもそうですよ,ガードマンいてはってもね,けんかごしやから,何言うとんやと,わしはもう入ること約束して来たんやいうてね。そら,ガードマンにしてみたら怖いですよ。  それから,警察の協力という,花火のことでありましたけども,まあ言うたら,西宮は罰金5万円ですね,明石は10万円ですよね,こうやってきちっとつくってはります。警察もね,花火見回るときに一緒に回りますよ,回ってくれてはりますね。ただ,警察の人も強く言えない。これルールなんですと,みんなで取り決めたことなんですいうて,それ以上のこと言えないわけですから,皆さんにお願いするしかないわけですから,そんなら── 最近は食ってかかるというようなことはないですけれどもね,花火やってる人も,あっ,わかりましたと言うてね,やめはります。遠く行ったら,また上がってます。近く行ったら,顔わからへんからね,だれがやっとるかわからへんわけです。そういうことやなしに,姿勢として僕は持つべきやと,それを適用するかどうかは別ですけれどもね,けども,これは須磨の海岸,こうやって守ってるんですよということを,やっぱり市民の方にも,また県外の方にもしっかり訴えるということが大事かなとこう思いますので,よろしくお願いしたいと思います。  はい,もう時間でございますので,以上で終わりたいと思います。 49 ◯主査(芦田賀津美) 次に,加納委員,お願いいたします。発言席へどうぞ。 50 ◯分科員(加納花枝) それでは,20分の質疑時間しかありませんので,みなと総局には10分使わせていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。  本会議でも財政計画の見直しということを主張してきましたけれども,なかなか財政計画の見直しということはなされないようです。ところが,市民からしますと,一番知りたいことは,この神戸空港が本当に赤字になって,将来の負担になってしまうのではないかなというその不安がどういうふうに解決されて── 仕事をしていただいているのかということではないかと思うんです。事業報告,先ほどもありましたけれども,市民に広く空港事業を理解していただくための広報活動を行ったというふうにありましたが,市民から見ますと,なかなか疑問点がわからない。この1年に1回になりました空港ニュースを見ても,全体図はここまでできたのかということとか,えっ,滑走路がもう敷かれたのかということがわかるかと思いますが,裏なんか見ますと,旅客ターミナルの概要決まるということで,市民としては,あんまりそう知りたい問題ではないというふうに思います。  それから,ホームページもいろいろありまして,あけてみましたけれども,最新情報という中に,じゃあ,スカイマークがついた,その会社がどんな会社なのかということが載ってるわけでもないようでしたし,イベントとして子供たちが空港島に上がれるとか,日曜日にバスを出すというようなことはありましたけれども,市民が本当に知りたい,こういう商業新聞に書いてあります3空港がどうなるのかとか伊丹がどうとか,そういう本当に知りたいことというのは,神戸市の広報の中からは,もう全く知ることができないという状況です。特にこの間,空港裁判がありまして,異例の判決文も出てきました。それから,空港の特別委員会では年4回,たくさんの請願が出て,時間をとって議論がされておりますけれども,そういう中の議論というものも一切どこにも出ていないという,神戸市の言われる空港をつくるメリット面だけしか言われていないというのは,やはり市長がおっしゃる,市民とともにつくる神戸市政とか,それから市民参画3条例もできまして,いろいろとパブリックコメントを求める制度もできましたけれども,一たんかかった事業なので,そういうことはもう必要ないというふうに決めてしまっているこの姿勢というのは,やっぱり問題があるというふうに思いますので,広報のあり方改善してくださいと言うても,いや,これで十分ですと言われてもあれですが,公平性といいましょうか,30数万の人たちがこの空港については問題がある,反対だし,特に震災直後の市長の希望の星という発言もありましたし,住民投票まで求めて,一大神戸市の歴史に残る市民の運動があったというようなことをとらえますと,ほかの事業とは,やはりもう少し違って丁寧に市民に対して状況を知らせていくということは,私は大事だというふうに思います。  特に財政計画,あと時間がないと思いますので,申し上げるまでもありませんけれども,建設財源が 1,037億円,ところが土地の処分は 137億円しか実績がないとか,借金も 1,743億円が 2,014億円にふえた。新都市整備事業会計からも 225億円も,今一時借り入れをしているとか,あと事業の圧縮とか,国からの補助金がどうなのかとか,こういう財政の問題についてしっかり市民に知らせて仕事をするのが公が中心になってやる仕事ではないかというふうに思いますので,改めて広報のあり方というものについて見解を伺います。 51 ◯山本みなと総局参与 神戸空港のホームページを見ていただきまして,非常にありがとうございます。神戸空港につきましては,ご承知のように,従来から広報こうべとか,空港ニュース,あるいはホームページを活用して,単体で見るんじゃなしにトータルで見ますと,空港の必要性,需要予測,財政計画,環境保全の取り組み,工事の進捗状況など,市民に関心の高い,あるいは疑問にお答えするような形で我々努めてきたところでございます。  神戸空港の広報でございますけれども,効果的な手段という形で先ほど局長申し上げましたとおり,空港の見学会あるいは親子航空教室,ウオーキング,あるいは11月21日から毎日曜日バス見学会というようなことで,非常に好評でたくさんの方に見ていただいておる現状でございます。  ホームページを見ていただいたのは,よく見ていただきましたら,ご承知のとおり,財政計画につきましては,当初予定と実績につきまして,本年4月から施行されている行政評価条例に基づき進められている神戸空港の行政評価の中で,神戸市建設事業外部評価委員会の審議された資料の中に,ちゃんと当初予定と実績値について記載してホームページに載せておりますので,先生,それを見ていただけたらなというふうに思います。また,ご承知のとおり,その委員会に寄せられた37人の市民意見,それに対する神戸市の見解も掲載しておりますので,ゆっくりごらんいただけたらいいかと思います。また,Q&Aを見ていただきますと,需要,航空輸送,海上交通あるいはまた環境アセスメントにつきましても,我々は広く掲載しておるつもりでございます。  訴訟も掲載したらどうかということでございますけども,勝訴になったということを掲載しても私は意味がないと思いますので,訴訟については掲載するつもりはございません。  以上でございます。 52 ◯分科員(加納花枝) じゃあ,この今出してきましたものですが,一番市民が心配しているのは,この中ではね,市民福祉サービスへの影響はということで,大丈夫ですよと,もうかったら── もうかったら,また市民福祉や文化に,そのお金が使えて貢献できますよという書き方だと思うんですけれども,これも,たらの話です。じゃあ,反対の立場で,ちょっとこの図を改めてよくよく見たんですけど,市民負担はかけないということだったんですが,一般会計と特別会計があるという別の財布というのがわかって,ここの矢印ですね,行き来をしている矢印ですけど,もうかったら,黒字になったら,一般会計へ入れて市民福祉へ使いますよということを言ってて,こう行ってるんですか。赤字になったら,一般会計から補てんをしてということで,この矢印は行き来ということで示していらっしゃるのでしょうか,ちょっとそれを改めて聞いておきたいと思います。 53 ◯山本みなと総局参与 空港の場合ですね,ご承知のとおり,一般会計,特別会計の別会計で処理しておりますので,市民サービスへの影響はということで── しますと,議会の議決もございますので,一般会計は使わないという形の議決をいただいて,我々は仕事を進めておるところでございます。ただ,当然空港は非常に経済効果もあって,経済効果,ひいてはやはり市税収入につながるということになってきますので,ご承知のとおり,ポートアイランドあるいは六甲アイランドにつきましても,単にその土地の造成と収支を見るんじゃなく,そこへ張りついた企業が,あるいは住民の方々が,やはり市税といった形で神戸市の一般会計に寄与しておるというようなこともございますので,空港につきましては,それなりに経済効果で市税に寄与する面もございますので,こういった形のご説明をさせていただいておるという状況でございます。 54 ◯分科員(加納花枝) 私たちとしましては,10年に出されました計画があるわけですから,その計画に基づいて,どの程度計画があって,どのぐらい売れて,どのぐらいという,そういう進捗状況正しく出していくぐらいの報告というのは,行政が毎年毎年, 2,000万も 3,000万もかけて広報されている,そういうお金を使うんであれば,正しく市民にわかっていただく,現実を知っていただきながら,なおかつ,つくろうとされるのであれば,しかしというふうに言われないと,メリット面とか,であろうという希望観測だけで仕事を進めていくということは問題だと思いますし,新都市整備事業会計というのも,もっと市民生活,福祉,そういうものに使っていただいたら,もっと早く福祉や教育や文化というところにお金を回すことができていると思います。ぐるぐるぐるぐる回って,最終的にどうなるかわからないというようなところに使ってほしくないなというふうに思いますので,ぜひとも,今後ですね,広報というものは公平に,ただではなくて,現実をもう少し見つめた形の広報をしていただきたいということを申し上げて終わります。 55 ◯主査(芦田賀津美) 以上でみなと総局関係の質疑は終了いたしました。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時より再開いたします。   (午後0時4分休憩)   (午後1時4分再開) (消防局) 56 ◯主査(芦田賀津美) ただいまから決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  それでは,引き続きまして消防局関係の審査を行います。  当局におかれては,説明,答弁とも簡明にお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。(「起立,礼。」の声あり) 57 ◯平井消防局長 それでは,決算第9号平成15年度神戸市一般会計歳入歳出決算のうち,消防局の関係分につきまして,お手元の決算説明書に基づきましてご説明申し上げます。  まず2ページをお開きください。神戸市消防事業報告書でございます。  災害に強い,安全で安心なまちづくりは,都市としての最も基本的な要素でございます。近年の災害は,火災をはじめ,ガス,危険物によります特殊災害など,社会経済状況の変化に伴いまして,複雑多様化・大規模化の傾向を強めております。また,国内外におけます台風,地震,高潮等の自然災害や企業災害が相次いで発生していますとともに,国際情勢の変化に伴うテロ災害,NBC災害や,南海・東南海地震の発生が危惧されており,市民の生命・身体・財産を守るという消防の責務は,ますます重大なものとなっております。このような背景のもと,また,大震災や過去の災害事案の教訓を踏まえ,市民・事業者・行政が総力を結集して「安心して元気にくらせるまち」の実現に取り組んでいるところでございます。  消防局では,震災後に策定いたしました神戸市消防基本計画をもとに,防災への体制づくりを進める,災害への緊急対応力の強化を図る,災害への備えを充実するの3つの柱を掲げ,厳しい財政状況のもと,事務事業の見直しや経費節減,新たな財源の確保に努めながら諸施策を推進いたしました。特に,伊川谷火災事故の教訓から,効果的な消防活動ができるよう,指揮体制の強化に取り組むなど,大規模災害に対応するため,消防・救急体制の強化,防災活動拠点となる消防庁舎の機能強化,消防団関係の施設や装備の充実に努めてまいりました。また,少子・高齢化社会の進展に対応する災害弱者対策の充実,市民への防災意識の啓発を図り,災害時により実効性のある活動ができる組織としての防災福祉コミュニティづくりを進めてきたところでございます。  それでは,(1)の事務概要につきまして,事業体系ごとにご説明を申し上げます。  まず,ア防災への体制づくりでございますが,1点目は,市内全域における消防署所のあり方の検討結果に基づきまして,最適な消防署所の配置を実現するため,消防・救急需要が増大しております北区の北神地域での防災拠点となる北神分署を開設いたしました。  2点目に,救急体制の強化といたしましては,全救急隊への救急救命士常時2名乗車体制を維持するため,救急救命士養成所を引き続き運営し,救急救命士10名を新たに養成いたしました。  また,平成15年4月1日に救急救命士法施行規則が改正され,医師の具体的な指示がなくても除細動を行えるように,救急救命士の処置が拡大され,心肺停止患者の社会復帰に大きな貢献を果たしました。そして,平成16年度7月から救急救命士の措置として認められます気管挿管の研修を行いました。さらに,救急救命士の資質向上のため,メディカルコントロール体制を確立して,救急救命士の再研修,救急活動の事後検証を実施いたしました。  3点目には,救助隊員の救助技術のさらなる向上を目的といたしました近畿地区救助技術指導会を開催いたしました。  4点目には,平成13年度に起こりました新宿・歌舞伎町での火災を教訓に,平成14年10月に防火管理体制及び消防用設備等の設備基準が強化されるというように消防法が改正され,猶予期限とされた平成16年10月に法令違反がないように,また,違反となった場合でも速やかに是正できるように,その処理体制を整えました。  次に,イ災害への緊急対応でございますが,1点目は現場活動の充実や事務の効率化を図るため,安定した無線・有線の運用をできるように,無線基地局装置や電話交換機を取りかえました。  2点目に,業務の効率化や安全性の確保のため,耐用年数を経過した高規格救急車4台,業務車両2台及び消防・救急・救助資機材を更新いたしましたほか,NOx・PM法のために走行できなくなる消防ポンプ自動車を更新いたしました。  3点目は,消防団につきまして,小型動力ポンプ積載車,小型動力ポンプ,ホース,器具庫等の整備・更新を行いました。  4点目には,ヘリコプターにつきまして,常に安全な飛行を確保するため,機体に関する各種の定期点検を行っております。  5点目には,NBCテロ資機材の検査試薬類を更新いたしましたほか,放射性災害の対応といたしまして,研修や資格取得を推進いたしました。  次に,ウ災害への備えでございますが,1点目は,市民の防災への対応力を高めるため,震災の教訓を踏まえまして,より実行力のある組織として防災福祉コミュニティを引き続き結成してまいりました。平成15年度には新規に3地区で結成され,累計で 183地区となっております。結成に際しましては,あわせて防災資機材をコミュニティ拠点に整備いたしております。  2点目は,水道消火栓を補完し,多様な消防水利を確保するため,公園に 100トン級の耐震性防火水槽を5基設置いたしましたほか,建物の地下ばり貯水槽を消防水利として活用するために,採水口設備を設置いたしました事業所に助成を行いました。15年度には1事業所実施しております。  3点目には,高齢者等のいわゆる災害弱者を火災等の災害危険から守るため,緊急通報システムでありますケアライン 119専用端末装置 715機,あんしんS47機,一般電話機による接続 286機をそれぞれ整備いたしております。  4点目の市民救命士の養成事業につきましては,救命率の向上を目指し,市民の応急処置を推進しているものであり,市民救命士2万 8,961名,また,上級市民救命士及び救急インストラクターを合わせて 1,022名養成いたしました。  5点目は,消防行政を補完し,市民によりきめの細かいサービスを提供するため,財団法人神戸市防災安全公社に市民救命士の養成や防災コミュニティセンターの管理業務を委託いたしました。
     次に,(2)歳入歳出決算状況でございますが,これにつきましては,次のページ以降でご説明させていただきます。  それでは,4ページをお開きください。  平成15年度消防局関係の歳入歳出決算一覧表につきましてご説明申し上げます。なお,1万円未満を切り捨ててご説明させていただきます。  まず,歳入でございますが,表の一番下の歳入合計欄をごらんください。予算現額7億 1,575万円に対しまして,決算額は6億 8,926万円で, 2,649万円の減額となっております。内訳等の詳細につきましては6ページから9ページでご説明申し上げます。  5ページをごらんください。歳出でございますが,表の一番下の歳出合計欄をごらんください。予算現額 175億 4,790万円に対しまして,決算額は 173億 312万円で,翌年度繰越額は 2,930万円,不用額が2億 1,547万円となっております。なお,詳細につきましては,10ページ以降でご説明させていただきます。  続きまして,6ページをお開きください。  歳入歳出決算事項別明細書に基づき,歳入からご説明申し上げます。  7ページ,表頭の収入済額の欄をごらんください。第13款使用料及手数料の収入済額は 3,319万円となっております。これは主に,防災コミュニティセンターの使用料と消防法に基づく危険物製造所設置許可などの手数料でございます。予算現額に比べ 304万円の減となっておりますのは,主に危険物製造所設置許可等に係る申請件数が減少したことによるものでございます。  次に,第14款国庫支出金1億 7,527万円は,主に高規格救急車や消防ポンプ自動車に対して補助がなされる消防防災設備費補助金でございます。なお,予算現額に比べ 1,936万円減額となっておりますのは,震災復興事業として設置する耐震性防火水槽を翌年度に繰り越したことなどによるものでございます。  次に,第16款財産収入の収入済額の 2,848万円は,消防職員待機宿舎の使用料及び不用物品等の売却でございます。予算現額に比べ 1,286万円増額となっておりますのは,予算に計上しておりませんでしたヘリコプターの売却があったことによるものでございます。なお,このヘリコプターは昭和55年度に配置されたドイツ製のものであります。  8ページをお開きください。9ページ,表頭の収入済額の欄をごらんください。第20款諸収入の収入済額2億 4,430万円は,主に神戸市民生活協同組合貸付金返還金,消防団員等公務災害補償等共済基金からの受入金などでございます。予算現額に比べ 1,695万円の減額となっておりますのは,主にスプリンクラーの設置に係る防災設備改善融資に係る申請がなかったことなどに伴い,銀行預託金返還金が発生しなかったことによるものでございます。  第21款市債の収入済額2億 800万円は,前年度補正予算におけます高規格救急車や消防ポンプ自動車に対する消防施設整備事業公債でございます。  続きまして,歳出についてご説明を申し上げます。  10ページをお開きください。まず,第12款消防費の第1目職員費でございますが,11ページ表頭の支出済額の欄をごらんください。支出済額 137億 876万円は,消防職員の人件費でございます。不用額の1億 8,202万円は,主に期末勤勉手当が支給額の減少により予算現額を下回ったためでございます。  次に,第2目消防費でございますが,支出済額の20億 3,435万円は,消防本部,市民防災総合センター,各消防署・出張所の運営費並びに防災や救急・救助などの災害現場活動,さらに雑居ビルに対する違反処理などの予防査察業務に要した経常的な経費でございます。不用額の 303万円は,主に防災安全公社の補助金の不用によるものでございます。  次に,第3目消防団費でございますが,支出済額4億 6,099万円は,消防団員 4,000名の報酬と各消防団・支団・分団の運営費,活動費等でございます。不用額の 495万円は,主に消防団員の退職者が少なかったことによるものでございます。  続きまして,12ページをお開きください。第4目消防施設等整備費でございますが,13ページにございます支出済額は10億 9,901万円,翌年度繰越額は 2,930万円,不用額は 2,547万円となっております。繰越額につきましては,第13節委託料で,震災復興事業として耐震性防火水槽を設置するもので,都市計画総局に委託するものでございます。不用額につきましては,耐震性防火水槽工事費の契約差額による第15節工事請負費及び防災設備改善融資制度に係る申請がなかったことに伴い,銀行預託金が生じなかったことによる第21節貸付金でございます。  次に同じく,消防施設等整備費の13ページ右側の説明欄をごらんください。先ほど事業概要をご説明いたしました主な事業ごとの経費を記載をいたしております。主なものをご説明いたします。  まず,消防庁舎建設費等の2億 9,019万円ですが,これは主に北神分署の工事費でございます。次に,消防車両等整備の3億 7,072万円は,小型ポンプ車2台,ポンプつき救助車2台,30メートル級はしご車1台,林火災工作車6台及び指令車2台の合計13台及び現場活動用資機材等を整備したものでございます。  消防水利の充実の1億 1,269万円は,主に耐震性防火水槽とそれに附属する小型動力ポンプを整備したものでございます。救急救助体制整備の2億 1,029万円は,救急救命士の養成と高規格救急車4台の整備を行ったものでございます。通信網の整備 3,336万円は,無線基地局装置及び電話交換機を整備したものでございます。防災福祉コミュニティづくりの推進の 687万円は,新規結成地区に対する防災福祉コミュニティ資機材の整備等に要した経費でございます。災害弱者対策の 2,148万円は,ひとり暮らしの高齢者の方などにケアライン 119及び住宅用火災警報機を設置したものでございます。消防団施設の整備 4,635万円は,小型動力ポンプ積載車8台,小型動力ポンプ5台,消防団詰所兼器具庫1棟など,消防団施設の整備・充実に要した経費でございます。危機管理体制の整備 559万円は,消防職員をはじめ消防団員や市民の方々に防災教育を行う市民防災総合センターの耐熱耐煙室の改修などに要した経費でございます。そのほか,テロ対策の推進及び放射線災害対策の推進につきましては,生物・化学テロ災害や放射線災害に的確に対応できる防御用装備及び検知器等の資機材のほか,資格取得者を養成し,知識・技術の向上に要した経費でございます。違反処理の推進のため,違反処理マニュアルを作成いたしました。  以上で,消防局一般会計歳入歳出決算の説明を終わらせていただきます。今後とも消防体制のさらなる充実・強化,地域防災力の強化に努め,市民の安全・安心を守ってまいります。何とぞご審議のほどお願い申し上げます。  失礼しました。今,済みません,13ページ右側の方の説明で,林火災工作車と言いましたけども,林野火災工作車の間違いでございます。失礼をいたしました。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 58 ◯主査(芦田賀津美) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,答弁は適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,特に申し上げておきます。  それでは,大かわら委員,発言席へどうぞ。 59 ◯分科員(大かわら鈴子) それでは,始めさせていただきたいと思います。  まず最初に,救急搬送について伺います。  平成15年度の神戸市の救急隊の出動件数は,6万 3,800件余りとなっており,年々増加しています。平成16年3月から8月まで行われた救急需要対策懇話会では,将来の救急のあり方について議論がされています。その中で当局から,救急車の適正利用のため,不急と判断されたものについては有料化も提起されましたが,委員の中からは厳しい反論がされています。実際の救急搬送の状況を見ると,65歳以上の搬送数は平成5年で1万 1,660件で,搬送件数全体の25%だったものが,平成10年では1万 7,030件,平成15年では2万 4,555件,実に43%とふえています。搬送件数増加の主な理由は,まさに高齢化に伴うものです。一方,不急と判断されたものには,平成5年で 9,541件,平成10年で 5,981件,平成15年で 7,659件であり,大幅に増加しているというものではありません。  このような高齢化に伴う状況を考慮せず,受益者負担という観点で有料化を推し進めることは,救急対策という本来の役割から見て,あってはならないことと思いますが,いかがでしょうか,ご見解を伺います。  この間,救急件数,搬送人員数ともに急激に増加をしているにもかかわらず,救急隊数は,平成8年から全く増員されていません。今後も救急需要が増大することが予測されており,高齢化もさらに進みます。救急患者のより分けをして,需要数を減らすのではなく,救急隊の強化という根本的な解決策が必要なのではないでしょうか,お伺いいたします。  次に,耐震防火水槽の管理・運用体制について伺います。  阪神・淡路大震災当時は,耐震防火水槽が余り整備されていなかったため,消火栓が壊れ,他県の消防力を動員しても,消火に必要な肝心の水を確保できなかったことにより,多大な被害が出ました。その教訓に立って,震災前までは38基だった耐震防火水槽が現在 247基と飛躍的に整備をされています。しかし,まだ整備がされておらず,北区筑紫が丘のように,早く進めてほしいとの声が上がっている地域もあります。今後,耐震防火水槽の整備はいつごろ完了するのでしょうか。また,整備された耐震防火水槽の実際の管理・運用体制はどうなっているのでしょうか。  以上,お伺いいたします。 60 ◯平井消防局長 私の方から,救急の有料化のことにつきましてご答弁申し上げたいと思います。  先生ご指摘のように,確かに救急件数,少子・高齢化,核家族化,社会不安などを背景にして増加の一途をたどっておりまして,平成── 昨年度ですね,15年度6万 4,000件ということで,ちょうど10年前の 1.5倍というふうな状況でございます。また,有料化のことについて少し申し上げますけども,救急業務に要する費用というのは,いわゆる消防組織法という法律で決まっておりまして,救急業務に要する費用については,市町村が負担することというふうにされておりまして,救急車の利用者に負担を求めていないのが今の現状でございます。  そういう中で,今回の懇話会が開かれて,その提言を受けたわけでございますけども,我々といたしましては,利用者に負担を求める前に,まず広報とか,あるいは民間救急ございますので,民間救急の活用とか,そういうものを市民に広報することによって,まず,そういうふうな救急車の適正利用を促す取り組みの方が先ではないかなというふうには思っております。ただ,受益者負担という── 有料化というのは,まさに受益者負担でございますけども,受益者負担については,そこの懇話会のものを少し読みますと,受益者負担のとこでございますが,有料化の仕組みも決してよい方向へ向かうという担保はなく,慎重に検討すべきであるが,社会が熟成する中で,救急需要のコントロールの手法として,受益者負担についても研究していくべき時期に来ているというふうな,こういうご指摘がございます。我々としても,適正な救急サービスを将来にわたって継続して提供していくという議論の中で,やはりこういった受益者負担の問題というのは避けて通れないのではないかなというふうに考えております。  懇話会の提言を受けて,今すぐ有料化というんではなくて,我々としても,国あるいは全国消防長会,いろんな各消防長の方でいろいろ研究をされてるようでございます。そういったことの中で,我々も,どこでどんなことが研究されているのかというものを情報収集しながら,何がしかの研究はしていきたいなというふうには思っております。 61 ◯小野田消防局警防部長 ご質問の,現在28隊で,我々の救急,神戸市民の救急を対応しているわけでございますが,最近の伸び続ける救急需要に対しまして,やはり何らかの対策を立てたいと,そんなふうに考えております。その1つが今回の懇話会の中で,伸び続ける救急需要をいかに抑制していくかということで,やはりその中には不急という,先ほど話もありました 7,600件ほどの件数もございます。そういうことで,今回,まず私たちは,そういう件数をいかに抑制して適正な利用を図っていけるのか,これ,ひとつ考えていきたいと,具体的にも現在庁内でも研究会を立ち上げて,その提言に従って進めております。ただ一方,やはり28隊ではなかなか現在,神戸市の中でも,やはり救急需要が,特に市街地とか,あるいは救急の空白いうんですか,そういったところもございますので,それは今後の今の様子を── 状況を見ながら対応していきたいと,こんなふうに考えております。  防火水槽の話がございました。現在,震災後に,やはり消火栓が使えなかったということで,市内をメッシュに, 250メッシュに切りまして,そこに消火栓以外の水源,具体的には防火水槽だとか池とか,そういったものを設けようということで, 2,000メッシュにしてチェックしました。その結果, 400基ほど神戸市内で必要だということで,これまで震災後取り組んでまいりました。現在,約 247基の防火水槽が設置できました。ただ,残りをやはりその後,震災から約10年ほどたとうとしてるんですけども,市の構造も耐火構造だとか,いろんな再開発も進みまして,まちの構造も変わってきましたので,再度計画を見直しました。その結果,現在, 247つくりましたけども,見直した結果,A・B・C・Dというふうにランク分けをしまして,Aというのは水利が充足してると,先ほど言った延焼危険とか,そういったことも配慮した分類ですけども,A・B・Cと,現在,C・Dクラスが見直した結果, 177メッシュ残っております。そこに今後防火水槽を設置していくということで,その中で,やはり延焼危険の低いものだとか,地域だとか,いろんな対応が考えられますので,とりあえず緊急的には残り87メッシュについて我々は考えていきたいというふうに思っております。ただ,その中も,やはり現在住宅地の中になかなか場所が見つからないとか,そういった事情もございますので,その中で特に緊急性の高い地域としましては14基ほど,我々としては計画を持っております。それと,現在震災復興で進めてます復興事業の── 100基の防火水槽の残り14基と残り12基と合わせて26基,合計26基を優先的に消防局として取り組んでいきたいと,そんなふうに現在考えております。  それから,そういったつくりました防火水槽をどういうふうに維持管理しているのかということで,現状でございますが,まず消防署の方で毎月地水利調査ということで,これは防火水槽に限らず,消火栓だとか,いろんな消防の対応── 消防車で実際,現場の方を確認しまして,そこで対応しております。その中で,防火水槽も,やはり外観的にふぐあいが出てないか,あるいは水が減ってないか,そういうものをチェックしております。その結果,ふぐあいが出れば,消防署の方で,あるいは本部の方で改善していくと。ただ,中に消防団の方あるいは市民の方も実際使っているケースもございますから,そういう方々から,そういったふぐあいの報告を受ければ,我々の方で対応していくというふうになっております。  防火水槽には,小型動力ポンプも実際設置してますので,そういった点検も兼ねて,実際訓練をですね,現場の方では訓練をやっていただかないと,やはりこういった震災のときのようなときに,いざとなったときに使えることができませんので,市民の方あるいは消防団の方あるいは消防署を交えて,地域の防火水槽の訓練なりを実施しております。  以上でございます。 62 ◯分科員(大かわら鈴子) 救急の話なんですけども,現在は有料化を考えていないということで,でも,避けては通れない課題じゃないかということで言われてたんですけども,これね,私言いましたように,より分けをするということね,物すごく危険を伴うことやと思うんですよ。これ,懇話会の中でも委員からご指摘されてるんですけども,適正利用の適正とは一体何か, 119を要請する側はみんな適正と思っている,結果として大したことはない場合でも,要請する側は必死である,体や病気というのは本人には判断が難しい,こういう意見出されてるんですね。それから,もう1人の方は,みんなが救急と思ったものが救急のはずであるが,この需要を適正化というのはおかしい。人それぞれに救急の認識が違うが,専門から見て,次回から指導することは不適切。 119通報すれば,5分後に救急車が来るという世界に誇るべきすばらしい仕組みがあり,この需要を抑制するということよりも,この需要にいかに対応していくかを考えるべきではないか。まさにこのとおりやと思うんですよ。今の考え方でいけば,本当にあなたは今不急やから,こちらは適正やからということで振り分けをしていくと,そういうことになってしまうんじゃないでしょうか。  これ,いろいろなケースあると考えられると思うんですね。実際に消防署で伺ったケースですけども,消防隊員の方が現場に行って,その方,様子見たら,そんな大したことはないなと思いながらも救急車で運ばれたと,でも実際にはその方,白血病でその翌日に亡くなられたということもあったそうです。こういうことから見ても,やっぱりこの危険性というのは大きなものがあると思うんです。だから,やっぱりこういう,これに対して不適正やとか適正やとか,こういう分け方をするという,これの認識の差が出てくると思うんですよ。今,民間の救急のことも言われましたけども,この辺もどういうふうに考えていらっしゃるのか,もう1度答弁お願いします。  それから,耐震防火水槽の方なんですけども,これ,点検はされていると,市民,消防団がやっているところもあるということでしたけども,これ,消防局としては,それにはかかわっていらっしゃらないんでしょうか。実際,兵庫区の防災訓練で,湊菊公園ということで実際に行われて,その耐震防火水槽を使用されたんですけども,水が出なかったということがありました。これ,後でお聞きしたら,パッキンの腐食が原因ということで,ここで本当に見つかってよかったなと思うんですね。これ,実際の火事のときに水出えへんということはえらいことになったと思いますのでね。早目に見つかってよかったと思うんですけども,その辺,地元任せになっていないのか,消防局としてはどのように対応されているのか,もう1度お願いします。 63 ◯平井消防局長 何が── 救急懇話会の話でございますけども,何が適正かという話,確かに先生おっしゃるように,人それぞれ考え方あると思います。私ども市民といろいろお話ししとう中で,局長さん,適正利用いう言葉がわかりませんというような話もたまに聞きます。何が適正利用なのか。我々は,確かに命の危険があると思って,私は手挙げて 119しとると,しかし,隊員さんの方から見たら,決してそれは,奥さん,それは風邪引いとるだけですよというふうなことになってしまうというなんも多々あるわけですね。ただ,私ね,ここで申し上げたいのは,確かに本人が救急と思ったら救急というのは1つの大きな概念としてあると思うんですけども,毎日繰り返し要請する人とか,入院の道具を用意して救急車── 消防署まで来るとか,そういったことについては,私はもう個別に適正利用というものを訴えていく必要があるんじゃないかなというふうにはっきりこの場で申し上げたいというふうに思います。 64 ◯小野田消防局警防部長 私の方から,防火水槽の点検が地元任せになっていないかというご質問── ご指摘ありましたが,先ほど指摘ありました兵庫区の事案でも,我々,あるいは消防署から,まず原因の究明ということで現地調査しました。その結果,小型動力ポンプが少し不調というんですか,ふぐあいがありまして,あるいは横引きの配管が少し長いという,いろんな取り扱いの不十分さで,結果的にああいうことになったと。我々としましては,消防署の方が,そこの改善策としまして,当然,小型動力ポンプの点検・修理をしまして,実際にこの12月5日の日に,その現地で防災訓練をしたところ,問題ないということで報告は来てます。  もう1つ,やはり横引きの管が何メートルかあるわけで,真空が少しかかり── 一般の方には,えらい長いなというふうな感じ方を取られると困りますので,大体,約90秒から2分程度はかかりますよということで,そういった対応をしております。この例にありますように,実際,消防署と消防団が市民の方や防災福祉コミュニティの方に指導してるというケースが多いんですけども,そういう中で,点検については,これは消防署で維持管理,点検,修理,それは本部と同じですけども,それは我々の方で責任持って対応しているのが現状でございます。  以上です。 65 ◯分科員(大かわら鈴子) 今,不急の分について局長お答えいただきましたが,それは本当にごく限られた部分ですよね。先ほど私,件数もお示ししましたけども,ごくごく一部の方,それも毎年物すごく増大してるわけではない。その方たちのことをとって,その方とお話しして,理解していただくなり,広報されるということは,それはいいとは思うんですけどもね。それがほかのことに対しての振り分けにつながらないかという,そういう危惧があるから私申し上げてるんです。これについても,ちょっとさっき民間で救急の活用ということでも,ちょっと詳しいことをお聞きしたかったのにお答えなかったんですけども,ちょっとこの辺についても,ちょっとお伺いしたいと思います。  それから,先ほどお答えいただいた耐震防火水槽,これ,じゃあ,点検されてても,やっぱりこういうふぐあいがその期間に起こったということなんですかね。 66 ◯小野田消防局警防部長 そうですね,点検して,その場でもちろん我々,毎月消防隊が検査してますので,そのあたりで見つかる場合があります。通常そういうケースですけども,今回の場合,ポンプをそういうことで,その時点で不調だったというのは,点検がちょうどその期間にあったのか,ちょっと定かでありませんが,そういう場合が今後はないようには,きちんと消防署の方には指導していきたいと,こんなふうに考えております。  それと,先ほどありました民間救急の── やっぱり先生おっしゃるように,救急の需要というのは,その方にとりましては,本当にもう1分1秒を争うというようなことだと思いますけども,我々が消防局の中で6万 4,000件を救急隊の方が,これはやはり救急ではない,あるいはこれは車で行った方がいいとか,そういった判断が大体 7,600件ほどあるわけですけども,検証の中にも幾つかやっぱり救急車でなくて行ける,つまりそこに我々としては民間救急の活用をお願いしたいし,また,それを民間救急の方に指導してます。具体的には,現在神戸市内で3社,1社は休社してますけども,年間利用としましても,年間それぞれ 250件── この10月までですけども, 250件程度あります。そういうことで,その活用というのをもう少し市民の方にも,そういった不急あるいはそういった病気の場合でも使っていただきたいなと。その認定というのは,消防局が認定してございまして,それは国の定める,法律に定めるタクシーの免許取得者とか,あるいは2名以上乗務員が乗っているとか,あるいはストレッチャーとかそういった車の固定いすなど,そういったものが一定構造上対応できるとか,あるいはいろんな資機材,それから消防局の行います24時間研修を受けてるとか,やはり一般の搬送車に比べたら,非常に信頼性の高い高度なものというふうな,我々が認定して認定マークつくってます。そういうことで,そういった車の普及だとか,あるいはそういうものの広報なり含めまして,救急隊と,ちょっと民間救急等を活用をして,今の市民の救急ニーズに対応していただけたらというふうな,こんなふうに思っております。  以上です。 67 ◯分科員(大かわら鈴子) もう余り時間がないんですけども,今,民間のことを言われましたけども,24時間研修を受けてるから必要な対応ができるということを言われてる。私,24時間でね,本当に救急の場で対応できるのかなというように思うんですよ。実際,私,看護師してましたけども,看護学校でも何百時間という研修して,現場で実習して,それでも現場へ出てね,患者さんが目の前で急変したら手出せないんですよ,怖くて。それが,この24時間ぐらいで,私,これでもう大丈夫,この患者さん,もうこの救急言われた方,この人,これで連れていって大丈夫という,私,判断になるとは,ちょっと到底思えません。  それから,この前お聞きしたところによると,民間の車というのも,別にモニターがついてたりとか,酸素吸入ができるとか,そういう機材が入ってるということではないとお聞きしました。実際に寝て行けるとか,寝台車程度のものやとお聞きしました。ここに,この人は急病なんかどうなんか,その判断をするというところに危険性があるんやということを,今ちょっと繰り返して申し上げてるんです。  これ,先ほど局長も引用されましたけども,この懇話会のまとめの取り組み提言ということで,有料化の導入が失敗となれば,本来の消防・救急制度が崩れるおそれもある,慎重に検討すべきだということ入ってるんですよね。まさにこれ,このとおりと思うんですよ。消防局は神戸市の市民の命を預かってるわけですから,だから,その患者さんを振り分けるとか,そういうことではなくて,予算を増額してでも,救急隊を増強すると,そういう立場で頑張っていただきたいと思います。  以上です。 68 ◯主査(芦田賀津美) 次に,むらの委員,発言席へどうぞ。 69 ◯分科員(むらの誠一) それでは,私からは防災福祉コミュニティについて数点お伺いをしたいと思います。  防災福祉コミュニティ,平成7年からつくり出して,今現在 183地区ですか,あるわけですけれども,来年で震災10年ということで,この間,いわゆる防災福祉コミュニティが,先ほども概要の中にもありましたが,防災の資機材を利用したりとか,その地域の安心・安全にどのように寄与してきたのか,具体的に事例があれば教えていただきたいと思います。これがまず1点です。  それから,まだ防災福祉コミュニティというものがない地区があります。このないところとあるところの,要は防災意識とか知識の格差,この辺はどうなのか,どのように対処されてるのか,今後どのように取り組むのか,お伺いをしたいと思います。  それから,今回,きのう,おとといもですかね,円山川が,豊岡の,また水が溢水した,冠水したと。土のう積んでおったけれども,また土のうを縫ってというか,出てきたと。これは検証しなくてはならないということが言われてまして,要は土のうの積み方がよかったのか悪かったのかね。今回,神戸市内でも台風がたくさんありまして,私,須磨ですけれども,須磨の一部でも床下浸水の── 床下浸水には至らなかったけれども,心配をされて通報して,結果,土のうを積んで対処したというところが何点かあったと聞いております。私も,防災福祉コミュニティの訓練というものは,ふだんから割といろんな地域に行って参加をさせていただいたり,見学をさせていただいてるわけですが,今まで土のうの訓練,積むとか,土を入れるとか,砂を入れるとか,くくり方とかね,そういうようなのは,私は今まで経験したことがないんですが,その辺は,防災福祉コミュニティで訓練なさってるのか,まずお聞きしたいんですけれどもね。  それに関連して,これは地域の方からお聞きしたんですけれども,いざ土のうをつくろうと思っても,どこの砂を取っていいのかわからないと。要は自分の近所の公園のとか,要は砂があるところ,土があるところ,どこでも取ってもいいのかということをよく言われました,今回。私は,やはり防災福祉コミュニティとして,この地区はここの土を取ってください,砂を取ってくださいとか,やはり事前に指定をしておく必要があるんではないかと。区役所や消防なんかに,例えば私が避難するときはどこに避難したらいいんですか,問い合わせます。そしたら,区役所なり消防なりで,あなた,どこどこの住所やったら,この地区,ここの小学校に避難してください。これは指定されておる。だけど,私,ここに住んでおるんですが,床下浸水しそうなんですとか,土のうを積みたいんやけども,どこの砂を取っていいんでしょうかと,例えば消防とか区役所に問い合わせあったときに,やはり,あなたの住所だったら,ここの砂を取ってくださいと答えれるようにしておく必要があるんではないかなという思いがいたします。その点についてもお伺いをしたいと思います。  最後に,この防災福祉コミュニティのガイドブックを見せていただきましたが,この中にも地域の子供たち,子供,中学生とか高校生とか大学生,各地域に学校があるとこありますね,大学はちょっとまちまちですけれども,高校,中学生。こういう子供たちも,やはり防災,いろいろと戦力になると,よく新聞なんかでも,お手柄中学生とか,お手柄高校生とか,いろいろあります。彼らにきちっと知識とか訓練をしておけば,こういう言い方がどうか,いいかわかりませんが,ご高齢の方よりは,やはり戦力になるんではないか。私も今回,豊岡にボランティア,1日だけですけれども行ってまいりました。1日,いわゆる肉体労働したんですけれども,たくさん中学生とか高校生とかが単純作業従事されてました。そういった観点からも,地域との,地域の学校の子供たちとの防コミのコミュニケーションというか,訓練というか,この辺はどのようになっているのか,お聞かせいただきたいと思います。  以上です。 70 ◯平井消防局長 数点にわたってあれですけども,私の方から防コミのことについてお答えしたいと思います。  先生おっしゃるように,防災コミュニティ,ちょうど震災後ですから,9年もうたちました。震災の経験を踏まえて,自分たちのまちは自分たちで何とか守っていこうというふうなことを基本にコミュニティ活動でやってきたわけでございますけども,住民相互の助け合いの精神で,実際に災害発生時の初期消火や救助等,そういったものにかなりの実績があったんではないかなというふうに思っております。  先生お聞きの実績でございますけども,少し調べてみまして,例えばですね,具体的に少し申し上げますけども,垂水の北舞子地区あるいは須磨の板宿地区,これ,連続の放火が長いこと発生しておりました。防災福祉コミュニティと,それと消防局と,それと警察と3者が一体となってパトロール,これは夜間に多かったと思うんですけども,夜間パトロールを行いまして,結果として連続放火は阻止されたというふうな事態がございます。それから,コミュニティの活動として,須磨区の友が丘,西区では竹の台でございますけれども,あそこでは,同じくパトロールですけど,防犯パトロールということで,犯罪を許さないまちづくりというふうに取り組んでいるところでございます。それから,実際に火災の現場に出動したというのもございまして,垂水区の下畑町の建物火災,東灘区では,渦森中公園で火災がありまして,そういった場合にバケツリレーなんかで初期の消火活動というのをやりました。結果として,類焼を,延焼を避けたということで,これも日ごろのコミュニティの成果ではないかなというふうに思ってます。  そういうことで,9年たち,10年目を迎えるわけでございますけども,そしてまた,防災コミュニティとは全国的には非常に珍しいといいますか,まれなコミュニティでございまして,全市域小学校区ということでカバーしておりまして,全国に発信してきたわけでございますけども,10年を迎えるに当たって結成をした,定着をしたというのを超えて,今後,実質的な活動をする段階に入ったんではないかなというふうに私どもは総括してるところでございます。  一方,そういう総括はいいんですけども,確かに未結成の地域がございます。目標は 194で,今 183ですから,11カ所まだできておりません。できてないとこはできてないなりの,それなりの理由があると思うんですけども,先生おっしゃいますように,情報── 行政からの情報とか,その辺の格差が今出てます。そういうことですが,未結成の地域の方であっても,区に安全会議というのをこしらえてますから,区役所の安全会議を通じて,自治会とか婦人会の方に出席いただいて,各種の防災に関する情報を入手していただくと,こういった機会は平等にございますので,そういった機会をご利用いただきたいなというふうに思ってますし,また,同じく共同住宅,自治会,婦人会を対象として,いわゆる防火講習会をやってます。これは出前トークも含めてそういった講習会をやってますし,それから市民救命士の養成とか,あるいは各種研修会,先生おっしゃいました防災訓練の実施とか,こういったものをやってます。これはほとんど各消防署に情報が全部集まってますので,各消防署に広報しておりますので,そういったところにお尋ねになってもらうとか,そういったことをぜひお願いしたいなと思ってます。  未結成地区には,地域のそれぞれの事情があるでしょうけども,ぜひ参加していただいて,防災意識を高めていただきたいというふうに思ってますので,我々も広報しますけども,先生方の方からもぜひ広報していただいて,もう未結成,とにかくなくしたいと思ってますので,今後とも力を入れていきたいなというふうに思ってます。 71 ◯米谷消防局予防部長 大学生,高校生,中学生の参加について,ちょっとお答えしたいと思います。  中学生につきましては,今,中央区の東川崎地区であるとか,あるいは北区のひよどり台であるとか,あるいは西区の井吹台,桜が丘であるとかいうふうなところはコミュニティと一体となったような訓練や活動をさせていただいております。また,楠中学の生徒による組織的な防災活動ということで,毎月1回,第2土曜日に消防ポンプを動かしたりとか,そういうふうな活動もやっております。徐々に中学生の参加というのはふえておるところでございます。  また,小学生でもジュニア隊というふうなものを,須磨区の西落合などでは導入させていただいております。それから,コミュニティと活動── ジュニアチームというのが今のものでございますが,そのほかに防災体験ということで,例えば兵庫の明親地区では,防コミの人が中学1年生の防災体験ということで,授業中に防コミの方が行って教えたりとか,あるいは須磨北中学の授業中に防コミの方が行って一緒に合同訓練をやるということもやってございます。長田区の方では,世代を超えたということで,お年寄り,それから3世代を超えた,お年寄りと中堅の方と若い方というふうな共立ネットワークというふうなものをやってございます。そのほか,市内各地で学校の授業の一環としまして,地元の児童・生徒や父兄も参加する防災訓練,これはかなりの学校── 数で行っております。年間防災教育訓練で15年度には大体17万 5,000人ぐらい教育しとるわけですが,そのうち児童が5万人,学生が2万 5,000人ぐらいが防災教育に参加しています。  大学の例としましては,神戸商船大学の白鴎寮では地域と一体になって訓練をしたりとか,あるいは甲南大学では東灘区民放水大会に参加するとか,あるいは西区の神戸学院大学では地域に貢献した大学を目指したいいうことで,消防のシンポジウムなり,あるいは講演会なり,あるいは防災活動に参加したりというふうなことはやってございます。  また高校では,県立舞子高校が環境防災科を設置して,垂水区の総合防災訓練に参加したと,あるいは消防学校への体験入校ということで,クラスごとに全部消防学校へ入ったりとか,そういうふうなこともやってございます。  いろんな形で徐々に普及しつつあるわけでございますが,中学生の場合は地域性がございまして,住所地があるということでかなり進んできておるわけですが,高校生,大学生になりますと,住所地と学校とが全く離れておりまして,地域とのなじみが非常に少ないという部分がありまして,中学生のようにはちょっといかないので,何か新しい工夫が必要かなと,このように思っております。先ほど先生おっしゃられたように,ボランティアではかなり学生が活躍されておるようでございますので,そういうふうなボランティアなども窓口にしながら,これからは高校生,大学生の活動について参加いただくように働きかけていきたいと,このように考えております。  以上でございます。 72 ◯小野田消防局警防部長 私の方から水防の訓練と,それから土のうの件についてお答えさせていただきます。  先生ご指摘のように,各,今の防災福祉コミュニティの訓練の中には,やはり水防に関するものというのは少ないというか,そういう現状になっています。我々も今回,この水害,台風の経験しまして,やはりその必要性を感じているところです。ただ,その中身としまして,まず今回,我々も消防隊が各 119番殺到して現場に行ったわけですけども,行ってみると,ごみが詰まってるとか,あるいは溝が,ちょっと掃除すれば,これは消防隊が行かなくてもというやつも結構ありました。そういう意味で,やはり今後コミュニティの皆さんには,そういった自分たちで定期的な清掃だとか,あるいは浸水の発生しそうなときには,事前に土のうと,この件については後でちょっと申し上げますけども,そういうことは呼びかけていきたいというふうに思います。  具体的に,じゃあ水防訓練をどういうふうにしていくのかと,今現状では消防団なりが本格的な水防訓練ということで土のう積みなど訓練してますけども,やはりそういったものというのは,川のそばに行ったり,あるいはそういう危険性を伴いますので,やはり住民の方については,ご家庭の,例えば玄関先に水が入らないような,例えばレジャーシートとプランターを組み合わせて玄関先に土のうのかわりにできるものとか,あるいはブロック,そういった組み合わせですね。それから,ごみ袋に水を入れることによって,簡易的な土のうがわりができると。でも,それはあくまで応急的ですから,そういうものも,簡易的にこういうもの使えますよということで,訓練なりの指導をしていきたいなと。  その次に,やはり本格的な土のうというふうになりますと,やはり先生ご指摘のように,現在,建設事務所にある程度の数であれば,事前に取りに行けばいただけるというふうに建設局の方から聞いてますけども,やはり緊急のときは,ご指摘のように,近く,身近なものが使えるというふうにやっぱりなっておく必要があると思います。この点,危機管理室と,その後いろいろと検討しまして,当面というんですか,返事としていただいているのは,小学校,中学校,最寄りの公園,それから砂場の砂とか,そういったものを緊急的には使っていただいても構わないということ。しかし,事前にやはり地域の,例えば公園管理会やとか,ああいったとこの了承なり,あるいは使った後,またそれを戻していただきたいとか,そういうふうなことで危機管理室を通じて聞いております。そういうことで,こういう話もまた今後,各地域のコミュニティの訓練など,いろいろ身近なものとしてはこういうのがあるということをお伝えしていきたいと,そんなふうに考えております。やはり,いざというときに,先生ご指摘のように,どこの場所の土を取るのかというのはやっぱり決めておいた方が,よりスムーズな対応ができると。そのときに,土のうにつきましては,消防としましては,現在の防災福祉コミュニティのそういった活動費なり,あるいは運営費の中で各コミュニティの方で準備をしていただければ,なおスムーズに対応できるんじゃないかなと,そういうふうに考えております。  以上でございます。 73 ◯分科員(むらの誠一) るるご答弁いただきまして,ありがとうございました。その土のうに関しましては,危機管理室,神戸市全体としてどのように考えていくのかということは,消防だけでは考えられないとこもあるでしょうから,危機管理室とともに連携をとって,安心・安全の分野ですから,ぜひ考えていただきたいと思います。  17年度も予算の方針の中でね,やっぱり一番初めに出てきたのが安心・安全,この間も市長の── 地域でね,須磨区で市民と語る会のときも,やはり安心・安全ということを市長おっしゃっておりました。とにかく,そういった安心・安全な,消防局としては一番重要なところではないかなというふうに思いますので,今後ともしっかりと頑張っていただきたいと思います。  終わります。 74 ◯主査(芦田賀津美) 次に,高山理事,発言席へどうぞう。 75 ◯副主査(高山晃一) 持ち時間が10分しかありませんので,ご協力よろしくお願いします。3点お伺いします。携帯メールによる 119番通報について伺います。  現在,聴覚障害者の 119番通報にファクスを利用しておりますけれども,聴覚障害者をはじめ,通話による通報が困難な方のために,携帯電話によるメールを活用しての 119番通報はできないものか,お伺いします。  2点目に防火・初期消火知識の広報について伺います。  消防団や防災福祉コミュニティという組織を活用して,地域の防災力強化を進めていますけれども,すべての住民が参加するまでには至っていません。当局には住民1人1人に対して,最低限こういうことは知っておいて,いざというときにできるようにしてほしい知識・技術があると思います。それをまとめた家庭防火のしるべという冊子がありますけれども,ホームページ上で,このしるべの内容ですね,それから初期消火の仕方,火元別にやはり消火の仕方も違うと思うんですね,そういう知識について気軽に見られるような環境を整えるべきではないでしょうか。  3点目に,不急の救急出動事案の抑制につながる広報について伺います。  現在,15年度の実績で6万 3,867件の出動がされ,そのうち約13%が救急出動の必要のない不急の事案だったと聞いています。このように救急件数がふえている現状の中で救急需要対策懇話会の答申にもあったように,不急の救急事案の抑制につながる,市民側が── 私たち市民が考えるきっかけとなるような広報の仕方を工夫する必要があると思います。例えば,先ほどの6万4,000件くらいの出動のうちに,約13%が不急であったという実績の報告だとか,救急搬送1回当たりのコストが5万 8,176円かかっていますとか,そういうことに加えて,私たちは一体どれくらいの頻度で救急車にお世話になっているのか,生まれてから死ぬまで,80年間くらいの間に何回くらい大体お世話になっている計算になるのかというような,救急出動要請の目安となるような数字が出ることも1つ大事だと思うんですけれども,いかがでしょうか。以上3点です。 76 ◯平井消防局長 救急懇話会の中でいろんな提言がございます。その中で,やはり広報の重要性について,特に先生方から提案をいただきました。先生おっしゃいますように,市民にわかりやすい広報をとにかくしてくれということで,先ほども私答弁申し上げましたように,我々は単純に適正利用というふうな言葉を使いますけども,市民から見たら,適正利用って,何が適正かがわからへんということでございます。そういう意味で,高山先生おっしゃいますように,わかりやすい広報という意味では,例えば先ほど申し上げましたように,1回当たり5万 8,176円ですか,それだけかかってるとか,一生で何回お世話になるかとか,そういうことも含めて,とにかく家庭レベルでわかりやすいように,そういった焦点を絞った,受け手にわかりやすい広報というものをぜひ考えていきたいというふうに思ってます。これはもうすぐにでも実践したいなというふうに思ってますので,よろしくお願いしたいと思います。 77 ◯米谷消防局予防部長 防火広報のことでございますが,住民に知っておいてほしい知識・技術については,いろんな機会があると思うんですが,まず,広報こうべを使いまして,これは定例的に出しております。また,区民版にも各区で工夫しまして,ほとんど毎月のように何かを必ず上げております。それから,AM神戸でダイヤル 119という番組がございまして,この中でも火災予防を呼びかけております。また,学校教育では小学校4年生を中心に社会科の授業でもやっておりますが,そのほかには,こういう子供向けのパンフレットも用意いたしまして,見学会をやったりとか,いろんなPRをやってございます。最低限知っとかないかん知識といいますのは非常にたくさんございまして,難しいんでございますけれども,火災を起こさないための予防では,放火が一番多いから,放火防止ですとか,たばこの管理ですとか,それからその次はコンロですので,てんぷらなべの管理ですとか,そういうふうな問題。それから実際に火事が起きると通報,それから初期消火,避難という,この3つが非常に大事でございます。それから,焼死者を防ぐためには住宅用火災警報機が非常に有効でございますので,そういうなんのPRも必要でございます。救急になれば,出血多量の場合は応急止血ですとか,あるいは心臓がとまってる場合の心肺蘇生でありますとか,それから,先ほどから出ております救急車の正しい利用方法ですとか,あと風水害やとか,あるいは地震対策とかもございますので,非常にたくさんあるわけでございますが,それぞれにいろんな冊子をつくりまして,ポケットの中の防災ですとか,それから防災のまちKOBEですとか,いろんなもんつくっとんですが,先ほど言われました最低限とこうなりますと,非常に,こんなややこしい── ややこしいというんですかね,リーダー── 防災リーダー用につくってますので,最低限と言われますとなかなか難しいもんでございます。最低限のものは,大体私は口で現場で言うようにしとるんですけれども,ご指摘のようなことでございますので,小学生にでも中学生でも適するような,そういうふうなものもまた整理していかないかんかなと,このように思っています。  それから次にインターネットの方でございますが,消防局のホームページに生活安心情報と安全情報いうのがございまして,安心情報では31項目,防火・防災関係13項目,それから 119通報関係5項目とかいうふうな格好で出させていただいておりますが,これもかなり最近の新しいニュースというんですか,消防関係のニューイベントというんですか,例えば今はてんぷら火災でこんな問題起きてますよとか,消火器の点検業者でこんなトラブル起きてますよ,こういうふうなことを重点に今ホームページでお知らせしておるところでございまして,余り基本的なことよりも,今まで基本的なこと以外に,皆さんが知らないようなことをこのホームページの方で流していくというふうなスタンスで今やってまいりました。しかし,今ご指摘のように,それじゃ,基本はどないなっとんだと,こういうふうなご指摘がございますので,これから,今後そういう基本についても,この情報の中に組み入れてやっていきたいなと,このように考えています。  以上でございます。
    78 ◯小野田消防局警防部長 聴覚障害者に対する携帯メールを使っての 119通報ですけども,現在,消防局でも過去というんですか,現在も研究してますけども,やはり幾つか課題ございまして,現在,ファクスによる通報を採用しています。現在の状況ですけども,消防局のホームページからもダウンロードできますけども,そういった様式,これ,何回か改良しまして,職員も,実際救急隊が,もっとこういうふうにした方がいいということで,そういうものがございます。それをファクスいただくことで,はっきりどこの部位が救急の要件に当てはまるとか,そういったことですね,意思の疎通がはっきりできるということで,現在ファクス通信をやっております。  メールの問題点が幾つかございまして,やはりメールというのは,我々も経験ありますけども,なかなか一気に着かない場合があります。そういう点で過去何回か研究もしたんですけども,やりとりをですね,例えば,どこですか,どこが痛いですか,救急ですかと,そういうやりとりしまして,やった結果も,やはりこのときは15分ほどかかりまして,これはちょっとまだ課題があるなと,そういった問題もございます。  それから,メールの場合は,どこから入ってくるのとか,あるいは消防本部からまたメールに返すとか,そういった問い合わせを,何回かやっぱり今の話ですと,やりとりすることで,やはり緊急出動がおくれるといった点もございまして,またメールが相手に届いてるかどうかというのもちょっとわからないケースも想像されます。そういうことで,現在,我々としては確実にファクスということで届く,これは過去救急件数の── 要請もありまして,トラブルは全く発生しておりません。現在,それを採用しております。ただ,もしですね,道中で,そういったときに── あったときにどうするんだという話は,やはり付近の方に声かけるとか,あるいは付近の方がそういう方々に対する声かけをするとか,そういったことで地域で助け合っていくと,やっぱりそういうことが大事かと思います。ただ,我々はこれから機器の改良もどんどん進んでいきますので,そういった推移を見ながら,研究は引き続きやっていきたいと,こんなふうに考えています。  以上です。 79 ◯副主査(高山晃一) じゃあ,これで終わりますけれども,携帯メールによる通報ですけれども,札幌だとか,大阪で既に取り組んでおられるようですので,その辺,ぜひ研究していただければと思います。初期投資も余り要らないように聞いております。札幌の場合は12万円ぐらいでできたというふうに聞いています。  それから広報については,ぜひ取り組んでいただければと思います。とにかく私が開いた感じでは,危機管理室から入った方が結構便利だったんですね。だから,まず入り口がどこかというのをはっきりしていただいて,あと,細かい多岐にわたることは,そこからずっと追っていけばいいというような,やっぱり形がわかりやすいのではないかと思います。どうぞよろしくお願いします。  以上です。 80 ◯主査(芦田賀津美) 次に,福浪委員,発言席へどうぞ。 81 ◯分科員(福浪睦夫) まず,救急体制の強化と,それから消防体制の強化について,大きく分けてこの2つを質問させていただきます。  私,議員になりましたときに,たしかあのときから3分救急・5分消防いうて,ずっと頭の中へ入ってたんですけど,この間,データを見せていただきましたが,これが全く逆転しておりまして,火災の方が,北区に例をとれば 5.5分,ほんで救急車が現場到着が 7.1,こんな感じですね,7分ですね。7分。全く逆転して── どっこもそれ逆転しとんですね,中央区であろうが,どこの区とっても。これから5分救急・3分消防いうて言うたらどないやろ。そない言わざるを得んやろ。ずっと長いことでしょう。これ,何が原因しとるかいうのは,プロの皆さん方やったらおわかりやと思うんですね。  今,いろいろ質問も出ておりましたが,28台の救急車で件数だけはどんどんふえてきておるということが1つの原因か,それとも例えば中央区からばっと 119,救急車の依頼があったと,ところがほかの件で出払っとる。しゃあないさかい,違う,隣の局言うて── 救急車言うて,ほんなら,こう行くというようなことで逆に一番近いとこからの救急の出が,結局たくさんあるもんだから,ダブってしまってね,出払ったときはよそから回さないかんと,そういうようなことで── 善意に解釈したらよ,そういうことで長いんかと,そういうふうに想像するんですけど,これがほんまかどうかね。それしかしゃあないやろなと,理屈はそうじゃないかいなと予想します。それをもし解決しよう思ったら,どないしたらええのということを早くやらんことには,こんなええ格好言うて,3分救急・5分消防いうて,ずっとわしは教えられたけど,こんなうそついてもろたら困るな。もう僕らは正直なタイプやから,こんなん聞いたら,もうぞっとしますな。ぜひ,安全・安心のまちを標榜しておられるわけですから,この辺の解決策をですね,皆さんプロやから,練っていただいて,予算が要るんやったら,予算要るんやと,これをふやしたらええんやというようなことをですね,あれば堂々と言うていただいたら結構だと思います。  まず,その救急体制,こんな状態やから,まず救急体制を早く充実ささないかんと,こういうことですね。だから,これは今,ドクターヘリということも大分話題に上っておりますから,そういうことを念頭に置きながら,特に救急車の到着が遅い地域というのは,北区と西区だろうなとこう思います。データにも載っております。私はそれを5年ほど前に,ある地域の方に言われまして,おれらは神戸市民と違うんかいうて言われまして,えっ,何でっかと聞きますと,救急車が来て,拾ってもろて,それから病院へ行くまで1時間かかんねん,そんなもん死んでまうやないかいと,こう言われました。そない言われたらそうやなと,行ってUターンしてもう1遍帰ると。例えば地名で言えば,淡河の一番端の北僧尾と勝雄とかね,淡河本町の辺なんかやったら,山田の出張所から行っても,大方20分近くかかるし,今度,北神分署というのが藤原台にできましたけど,そこから行っても17分以上かかるしね。確かにそこで拾って,それからちょっと手当てしてから,もう1遍Uターンして病院へ行くいうたら,済生会病院行くか,中央に行きますと,確かに1時間かかるなと,そういうことを5年前にしかられまして,よっしゃ,そんなら何とかしますわいうて言うてしまいまして,いろいろいろいろ考えよったら,本当は最初分室をですね,救急車1台,とにかく淡河に置いといてもろたら,片道になると。そうすると病院に行くまでが半分の時間になるやろと,こう思ったんですが,それを消防の人にちょろっと言うたら,1台の救急車に10人要りまんねんでいうて言われましてね。確かに3交代でしたらね,10人ですわね。そしたら,人件費だけでも1億以上要ると,今の財政事情では,これをわんわん言うのもちょっと,ちょっとしんどいなと,こう思いましてね。いろいろと知恵を絞りまして,実は老人保健施設をあそこへつくって,そこには医者は施設長でおりますし,その辺のちょっと補助をしたって,例えば救急救命士さんも消防局でだんだん定年になられると思うんですね。そういう方が,例えば老人保健施設の管理人のような感じで行っていただいたら,再就職,60いうたらまだ若いですから,せっかくの技術持っとって,もったいないですから,来ていただいて,やってたら,いざというときは,ぱんとその人が運転して,もう1人医者でも乗ってだっと行くと,ドクターカーですわな。それで判断しながら帰ってきて,実は,その老人保健施設のところにヘリコプターの基地をつくっておりますから,それでヘリコプターで中央市民病院へ行ったら,一番最短距離になると,そういうことも考えました。  そういうことで,ヘリポートはつくってあります。だから,そういうのがうまくいくかどうかちょっとわかりませんが,病院とそういう医療法人を,話をして,神戸市の方からこのぐらいちょっと── 夜間の例えばお医者さんとか,そういうのは補助するから,人件費を若干補助するさかいに何とかできんかというのも,1つの方法だろうと思います。  それともう1つは,例えば,淡河といったらその上がもう三木,吉川でございまして,地図を見まして,吉川分署はどこにあんのやということで見ましたら,近いんですね,北僧尾なんかも物すごい近いですね,淡河のね。だから,三木市と話し合いをしてですね,三木の方からもお手伝いをしていただく。そのかわり,こちらもまた三木の市民もちゃんとやっていく。お互いの相互の協力関係,隣接市町との隣接関係を僕はやればいいと,こう思います。  この間,先般,ちょっとあるパーティーでお会いしましたら,三木の加古市長に申し上げましたら,それええやないかいいうて,もう即座にオーケー言うてくれましたんで,ぜひ行っていただきたいと思います。これ,事実ですよ,間違いないですから。何か向こう,ごちゃごちゃ言うたら,わし,また言いますさかいな,そのとき言うてください。そういうことで,吉川分署と相互にやる,これいいことだと思うんです。  それから次に消防の体制の強化,この件に入りたいと思いますけども,例の痛ましい伊川谷火災事故から1年6カ月たちました。非常に思い出してもつらいですけども,やはり事故当日を消防誓いの日と定めて全員── 職員全員が犠牲となった職員の志を無にしないように頑張ろうと,そういう意欲を燃やしていただいてると,こう思っておりますが,僕はあのときテレビで見ておりまして,あれ,おかしいなと思ったんが,実は一戸建ての家で類焼は余り考えられないような場所で,何であんだけたくさん消防車行っとんの思いました。何台行ったんですかね,60台ぐらい── 消防団の車と合わしたら60台ぐらいおったん違うかな,物すごい数やなと一瞬思いましたですね。そういうようなことから,多分北の方と西の方が両方が行ったんじゃないかと思います。その辺で,これは決して英雄扱いにするんではなくて,私は,1つの教訓としてこの事故を,これから戒めて,本当に指揮系統のきちっとした体制づくり,これをやっぱりやっとかんと,だめだなというのが1つ。多分,その指揮に行かれたんじゃないかなと思います。1遍に── 中の人が生きとるんやったら別やけど,1遍に,亡くなってるいうのわかっとるのに14人も入ったと,あれはちょっとおかしいなと私自身思いました。  それから,そのほかに,また職員の研修とか,いろんな訓練,こういうことでやっぱり能力をどんどん人材育成をしてほしいなと,こういう点を今どうしておられるか,お聞きします。  それからもう1つ,今さっき防災福祉コミュニティのお話もありましたが,小学校単位でございますので,うちの地元の有野町から行くとごっつい範囲が広いんですな。大体消防団もしっかりしてますけども,各単一の自治会長が皆集まってきて,バケツリレーするわけですな。そんなんがほんま実際できるかと,いざいうたときね,多分できないと思います。だから,そういうときはもう消防団がぱっと行くと,多分そうなると思いますが,私はそれよりもその一歩手前の,例えば最近ちょっと聞いとんですけども,スプレー式の消火器とか,そういうのを開発してはるんやいうこと聞いてますし,前,神戸市が粉末の消火器から液体の消火器開発したというようなことも聞いておりますし,私はこういう,まず,てんぷら火災やとか,こういうやつをまず未然にぱっと早いこと防止できるように,単一自治会の中で,そういう消火器の訓練とか,毎年持ち寄って,古くなってるやつ,新しくかえるとか,置き場所どこにしとるいうのは再確認せな── 私も今,こうしてしゃべりながら,うち,どこに置いとるかな,今ちょっとぼけっとしましたけどね。消火器,あっと思っても,消火器どこに置いとるかって,こういうことも大事なことなんですね。  前に消防の偉い消防協会長さんのおうちが丸焼けになりましたが,後でおかしいな,有馬の消防の出張所が1分のとこですよね。それが何で燃えたんって,そのときどうやったいうたら,大人が3人おった。それで,台所から,何か電話があって,ひょいと行った瞬時にばっとこうなったと,それで慌てて消しに行って,消火器3本あったけど2本は出なんだ,1本しか出なんだ。それで換気扇で── こう出て外のですね── 換気扇から炎が出て,外の方で屋根からだあっ燃えていったということで,近所の人が慌てて 119してくれたんですね。そやけども,もう丸焼けですな。だから,家の構造も,コンロから上,それから消火器にかけてはいろいろ建築基準法でも規制をかけながら,燃えない材料使ってくださいよと,多分知っておられると思います。換気扇が燃える材料やったらあきませんわな。換気扇は当然燃えない鉄とかあんなんで── 台所だけですよ── してもらって,その外,壁,ばあっと換気扇で炎が出ますから,外の壁と屋根,その辺を何か消防の指導でね,これからの新しいおうちは,そういう燃えない材質でやってもろてたらね,大分,これ,おくれると思うんですね。  このごろ,てんぷらでも揚げとるときに,ほっと電話かかったら,つい,がっとそっちへ行って,ぽけっとするときあるんですよ,もう55も過ぎたら意外に,お客さんがちょっちょっと来たら,つい,ちょっと行ってしもてね,うかっとするときがありますので,多分,原因の中でも,てんぷら火災とか,こんなん多いんじゃないですか,想像するのにね。そういうふうな建築の構造上の問題を未然に防止する方法,それから,そういう消火器なんかを,単一自治会の狭い範囲で必ず毎年やってね,未然に防ぐ方法,こっちの方にもっと力点を置かれた方が,僕は効果が非常にあるんではないかなと,こういうように思っております。  それでまた,いろいろ皆さん方もアイデア出しながらやられますが,そのときに提案制度とかいうのがありますね。この提案制度の報酬とかいうものは,やっぱりちょっとばあんと奮発して,例えば救急車のベッドをもうちょっといいベッドに考案するとか,いろいろ消火器の問題もあるでしょう。そういうのに対して,やっぱりちょっと報酬をちょっと上げて,提案制度がうまくいけばですな,いうような意欲をかき立てるようなことされたらどうかな,こういうふうに思いますけれども,以上,その点。  それからもう1つ,うかっと言うの忘れて,これ関連するんですが,この間,テレビ見ておりましたら,救急車の中にテレビカメラがもう据えつけてある。今から病院の先生とこ,後ろで,そっち行くぞ,話するときに,これまでは音声だけですけども,画像も出ると。患者さんの画像が出てくるから,受け入れる方の病院の方の先生方も非常に安心しながら── 姿見てますから,言葉だけじゃないから,心の準備とか,いろんな準備ができると。そういう意味で,先般テレビ見てましたら,そういうカメラつきの救急車,なるほどと思ってね,そんなん考えつかなんだかいな思いながら,ちょっと先やられたなというような気持ちでおりましたけども,こんなんをひとつ神戸市も採用される気持ちはありませんかということですね。  以上です。 82 ◯平井消防局長 救急体制の強化の分につきまして,私の方からお答えしたいと思います。  先生ご指摘のとおり── 淡河地区の救急出動,調べてみました。1年間で 100件を超える出動がやはりございました。特に淡河町本町から西については山田出張所,それから淡河町本町から東については北神分署からということで,そういう縦割りで我々今やっておりますけども,そういった体制をとってます。昨年の12月にちょうど北神分署が開設しまして,従前の道場出張所から出るよりかは少しはようなってますけども,やはり先ほど先生ご指摘ありましたように,全体で 7.1分ですか,決してその時間では……(発言する者あり)  いやいや,私ども調べた── もうちょっと短かった── 14.9分ぐらいで行くんではないかという,それでも7分では行かないということで,確かに不足しているといえばしてる部分であろうかと思います。  問題のご指摘は,やはり今あそこに介護老人保健施設というわけであります。医者は確保する,救急救命士確保するから,何とかという話でございますけども,基本的に,いわゆる救急車じゃなくて民間救急という形でやられるのは,これは私できると思うんです。ただ,我々の28隊,救急隊ありますけども,やはりその救急隊は,いわゆる救急業務,やはり法律でちゃんと決まってまして,救急業務の緊急時の通行特権,これはサイレン鳴らすこともそうですし,私道も入れるというふうなこともございます。それから,現場付近の市民に対して手伝うてくれというふうな,そういう指揮権もあるということで,そういうことで,今救急業務を行っています。そういうふうな強権的な権限が,今,私ども消防機関にしか付与されておりませんので,純然たる救急隊のかわりにというのは少し,ちょっとまだ今のとこ,無理があるんじゃないかなというふうには思ってます。研究課題にしたいとは思ってます。  それから,例の吉川町の件でございますけども,今現在,吉川町とは協定は結んでおります。それは結んでおるんですけども,あくまで,それは火災のみの協定になってまして,救急の協定は今含まれておりません。そういうことで,確かに私もあの辺よく知っとんですけど,三木市の消防本部の吉川分署,淡河本町から行きますと,北へ10キロということですし,かえって下におりてくるよりも近いん違うかなというふうに思います。また本町ですね,それから,もし吉川町との協定ができますと,三木市内への医療機関へも迅速に対応できるということでございまして,私どももぜひ応援協定の見直しを働きかけていきたいなということがございます。ただ,今,三木と吉川町,例によって合併の話がございますけども,ぜひ合併うまくいった段階では,早速相互応援協定をお願いしたいなと── 申し込みたいなというふうに思ってますので,先生方の方もお力添えを願いたいなというふうに思っております。よろしくお願いしたいと思います。 83 ◯辻井消防局参与 私の方からは消防体制の強化等に関するご質問にお答えしたいと思います。  ご指摘のとおり,昨年の9月の伊川谷での殉職事故というのは,私ども職員にとっては決して忘れられないし,決して忘れてはいかん話だと。そして改めて消防の責務と,あるいは使命というものを痛感しているところでございます。  それで,事故後,すぐさま事故調査委員会をつくりまして,もろもろの対策,原因の究明と,それから今後の課題についていろいろと検討させていただきました。そして現在,組織を挙げて,よりプロとしての消防って何ぞやということで,やるべきこと,あるいは今後体制強化していかんなんことを,できることから,急ぐことから順次進めているところでございます。  その中で,ご指摘のありました指揮の問題ですね,指揮体制の強化あるいは安全管理の問題につきましては,早速にですね,この4月に栄町の出張所の方に本部の指揮隊,これは課長級をトップにした,そういう指揮隊をつくりまして,ベテランの現場に非常に強い職員を配置しまして,全市の火災等をはじめ,たくさんの部隊が出るようなところには即駆けつけるという体制をつくりました。この10月には西区の西消防署にも同じく主幹を,いわゆる課長級をトップにした指揮体を編成させていただきました。引き続き,この厳しい情勢ですけども,その指揮体制というのは強化をしていきたいなと。その指揮隊をつくったことによって,この指揮隊というのは,もちろん通常は,いわゆる指揮を支援する中隊長という係長級ですが,各消防署におる現場の責任者ですが,それを支援をすると。同時にあわせて,安全管理も当然目を,あるいは気配りをしていくということで,指揮隊,いわゆる栄町の指揮隊ができてから,実際に各消防署の中隊長は本当に喜んでいます。やはり今まで孤独な中で自分が指揮をする。たくさん出てくる部隊,職員を,1人の人間がすべてを采配するなんていうのは,これは到底,正直言って,どんな人も無理かなと。だけども,それをみんなで分担しながらやってきたわけですけども,今,さらにこの指揮体制が強化されたことによって,おっしゃったように,安全管理あるいは指揮のあり方,これらがてきめんに効果をあらわしております。  例えば,7月にありました,7月でしたか,ああ6月ですね,6月にありました立体駐車場で,ちょうど建物中間で火を出した車がございました。これなんかは本当に手こずったわけです。非常に特殊な災害です,火災ですけども。これなんかも指揮隊と一緒に出て,いろんな形でうまく安全に消しとめられたと。あるいはこれは東灘の方でですけども,産業廃棄物といいますか,いわゆるそういうものを処理する,そこから,いわゆる貴金属を取り出すとか,そういうふうな会社がございまして,そこで薬品に起因する特殊な火災がありました。下手に近づくと,もちろん毒性でやられますし,水をかけるとかえって燃え上がるとかいうようなことでございましたけども,そのあたりも本部の,いわゆるハズマットKOBEといいますか── これも本部付の部隊にこの4月からしましたけども── 一緒になって適切な戦闘をやったというようなことで,非常に効果が上がってると思っております。それから,西区の西消防署も10月以降やりましたけども,みんな,それぞれ戻ってきた隊員に聞きますと,本当によくなったなというふうに喜んできております。  私,この中で一番やっぱり効果があったのは,本部の栄町の方ですけども,監察隊と,いわゆる監察をやると,そういうことは,それぞれの現場で,今我々がやってる現場活動が適切なのかどうか,もっと改良すべき点がないのかどうか,これは常にその監察でもってチェックして,帰ってきて,大きな問題があれば,直ちにその部隊と意見を闘わせて,今後こうあるべきじゃないかというようなことをきっちりチェックしまして,そして今後の訓練なんかに生かしていくというふうなシステムがちょっとでき上がったと,これが一番大きいかなと。これを繰り返すことによって,我々の消防としての,まさにプロの戦闘ができるんじゃないかな,腕上がっていくんじゃないかなというふうに期待しているところでございます。  それから,当時,あのときに犠牲になりました,私,ちょっと今先生から何でやという話ありまして,今さら私ここで反論はしませんけども,現場に立つ者としては,やっぱりそれぞれの状況がございますので,14人も何で入っとんじゃと言われたのも,何回も私も聞いています。だけども,それはそれなりの理由がございます。それは今ここではちょっとやめときます。それで,あわせて,そのときに言われた── やっぱり職員からの提案なんかもありましたんですけども,やはり救助でああいうとこへ入っていくというときに,どういうときに入っていいのか,いけないのかとか,もっとそのあたりを厳密にマニュアル等見直してやっていかなあかんと。あるいは,もし入ってパタンと倒れたというたときに,すぐに知らせてくれる── 私ども一般的にレスキューコールと言ってるんですけども,じっと動かなかったらベルが鳴って,そして異常を知らせる,そこの場所を知らせるという器機です。これもちゃんと新しいのに変えました。いいやつに変えました。そういうことで順次できることはやってきております。  救助隊も,やはりそれぞれ専任救助隊は特に専任でやっとるわけですから,それぞれの得意分野というのをさらに磨きかけて,それで,例えば東灘であれば,電気火災について徹底的に勉強して,いろんな電気火災の事故があるけれども,そのときには,こういう場合にはこういうふうにやれというようなことで自分らで研究して,それをマニュアルにしまして,で,各ほかの隊にも教育訓練を彼らがやると。あるいは中央の救助隊は逆にやっぱり特殊災害,化学とか,そういうRIとか,そういうものについて,やはり徹底的に勉強して,それに対応マニュアルというような形でやっていくと。同時に救助隊も,これは全国に先駆けてですけども,自分たちの活動について必ず,いわゆるチェック表をつくって,活動評価票と言うとんですけども,そして,やるべきことができたかどうかということもきちっと整理をして次に生かすということも,この事故以後徹底してやるようにいたしました。  そういうようなことで,あと,さまざまな工夫はやってきておりますので,まだまだ十分ではございませんけども,今後ともさらに,まさに先ほど言いましたように,我々の持てる力を最大限生かせるように,我々自身も努力せなあかんし,それから,それを生かせる体制というものをつくらなあかん。だから,そういう両方含めてレベルアップをしていきたいというふうに考えております。  先ほどちょっとありましたように,人材育成という問題なんですけども,あの事故以降,特に現場活動における指揮能力,これをそれぞれ各級の指揮者に対してのレベルアップを図るために特別のコースを設けまして,今教育しているところでございます。さらにそれは磨きをかけ,先ほど言ったような,繰り返しプラン・ドゥー・チェック・アクションというような,そういう形で繰り返すことによってレベルアップを図っていけるんじゃないかなと,こういうふうに今考えておりますので,引き続き我々も努力しますけども,皆さん方の強いご支援をいただきたいなと思っています。  それからもう1つ私の方から,そういう仕事を進めるにおいて,職員からいろんな提案を受ける制度,これがございます。消防の世界だけでいきますと,独立行政法人の消防研究所というのが,これは全国的な話ですけども,そういう提案制度もしてまして,そこに私ども職員も応募しております。それから全国消防協会,これは全国の消防の集まりですけど,そこが主催する提案制度もございます。これにも我々皆やってます。それから,市の中では市長が募集してきたと,いわゆる市長が言われている職員提案制度,それから消防だけの内部のやつもあります,いろんな形ありますが,ちょっとえさを奮発してやないけども,ちょっと褒賞金を奮発したらどうかという話なんですが,現状,市長の表彰で5万円の褒賞金,最高がですね。私どもの内部は,悪いんですけど,その10分の1ぐらいしかないんですけども,その褒賞金の多寡というよりか,やはりそういう提案しよう思ったら,いつでもできるような体制と,それに対するちゃんとした表彰なり,気持ちだけかもしれませんけど,副賞もつけておると。ですから,このあたりは当然採用してきております。そこら辺から出た意見も,できるものは実用化していくと,特に新しい車両を入れるとか,そういうときには,そういうことを工夫して生かしていくようには今後もやりたい── いきたいなと思っております。  以上です。 84 ◯米谷消防局予防部長 先ほど,換気扇の件と,それから防災福祉コミュニティの件とお答えさせていただきます。  まず,換気扇でございますが,建築基準法で換気扇等の外側といいますか,そういう隣との境界部分の防火構造いうたら規制されてございまして,防火地域ですと,準耐火ですとか,あるいは耐火建築物にしなければならない。それから準防火地域でございますと,軒裏に不燃材── モルタル巻いたりですとか,そういうふうなことをしなければならないとか。それから外壁についても延焼しない,モルタル塗ったりとか,そういうふうなボードを張ったりというふうなことをしなければならないと。こうなってございますが,たまたま先ほどご指摘のところは,いずれにも指定されてない指定外という地域ではなかったかと思われます。したがいまして,法律事項ではございますんですが,やはり指定外であっても,そういうことがあってはいかんので,これから研究させていただきたいと,このように思っております。  それから,コミュニティのことでございますが,先生おっしゃるとおり,本当の自主防災というのは自治会単位でございまして,小学校区単位というのは,我々が誘導しておるものでございます。防災福祉コミュニティが広域にわたりますと,間に山があったり谷があったり,JRが走っておったりというふうなことで,非常に分かれておるわけでございますが,その中では,ブロックというものをつくっていただきまして,ブロック活動というものに我々は推奨しておるわけでございます。ブロック活動の中で自主的に消火器の訓練であるとか,そういうことをやっていただくように推奨いたしておりまして,1年間に大体4万 7,000人ぐらいが,そういう自治会の訓練というのを去年1年間やってございます。したがいまして,今後ともそういう自治会など,町内会などの訓練というふうなものをもっと推奨していきたい。また,もっと大事なのは,向こう三軒両隣の協力,先ほど水防でもございましたですが,隣が困っておれば隣が助けるんやと,そういうふうな防災福祉コミュニティの原点はお隣同士の助け合いというところから始まってございますので,その辺から時間をかけて向こう三軒両隣,そしてまた自治会単位,それから小学校単位での避難所の運営とか,そういうふうなことに広げていきたいと,このように考えてございます。  以上でございます。 85 ◯小野田消防局警防部長 私の方からは救急車のカメラの設置についてお答え申し上げます。  先生が見られたという報道は,茨城県の独立行政法人の産業技術総合研究所,そこと,つくばのメディカルセンター病院,それからつくばの消防本部,ここは産官学で共同で開発・研究を進めてると,そういうことだと思います。確認しますと,この11月から試験的に運用してると。画像が携帯電話とインターネットを介しまして,病院の先生のパソコンにそれが出ると,そういったシステムというふうに聞いております。こういった研究というのは,ほかにも2カ所ございまして,ただ現在研究中ということで,やはり保守点検・維持,そういうものを含めますと,やはりかなり高額といったことも聞いております。  このシステムというのは,先生ご指摘のように,救急車の患者さんの映像,それから心電図,そういったものが,そういった生体情報,それが病院の方に,ドクターの方にすぐに行きますので,やはり救急隊の行う指示,それも適切にできるということ,あるいはその状態をドクターが確認できますので,病院の方で事前に準備ができると,そういったメリットがあるというのは聞いております。ただ,神戸市の消防局におきましては,現在メディカルコントロール体制のもとに救急隊── 現場の救急救命士が携帯電話で先生と話をしまして,やはり患者さんを観察した結果を正確に伝えて,また,そういった中で指示・助言,それを受けております。そういったことで,こういったカメラがなくとも,現在十分に対応できると,そういうふうに考えておりますけど,やはりこういったものがあれば,なお正確に伝わると,そんなふうに思います。  それで,神戸市消防局としては,やはり今後,まず救急隊員の質の向上,これを図る。それからやはり大事なことは,先生,ドクターとのコミュニケーション,やはり顔を見える環境をつくると,そういったことをやはり現場でも,あうんの呼吸で救急対応できると,そんなふうに考えますので,この隊の質の向上を図っていきたいと思います。先生ご指摘のこの遠隔装置につきましても,その導入というのは,今後も研究開発の様子を見ながら見守っていきたいと,そんなふうに考えております。  以上でございます。 86 ◯分科員(福浪睦夫) 三木,吉川の件は,おっしゃったように合併問題が起きておりますが,聞きましたら,今でも三木が吉川にかわって消防を走らせとんやと,それは福浪,違うでいうて言われました。今でもすぐ話できると,こういうことです。一遍当たってみてください。  それから,この防火地区,準防火地区ができたんはいつごろですか。それをちょっと聞きたいんやけど,その建築基準法上,決められたんがいつごろか。だから,それ以前の建てた家なんか,皆全然関係ないわね。そやから,それだけちょっと教えてもらえます。 87 ◯米谷消防局予防部長 昭和30年ごろだったと思うんですが,ちょっとはっきりと記憶ございませんで,調べさせていただいて,後日返事させていただきます。 88 ◯分科員(福浪睦夫) 私ら住んでる一種住居いうんですか,住宅地なんかはなっとんですか,なってないのかな,初めから防火地区,何とか地区,入ってないんかな,多分ね。多分市街地の密集したとこだけがそないなっとんでしょうな,多分そうや思いますわ。そやけど,ほとんど聞いたことないしね。それがありまして,それでちょっと,そんなんは今からでも,住宅地もそういうようなこと,簡単なことやから,規則に入れといてもろたら,しれてますから,家建てかえたりするときにちゃんとやればええわけですから,それをぜひやっといたら安心かなと思いまして質問させていただきました。  今,非常に心強いご答弁がございましたので,ぜひ,その方向で頑張っていただきまして,結局,地理的な問題,いろいろありますけど── 西区や北区のようにありますけど,人の命というものは,そんな過不足があるわけやございませんので,とにかく3分救急・5分消防と言うとるからには,全力投球でそれに近寄せると,そのためにはどないしたらええかということを,ぜひプロの皆さん方に教えていただきたいと思います。私も素人ながら,いろいろ考えて今の提案をしたわけですが,やはりこれが5分救急・3分消火いうたら,けったいなことになりますんでね。私もうこのデータ見てびっくりしまして,ちょっと,ぜひひとつファイト出してやっていただいて,それでお金が要ることやったら,どんどん言うてください。がっと予算要望行きますから,よろしく。  以上,終わります。 89 ◯主査(芦田賀津美) お疲れさまでした。  この際,約20分間休憩いたします。   (午後2時52分休憩)   (午後3時12分再開) 90 ◯主査(芦田賀津美) ただいまから決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,消防局に対する質疑を続行いたします。  それでは,大井委員,どうぞ。 91 ◯分科員(大井敏弘) それでは,民主党会派を代表させていただいて,数点についてご質問を行います。  さて,市民が快適で安心した生活を送るには,市民の社会生活や人命にかかわる被害を最大限に防止することが行政の最大の責務であると思います。そこで,災害対策基本法でいう災害の定義でございますけれども,地震,津波,暴風,豪雨,洪水,高潮,火山噴火,豪雪及び大規模な火事,その他の原因による被害と規定をしておりますけれども,神戸市においても,再び阪神・淡路大震災規模の地震が起こるかもしれませんし,台風や火事による被害もこれからも発生することは避けられないと思います。市町村は,災害対策基本法により,地域防災計画を作成し,実施することとなっておりますけれども,神戸市でも,神戸市地域防災計画に基づいて危機管理体制の強化を図っておられることと思います。来年1月で阪神・淡路大震災から丸10年になります。神戸市においてもたくさんの反省から平成14年の4月に危機管理室を設置され,緊急事態が発生した場合に,神戸市全体を統括指揮し,対応に当たられるとともに,各種の安全・安心なまちづくりの実現に取り組んでおられますが,しかし,一たん事が発生した場合,その最前線で活動する部隊は,神戸市の多くの場合,消防局の消防隊員が対応するわけで,いわば危機管理室は中央で他の機関との調整・連絡及び後方支援が主な役目であって,やはり基本は消防局の消防隊員の方々が最前線で神戸市民の安全を守るために,体を張って守っていただいているのは紛れもない事実でございます。  神戸市消防局の── そこでお聞きをしたいと思いますが,神戸市消防局の機器やシステムの整備が震災後10年たって,どれほどの最新機器になっておるのかをお聞きしたいと思います。事市民の安全・安心なまちを築くことが,先ほども申しましたが,行政の最大の責務であるはずですが,神戸市消防局における一般会計予算に対する比率は2%そこそこで,13都市,政令都市の中では一番びりけつであるというのも実態としてございます。議会でご提案申し上げても,財政が厳しいからということで先送りにしてきたのではないかと思っておりますけれども,他の都市に比べて,特にあの阪神・淡路大震災に遭った神戸市の消防・救急に充てる額が少ないのではないかと。うがった言い方しますと,1度大地震が来たから,もう 100年ぐらい地震が来ないと,そのようなことを思っているんじゃないかなと勘ぐりたくもなるぐらいです。  そこで,局長におかれましては,消防局の指揮にも影響するかもわかりません── 思いますけれども,はっきりと,ぶっちゃけて,この神戸市消防局の実態を報告されて,問題点を議会に知らしめることも大変大事でないかと思います。言いにくいことになるかもしれませんけれども,今後の予算策定時に参考となるような実態を報告していただいて,是正していけばいいと思いますので,忌憚のないご見解の開陳をぜひよろしくお願いいたします。  そこでお尋ねをいたします。 119番受信及び各種情報の伝達を行う消防業務の中核である防災情報システム,これは消防業務の生命線であると考えますけれども,このシステムも平成6年12月に構築後10年を経過しております。事務事業の外部評価の中での内部評価でも,老朽化して保守に必要な部品も枯渇して,適切に維持していくのが困難になりつつあると,そして近い将来,このシステムの全面更新が不可欠であると報告がされております。神戸市消防局では,私は当然最新システムが導入されていると思っておりましたけれども,そうではないようでございます。この消防業務の生命線と言われる各種情報の伝達を行う通信設備及び防災情報システムの現状と,消防・救急管制業務における高度情報処理機器の神戸市消防局の整備状況についてお伺いしたいと思います。  次に,先日の11月の27日に発生しましたポートアイランドのコンテナターミナル付近のタンク洗浄会社,日本コンセプト社の敷地で有害物質ブチルフェノールが漏れ出して,現場から半径 100メートルは立入禁止区域となり,避難勧告も出されました。しかし,ポートピアランドをはじめ区域外には事故の一報が全くなく,不安を感じた人もいたとお聞きをしております。  そこでお聞きしたいんですけれども,このような場合に,現場周辺では事故の対応で手いっぱいと思われますけれども,本部中央からの指示はどのような形で行われたのか,お伺いをしたいと思います。そして,この場合の救急管制体制は危機管理室が行うんであるか,それとも消防局警防部司令課が行われたのか,お伺いをしたいと思います。  次に,3点目のご質問ですけれども,救助隊の編成,装備及び配置の基準を定める省令によりますと,神戸市の場合,5名編成の特別救助隊が8隊必要とのことでございますけれども,現状はどうか,お伺いをいたします。また,消防力の不足する地域が一部存在すると,先ほどの外部事業の評価の内部評価の中でも分析にあるわけでございますけれども,その消防力の不足する地域とはどこを指すのか,お伺いをしたいと思います。  事務事業の内部評価において,交通事故の増加や少子・高齢化社会の潮流の中で,救助ニーズはますます高く,救助活動を消防業務から切り離すことはできないとは思います。しかし,救助体制としては,省令基準を満たすことができず,活動の運用で行っているのが現状であると内部での評価でも分析でも,消防局の担当部署は問題提起をされておられます。さらに,複雑・多様・高度化する救助災害に対しまして,人命救助を第一とする救助活動を行うには,救助体制,救助活動体制を充実して市民の安全・安心なまちづくりが行政の最大の責務であり,早急に是正されるようにお願いをしたいと思います。この消防力の不足する地域に対しての拠点準備を早急に進められるようにお願いし,局長のご見解があればお伺いをしたいと思います。  また,救助装備についてお伺いしますけれども,阪神・淡路大震災の教訓から生まれたと聞いております,高度な技術と機材をそろえたハイパーレスキュー隊が新潟県の中越地震で活躍をしたのはご承知のとおりでございます。このハイパーレスキュー隊,このような高度救急隊を神戸市では編成されておるのか,また,東京都のハイパーレスキュー隊に負けないような装備を神戸市の消防局,お持ちなのか,お伺いをしたいと思います。  東京都のホームページ開かせていただいたら,消防局のそのハイパーレスキューのことが一部書いてありますので,ご披露しますけれども,ここを見ますと,阪神・淡路大震災で多くの方が亡くなられたと,そのことで倒壊家屋や迅速な救命・救助などに消防の機動力の向上が求められたと,そのことを教訓に平成8年の12月に東京都ではハイパーレスキュー隊という愛称で消防救助機動部隊が結成されております。その東京都のハイパーレスキュー隊の機材を見ますと,さきの震災で神戸でも活躍したパワーショベルの── カニのつめみたいなんついたパワーショベルですね,ああいうものをお持ちであるとか,それから震災対策用の救助車というので,これは4型というんですかね,輸送にも── 輸送機にも搭載可能というようなコンパクトな救助車を東京都はお持ちやと,神戸市,そういうのはお持ちなんでしょうかね。それから,クレーンとか,あるいは優太君を助けるときに活躍しておりました,あのシリウスという人命探査装置,こういうものも神戸市の消防局,お持ちなのか,お伺いをいたします。  次にご質問ですが,ことしの気候,特に異例づくめで,次々と台風が上陸をしまして,各地で水害が発生いたしました。また,新潟県の中越地震では大変な被害が発生をいたしまして,被災者の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。  さて,今回の新潟県の中越地震では,阪神・淡路大震災の教訓が生かされた部分と,そうでなかった部分があったように思います。生かされた部分は自衛隊の出動が迅速で,東京レスキュー隊── ハイパーレスキュー隊などの活動もかなり早くから行われたことは格段の進歩があったように感じました。一方で生かされなかった部分は,被災地が幾つかの市町村にまたがっていたこともあって,どの地域がどのような被害に遭っておったのか,どのような状態になっているのかという情報伝達がうまく機能していなかったように私は思いました。また,夕方の地震ということもあり,その後暗くなり,夜の情報収集が,あるいは探索が思うように行われていなかったのではないかと感じました。このことを消防局においても,今回の台風及び中越地震について調査・研究もされているようでございますけれども,阪神・淡路大震災後の防災・災害対策に生かしていける,この台風とか中越地震で事例等があればご教示願いたいと思います。  それから,神戸市の防災会議のメンバーには,海上保安庁や自衛隊などの関係機関と緊密に連携を行えるよう,日ごろから── 常日ごろから必要な情報交換を行って,連携体制を強化するとうたわれておりますけれども,自衛隊では,市区町村ごとに担当する駐屯地・部隊が決まっておるはずでございます。この代表者の方々と消防局の皆さん方,日ごろからおつき合いをしていくことも大切だと思います。そこで,消防隊と自衛隊との日ごろの訓練はどのように行っておられるのか,お伺いをしたいと思います。  そして最後は須磨区の関係になるわけでございますけれども,先日も矢田市長とお会いする機会があったので,神戸市の区役所,須磨区── 次は須磨区ですよねと,そんなお話もさせていただいたんでございますけれども,須磨区の消防署も昭和30年前後ぐらいにつくられておるんですか,ちょっとその辺がわからないんですけれども,大変老朽化が目立っております。特に防災拠点として耐震性の高い構造になっていないというようなことも聞いております。また,24時間常時即応体制に応じた生活環境が十分でないなど,労働安全衛生面からも立ちおくれているとお聞きをしております。消防力の強化という観点からも,この複雑・多様化する消防・救急需要に対応するためには,この種の消防署も機能向上を図っていくということが必要でないかと思います。早急に建てかえもしていただければと考えておるんですけれども,その辺のところで局長のご見解があればお伺いいたしたいと思います。  たくさん質問しましたけれども,簡潔にお願いいたします。以上です。 92 ◯平井消防局長 私の方から救助隊の関係,それから消防力の不足の問題と,それと須磨消防署の点についてお答えしたいと思います。  まず,救助隊の編成で,省令によると,5名編成で8隊必要ではないかということで,5掛ける8で40名でございます。これは省令の基準でございまして,事実,私とこは,この40名に対しては,専任救助隊と呼んでますけれども,21名が対応しております。ですから,40名と21名だけを比較しますと,明らかに不足するわけでございますが,一方では,署救助隊というのがございまして,これが24名おります。そうしますと,21と24を足しますと45と,単純には比較できないんですけども,40名に対して数的には45名おるわけでございますけども,決して数だけで比較する問題ではないというふうには思っています。  そこで,お尋ねの救助体制の強化の話でございますけども,救助活動体制でございますけども,特に震災以降,複雑・多様・高度化する救助災害に常に目を向けまして体制の強化を図ってまいりました。まず,機材面でございますけども,平成7年度には大型の救助工作車,これは4型じゃなくて3型でございますけども,こういったものの導入とか,それから高度救助資機材,そういったものも配置しております。さらに平成12年度には長田消防署に専任救助隊を増隊をいたしました。さらに平成15年度には北の消防署の北神分署に救助隊を配置をいたしております。そういうふうにして車両とか部隊については,少しずつではありますけども増強を図ってまいりました。  そして,私どもが一番考えておりますのは人材の面でございまして,人材育成面についても,専任救助隊の,これは神戸市独特の人材育成とでも申しましょうか,専任救助隊については,方面隊ごとに担当災害を割り当てておりまして,特色化するという専門分野担当制を採用しております。申し上げますと,今,専任救助隊というのは5隊,5つの隊がございます。東灘では,いわゆる建物・工作物事故,それと電気事故── 建物・工作物事故というのは,いわゆる閉じ込めですね。閉じ込めと電気事故については,東灘の専救── 専任救助隊の研究課題というふうにしておりますし,中央区については特殊化学災害,これは放射線とか生物化学とか,そういったものを研究させております。北については,六甲山があるということで山岳と交通事故,長田については水難と機械事故,西については火災と爆発事故といった形で,とりあえず,そういったものを専任的に訓練し,研究せえというふうな形の体制をとってます。現在,この研究成果はマニュアルにまとまったところでございまして,ちょうど今月から,このマニュアルに基づきまして,他の救助隊に合同訓練を通じて教育・指導を実施しているところでございます。  また,そうすることによって,専任救助隊がこういうような専門的なことをすることによって,一般の救助隊,これは署救助隊と呼んでますけども,一般救助隊のさらなる救助技術の向上を図ることができるのではないかというふうに考えています。今後は,こういった,せっかく得たこういう成果を消防隊にも救助活動を指導することなどして,消防部隊全体についての救助の活動能力を向上させようというふうな目標を掲げております。  このように,人材育成するための研究・実践を繰り返し行いながら,また資機材の整備などを図りながら,さらに救助活動体制の充実強化を図っていきたいというふうに考えております。  それから,例のハイパーレスキューでございますけども,非常に衝撃的な救出劇によりまして,一躍東京消防庁のハイパーレスキュー隊というのが注目を集めることになりました。このハイパーレスキューというのは,いわゆる省令基準── 法律でこういうふうなものを整備しなさいよという省令基準にはございません。ございませんけども,一般には,専任救助隊以上に高度な知識,技術,装備等を備えた救助隊というふうに考えられておりまして,今,東京都と,それと横浜,名古屋,大阪と,この4つの都市が,いわゆるハイパーという,名前はそれぞれ違うんですけども,専任救助隊をより超えた部隊というものを持っております。そういう意味でいきますと,神戸ではこういった特別な部隊はありませんけども,先ほども申し上げましたように,私どもの救助隊というのは,日々の専門的な訓練によって活動能力は非常に高く,また職員の士気も非常に高いというふうに自負しているところでございます。  それから装備の件でございますけども,シリウスという機械は,正直なところ,今神戸にはございませんが,ただし,例えば2~3申し上げますと,ファイバースコープ状のカメラで地中の中の人を探すような伝送装置とか,あるいは地中の音を探知して人を探すような地中音響探索機,こういったものは持っておりますので,人命救助にはさしあたって不都合はないというふうに考えております。  また,神戸の場合は地形的な特徴から,いわゆる救助訓練では,山岳救助にはヘリコプターを使った山岳救助をやっておりますし,水難救助事案にも対応して,潜水救助活動も実施しているわけでございます。このように当市の救助隊は陸海空を活用したものとなっており,全国的にも非常に高いレベルにあるというふうには考えております。  それから,消防力の不足する地域でございますけども,昭和── 失礼しました,平成12年に総務省の消防庁の消防力の基準が改定されまして,それにより,神戸市の地域特性に合わせて消防力の基準を策定いたしました。それでいきますと,神戸においては,垂水北部地域,神出・岩岡地域,西神南地域及び北神地域の消防力が不足するというふうな形になりました。北神地域については,昨年の12月に北消防署の北神分署を開設したことによって消防力は充実したというふうに考えております。  そういう意味では,今後,今垂水北部のことを考えておりまして,消防力の充実を進めるために,人口定着が進んでいる垂水区北部地域に消防署の新設を今進めるところでございます。これについては,今年度調査費をいただきまして,18年度の建設を目指して努力したいなというふうに考えております。  それから,須磨消防署の建てかえの話でございますけども,現在,須磨消防署,昭和41年に新築をしました。狭隘・老朽化── 私もしょっちゅう行くんですけども,非常に狭隘・老朽化しておりまして,消防署というのは,いわゆる防災拠点として必要なものでございますけども,あの当時のことですから,必ずしも耐震性の高い建築物というわけにはまいりません。来庁する市民への対応,消防署員の職場環境の改善のため,過去は数回にわたって少しは改築をいたしました。ごらんになっていただきましたように,事務所とか待機室,待機室も今普通は個室が普通なんですけども,あそこは大部屋といいますか,みんなで待機するにしても個室化にはなってませんで,そういうふうな状況でございます。  現在,須磨の消防署というのは,区役所と一体の総合庁舎になっておりまして,消防署単独での庁舎建てかえはちょっと難しいんかなというふうには思ってます。ただ,消防署所の配置・位置等の問題も考慮しながら,今後,区役所の移転・建てかえの計画に合わせて検討していきたいというふうに考えております。  私の方からは以上でございます。 93 ◯辻井消防局参与 それでは,私の方から通信施設,それから防災情報システム等の現状等についてお答えをさせていただきます。  ご指摘のとおり,今の私どもの司令課管制室に置いております防災情報システムというのは,平成6年の12月に試行運転を始めまして,ちょうどその途中で阪神・淡路大震災に遭ったわけでありますが,それ以降既に10年を経過して,内部評価でもご指摘のとおり老朽化が進んでおるということは事実でございます。そういうことに対して,現状はどうしていくかといいますと,今年度の予算で,まずメーンコンピューター,それから通信回線の光── メーンコンピューターの更新,それから光ファイバー化── 通信回線の光ファイバー化とか,あるいは署所の端末機が古くなりまして,これも更新をすると。AVM,いわゆる位置情報,自動車で── 車両の位置情報をきちっと把握するAVMのシステムの更新というものを今年度の予算で改修をするということになりましたので,機能的には,少なくとも機能は維持しております。ただ,こういう機器というのは非常に技術革新が非常に速いものですから,例えば新しい製品が出ても,部品として残るのが通常であれば5年程度,もう7年もすれば,メーカーでそういうものがもうなくなってしまうというような,非常にスピードが速いと,そういうことからいきますと,今言ったような形で部分的にメーンとなる部分はすべて支障のないように更新しておりますけども,いずれ更新する必要があるということは事実でございます。これにつきましては,やはり単に消防の防災情報システムというだけじゃなくて,やはり全市的な形の危機管理の情報の,いわゆるシステムの中で総合的に整備をしていく必要があろうということで,そのことについては今後── 今研究を進めておるというのが実態でございます。  それと,やっぱり情報の高度化とか,そういうことに関して,震災後,新たに取り入れたシステムというのはかなりありまして,例えばヘリコプターの画像伝送システムなんかも震災後取り入れておりますし,それから通信情報の関係で言えば, 400メガヘルツ帯の,いわゆる各隊員個々の通信ができるような,そういう無線機も取り入れたり,あるいは震災後爆発的に普及しました携帯電話からの 119通報を受信するようなシステムを取り入れたりと,もろもろ現状,次から次へと新しい先端技術が出てきておるわけですけども,あるいは社会情勢が出てきておるわけですが,それにこたえられるようには今やっております。ですから,根本的には確かに総合的にはもう1回再構築をする必要はあるとは思いますけども,現状は,まずそれで少し研究あるいは検討の時間を持たして,今後,先ほど言いましたように全市的なそういう危機管理情報といいますか,もろもろのネットワークの中で消防もその一端を当然担っていくわけでございますので,新しいものにつきましては,その中で構築をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 94 ◯小野田消防局警防部長 私の方は,先日のポーアイの有毒物質の流出事故の件,それから台風や中越地震の教訓を神戸市でどう生かしていくのか,もう1つ,自衛隊と消防との連携,この3点についてお答え申し上げます。  まず,流出事故の件ですが,当日の第1報を受けてから,消防局,それから危機管理室の動き,それについてご説明申し上げます。   119番通報で司令課管制室が受けるわけですけども,本部の方から,先ほどの本部指揮隊,それから特殊災害隊,それから水上消防署,そういった部隊,そこに特殊災害出動をということで,いわゆる出動をかけました。通報から5分後,このとき既にポーアイの現地のところに現場指揮所を開設しまして,そこで警戒区域を設定し,そこからの退去あるいは付近の避難について本部との── 管制室と連絡やりとりして,現場の方で指示をしております。
     通常,こういった火災だとか,あるいは危険物の事故あるいは健康被害,例えばSARSとか,そういった場合,市民に影響のあるような場合は,危機管理室に即座に連絡します。当日も情報提供を行っております。今回の事案は,現場でハズマット隊,特殊化学災害隊が測定した結果,比較的危険性が低いと,そういった測定結果が出ましたので,現場の方で出動隊と,それから警察,そこと連携をとって,現場の方で周辺の避難あるいは広報について実施しました。  その住民に対する広報をもう少し申し上げますと,付近にフットサルをしてた住民の方が── 市民の方が60人ほどいらっしゃいましたので,比較的危険性は低いといいながら,警戒区域の外に出るように退去の指示を出しております。それから,先ほど出ましたポートアイランド内の住宅だとか,あるいはポートピアランドの周辺の方々については,安心情報あるいは事故の概要ということで,現地の消防隊が広報車で広報で回っております。それから,現在管制室の方でウーカンテレホンダイヤルという市民に情報の提供を行っておりますけども,ここにも情報を含めまして,一般の方々にも,サイレンが鳴ったけど心配だという方には,ここの番号を問い合わせることで情報を提供しております。  今回はそういうふうな動きをしたわけですけども,今後,さらにもっと大規模な,もっと危険性の高い,そういった事故が発生しますと,現場だけの対応では困難が生じてきます。こういうときは,危機管理室と対応しまして,危機管理室を通じて全市的な対応,全庁的な対応をするというふうになっています。具体的には,広報部隊を現場で編成しての広報活動,これは今でもやっている内容でございます。  それと,今度は報道を活用したテレビとかラジオとか,そこに情報提供することで,そういったマスコミから情報を流していただくと,そういった対応を行います。それから,管制室から電子メール,危機管理室などに情報を送りますので,危機管理室を通して関係部局それから区役所,こういったところに情報を流して全市的な対応をとります。それから防災行政無線,これも危機管理室の方で活用して住民の方に提供すると,それから現場の警察官との連携,こういったことで,さらに大きな被害を及ぼすような場合は,こういった対応をとるというふうになっております。  それから,2点目の台風や,今回の中越地震で神戸にどう生かしていくのかということで,まず幾つか指摘というんですか,我々も調査しまして,まず台風23号,この関係では,神戸は兵庫県の広域消防の援助ということで豊岡に実際に出動しております。その中で,うまくあのときの震災の教訓が生かされたなという点は,まず,兵庫県庁に我々の職員を送っています。県・市の連携を深めることで,豊岡の情報なり,あるいは県下の動きが即座に,その情報が把握できたということで,これがよかった点の1つとして挙げられます。それから,震災のときもそうでしたけども,各消防本部はそれぞれが個々に集結しますと,やはりその対応あるいは効率的な動きができないという教訓から,まず集結地点── 和田山に,朝来消防本部というところに集結しまして,そこで豊岡の方にまとまって入ったと,これは非常にうまくいったことでございます。それから,やはり県下の応援隊だけではなかなか浸水被害については対応できないということで,現地の方が即座に緊急消防援助隊に要請を行っております。これもやはり早期の応援ということで,震災の教訓が生かされた事案だったというふうに感じております。やはり,これ生かされなかったという非常に一番難しい点でございますが,やはり被害の全容はなかなかつかみにくいと,こういったことはまだまだ工夫の余地があるんではないかという点で指摘して── 考えております。  それから,中越地震の方ですけども,今回,地震直後に消防局では警防課の計画係長を現地に派遣して調査を行いました。その報告によりますと,まず震災の経験が生かされたという点では,ガスのマイコンメーター,こういったものが非常に普及してまして,やはり早期のガス遮断ということで火災を未然に防いだというふうに感じております。それから,震災のときにあったんですが,復電することによる通電火災,これがもうなかったということで報告があり,やっぱりこれは教訓が生かされたというふうに感じております。それから,現地の緊急消防援助隊の連絡本部が即座に立ち上がり,早期の受け入れ,そういった調整などを行ったということもうまくいった例と思っています。  これも先ほど申しました,やっぱりうまくいかなったというのは,やはりなかなか被害の全容が,新潟の場合でも被災地の── をつかむのに,やっぱり困難をきわめたと,やっぱりその1つは,我々あるいは応援する側が現地の様子を相手から受けると,そういったことをやっぱりしていたために,全容を把握するのにちょっと苦労したというふうなこと。それから伝言ダイヤル,そういうものが整備── ありながら,余り生かされてなかったというふうなことも聞いております。  今後,こういった今回の台風,それから地震の教訓を神戸市の方でさらに今対応策の中へ生かしていける点,今幾つかあるんですが,1つは,やはり現地に応援をする場合あるいは応援を受ける場合,明確なニーズを伝えるということかと思います。例えば福井水害では,現地に応援として消防局からも行ったんですが,やはりそのニーズがしっかりしてなかったために,現地へ行っても活動する,ちょっと余力を残したと,そういった状況があります。それに比べまして豊岡の場合は,現地からボートが欲しいと── 救難ボートが欲しいというふうな明確な要請がありましたので,県下の消防がすべてボートをかき集めて現地に行って救出したと,こういった事案があります。このように,やはりきめ細かな計画を立てていきたい。  それから,やはり情報収集というのは,現地から待つんではなくて,こちらから取りにいくというふうな姿勢をしないと,なかなかやっぱり空白地域ほど被害が大きいというふうな現状ございますので,これも生かしていきたいと考えております。それから,やはり電話だとか無線が不通になると,そういった状況もあるわけですから,このときは,やはりヘリコプターによる隊員の投入だとか,あるいは調査隊を派遣して足で情報を取ると,こういったこともさらに具体化していきたい。それと,やはり中越地震の場合,住民の非常に結束力が強く,皆さんがお互いに助け合っていたと,これは現在神戸市の中で進めてます防災福祉コミュニティの事業の,やはり今後さらに活性化といったことを必要と感じました。こういった点を生かしていきたいというふうに考えております。  それから,自衛隊との連携という点ですが,幾つか消防局の中で現在連携をとっている事例をご説明申し上げます。  1つは,毎年,危機管理室を中心としまして,神戸の防災総合訓練,これを行っていますけども,ことしも,この11月13日に,やはり訓練を計画する── 何回か打ち合わせするわけですから,そこから顔の見える関係をつくっていくと,そういったことで,まず連携を深めている。それから去年,近畿の2府7県の合同訓練── 合同防災訓練を行いました。これは図上訓練だったわけですけども,やはりこれも具体的に何回か打ち合わせる中で,やはりどういうふうに指揮を立てていくのかとか,そういった情報交換を常に行いますから,そういう中で連携を深めております。  それから,実際としては,豊岡水害で現地でボートで救出したわけですけども,自衛隊のエリアと消防隊のエリアを分けまして,それは現地で調整しまして,それで分担してやったと,そういった実例もございます。  それから有毒ガスとか化学物質,こういった点につきましては,やはり自衛隊の方もそういうノウハウを持っていますので,我々の神戸市の消防学校の方では,自衛隊の方を教官として招いて,そういった専門的知識を受けております。  それから,この6月には本部指揮隊,ハズマットの方が陸上自衛隊の方に出向きまして,これは化学防護隊ですけども,そこに出向きまして,実際にいろいろ情報交換,それからそういったノウハウを受けております。それから参考ですけども,海上保安庁ともそういった連携も深めております。  このように我々としては,やはり震災の教訓としましては,消防,警察,自衛隊,こういった異なる── 指揮命令が異なるけども,やはり現地できちんと対応するためには,日ごろの連携が,ご指摘のように大事だというふうには感じております。  以上でございます。 95 ◯分科員(大井敏弘) そうしましたら,少し再質問をさせていただきます。  最初に質問させていただいた通信設備等の防災情報システムでございますけれども,先ほどのご答弁を受けますと,何か,やりくりしながらやっておられるようなことだと感じたわけでございますけれども,実は先日,兵庫県警のこの辺のシステムをちょっと見させていただく機会がございまして,それは間近ではなかったんですけど,上の方から,見学席みたいなところから,婦人警官の方からご説明をいただいて見させていただいたんですけれども,兵庫県警の場合,やはりこれは兵庫というよりも,警視庁という上から下までずっぽんといっておるからだと思いますけれども,大変すばらしい最新鋭の設備が並んでおりました。それは 110番通報のそういう体制のところと,あともう1つは高速道路とか道路の信号とかのその辺をコントロールする,そういうシステムと2つ見させていただきましたけれども,あれを見ておりますと,先ほどから辻井参与がお話ししておられる中身と比べてみますと,20~30年と言っていいぐらいの世界になっておるんじゃないかな。システム,コンピューター,ITの世界というのは,もう1年違っただけでも,とんでもない世界になっておるわけで,お話を聞いておりますと,もう10年前そのままというような,そういう陳腐化したシステムをいまだにお使いになっておると,このことは市民の皆さん方,ご存じないと思います。 110番, 119番,同じように対応していただいて,同じように受けてもらっておると思っておっても,実態は 110番はすばらしいコンピューターで,それも兵庫県下あるいは大阪府警,いろんなところと連動したようなシステムになっておられる。片や,こちらの方は,このパンフレット見させていただいても,ボタン,スイッチがいっぱいついたようなシステムになっておると。やはりこの辺のところは,やはり局長もよく感じていただいて,もし,この 119番通報して届かんかったら── その声が皆さん方に届かんかったら,命をというようなことになるわけでございますから,ぜひ,最新設備に一日も早く整備していただくように,それは皆さん方も当然お感じであろうかと思いますんで,ぜひ,そのことはおっしゃっていただいて── 予算要望等々でおっしゃっていただいて,私たちもその後押しはさせていただきたいと思いますけれども,実態というのは,もう少しはっきりとお聞かせいただきたいと思うんで,もう1度その辺の,例えば他の都市と比べてどうなのか,例えば兵庫県警のそのシステムと比べてどうなのか,お答えをいただきたいと思います。  次に,日本コンセプトのこの災害活動で,要は現地で災害指令を── 指令部を設けて現地で対応したということでございますけれども,その現地というのは,日本コンセプトという会社のその近辺で現地ということで指令を設けられたんだと思いますけれども,そのときに神戸市,例えばポートアイランド全体を見渡したような指令というか,把握をされて指令をされておられたのか。若干,見ておりますと,そこの,そのある一部のところだけを,まあ言や,消防救助活動されたのではないかと。やはりこの種の有害物質,どのような成分,どのようなものを含んでおるかわからないということでもございますし,そういう意味でいくと,半径 100メートルが立入禁止が正しかったのかどうかというのは私にはよくわかりませんけれども,やはりそういう全体的なポートアイランド全体を見渡したような指揮・命令というのができなかったのかと思っております。その辺のところ,もう1度お話しいただけるんであれば,お聞かせください。  余り時間がないので,あれこれ申しませんけれども,ハイパーレスキューの関係でございます。先ほど局長は,神戸市の消防局隊員は,人材はすばらしいと,私たちもそう思っております。人は大変すばらしいと思っております。消防のときにも── 震災のときにも大変悔しい思いもされたかもわかりませんけれども,大変すばらしい活動を今までしてきておられますし,1人1人の技量というのは,大変すばらしいものがあると私も思っておるわけでございますけれども,しかし,事消防・救急となりますと,人だけで,昔のように,火の見やぐら── まといを持って屋根で振ってるという,そんなまといを持って振ってるというような,そういう消防じゃないわけで,やはり資機材も今どんどんと進んでおりまして,そういう機材というのは高価なのかもわかりませんけれども,1つ1つそろえていく,そういうことを考えてみますと,この政令指定都市の札幌以下北九州まで13都市ある中で,一般会計に充てる予算が 2.1%,これ政令都市の中で最悪,最低でございます。京都なんかは 4.3%,大変高い,倍以上の,予算的にも規模的にも余り── 神戸と京都というと,京都の方がまだまだ大きいわけでございましょうけれども,そういう意味でいくと,ぜひ,もう一踏ん張り,局長もしていただいて,この資機材,最新鋭の機器というのをぜひ取りそろえていただくように,予算要望の中でもおっしゃっていただいたらと思います。私たちもそのことについては全面的に応援していきたいと思っております。  あと,消防署の建てかえについては,やはりこの辺は区役所とかと連動しておるということで,私たちも区役所あるいは市長らに,神戸市当局の方にも,この辺のところの老朽化の建てかえということで,消防署とセットにして考えていかなければならない部分はあるんですけれども,果たして区役所と消防署,今までみたいに一体したものにしていいのかどうなのか,その辺も含めて,やはり消防署という独自の機能ということを考えると,須磨区の地域も考えて,大黒小学校の跡地がええのかどうかも含めて,また検討していただければと思います。  以上3点ご質問,3点,4点でしたか。 96 ◯主査(芦田賀津美) 当局に申し上げます。時間が残り少なくなっておりますので,答弁は簡明にお願いいたします。 97 ◯平井消防局長 まず,通信設備の件でございますけども,確かに今こういった設備は非常に目まぐるしく進化しておりまして,1年どころか,メーカーに聞きますと3カ月ごとに更新してるというふうな状況でございます。ちょうど私とこ,平成6年につくりましたけども,平成2年から開発にかかりまして,4年間開発してやっとできるということで,タイムラグが4年もあるということで,本当はでき合いのものを買ったら一番いいわけでございますけども,そういう非常に開発時間もかかるということでございます。  先生おっしゃいますように,県警,非常に新しいものになっております。それから,他都市についても,大阪,そしてお隣の明石も新しくなっていますし,それぞれ新しくなっておりまして,新しいところと比較すると,ちょっとやっぱりなと,正直なところそういったものがございます。しかし,今は何となく曲がりなりにも使っておりまして,いずれ,消防無線もデジタル化の時代を迎えております。平成23年度には全国一斉でデジタル化ということも目前に控えておりますので,先ほど参与も答弁しましたように,市役所全体で,今危機管理室と私とこと互換性がないと,つながってない── 早い話がつながってないということもございますので,そういったものも含めて,できるだけそういう時期には新しいものにしていきたいなというふうに思っております。  それから,ハイパーレスキュー隊でございますけども,やはり人の命を救うというためには,機材だけやなくて,我々は車両と資機材とそして人と,3点セットで人の命を助けるというふうな方程式をつくっております。そういう意味では,確かに1人1人の士気が高く,優秀な人材は育ちつつありますし,資機材についても最新鋭というものはまだ確保しておりませんけども,何とかそれなりのもんは持っておりますし,車両については,先ほど輸送機で運ぶような4型の救助工作車はございません。3型は何とかあるということで,必ず最新鋭ではございませんけども,何とか今やってますので,ぼちぼちといいますか,少しずつでありますけども,資機材,それから人材面についても課題を片づけながら,できるだけ早くそういった,部隊の更新を目指したいなというふうに思っております。  それから区役所でございますけども,消防署と区役所がセットになってひっついているというのは,指定都市あんまりないんです。私も指定都市の会議で行ったときに,神戸市さん,非常にいいシステムを持ってますなということで,災害が起こったときに,消防署と区役所がセットになってますと,総合力というのが出てきます。まして,今は建設事務所も,今,参事が兼務という形で,全体として総合力は持ってますので,私は個人的には消防署と区役所がセットの方が市民の安全・安心を守る上ではいいんじゃないかなと。今現在,東灘はそうですし,兵庫がそうです,須磨がそうです。たまたま灘は今回分離しましたけど,できましたら,区役所でセットでやるときに須磨消防署を考えていったらいいんかなというふうに考えております。  私の方からは以上でございます。 98 ◯小野田消防局警防部長 当日,出動と同時にヘリコプターも上空に飛んでおります。全体を── 島全体を映像で管制室にも送ってます。そういう中で,先生ご指摘のように,場合によっては,もっと大きな状況が把握されますと,当然警戒区域もはるかに広い状態になるわけです。そのときにハズマットが陽圧式といいまして,一番もう防護の強い防護服で測定をし,徐々に警戒本部を縮めていくと,最初は指揮所がありましたけども,その測定結果,徐々に狭くなって警戒区域を設定していくと,そういうふうな手順を踏んでおります。それと,管制室においても,そういった物質,事業所からの通報の中で,それがどういうものだと,どの程度危険性があるのかというのを支援情報としても送ってますので,今回はそういうふうな対応をしたということでございます。 99 ◯分科員(大井敏弘) そうしましたら,最後にまとめさせていただいて,一気に最新の設備整備というのは,導入は難しいかもしれませんけれども,きょうのお話を聞きまして,何とか1つでも最新機器の導入を図っていかなければならないと私たちも感じました。私ども民主党会派でも,消防隊員の皆さんが働きやすい,活動しやすい最新装備をそろえて,神戸市民をがっちりガードをしていただきたいと願っております。きょうのお話を次回の予算要望の中で反映してまいりたいと思っておりますので,当局の皆さん方におかれましても,市民の安全・安心なまちを築くことが,先ほども申しましたが,行政の最大の責務であるということを認識されまして,財務当局に対しまして,遠慮なく予算折衝をお願いして,私たちもバックアップをさせていただきたいということを要望させていただいて終わります。ありがとうございました。 100 ◯主査(芦田賀津美) それでは,和田理事と交代いたします。 101 ◯副主査(和田有一朗) 次に,芦田副委員長,発言席へどうぞ。 102 ◯主査(芦田賀津美) それでは,早速質問させていただきます。  午前中から質疑・答弁がございまして,私もいろいろ用意をさせていただいておりましたので,質問させていただきたいんですが,持ち時間28分ということで,当初予定しておりました火災についての質問については,また機会あるごとに質問させていただきたいと思っております。  本日は,特に台風23号,先ほど局長が15年度決算でまさにご説明がございましたように,災害,特に自然災害あるいは企業の災害等々複雑多岐にわたっているその消防力,救助,こういったことがこれからまさに必要になってくるという話でございました。さらに高齢化ということで,救急についての整備についても,もっと進めていかなければならないという,こういうことでございますが,せんだっての台風23号,10月20日に発生したこの台風についてでございますが,私どもも道場町生野という地域の方から,先日,こういった要望書が私の方に届けられまして,それ以前から,この台風について私も現地に急行いたしましたので,よく存じてるつもりでございます。この地域は千苅貯水池の地域にございます。また,武庫川や多くの川で囲まれて合流地帯でございます。こういったところで実は床上浸水になってしまったということで,本当に大変なご相談があったわけでございます。ここで,この要望書を全部読むわけにいきませんので,要約をさせていただいて質問に入りたいと思います。  この台風23号によって床上浸水の被害をこうむった方々から,当日,この行政の対応に問題点あるいは課題があるという要望書をいただきました。情報収集の問題あるいは地域住民への情報伝達の問題,被害状況の把握あるいは被災者に対する応急処置などの点が書いてあります。もとより,消防局の使命は,住民の生命,そして財産,こういったものを守り,最小限で防ぐということが課題ではなかろうかなと思います。地域防災対策を改めて見つめ直さなければならないというような要望書でございました。  この地域は,千苅浄水場,先ほど申し上げましたとおり,その地域付近にありまして,台風の状況は,午後3時40分ごろに武庫川及び羽束川の急激な溢水により道路が陥没して,住宅も浸水状態になりました。一部住民は浄水場へ避難要請をし,みずから緊急避難を行いました。こういった道路の冠水により避難できなかった住民は孤立し危険な状態にありました。こんな中で,質問に入りますけれども,まず1点目は住宅への浸水状態になり,浄水場へ自主避難したと消防が把握している時間が,これは18時35分,しかし,もう3時40分ごろには,武庫川,羽束川が急激な溢水により,そして大変な状況にあったということでございます。随分の時間の開きがございます。さらに神戸市の所管は違いますけれども,水道局の浄水場があるというところで,こんな床上浸水にもなっている被害の状況把握が── 時間の差があるということが大変に矛盾を感じるところでございますけれども,この点についてお伺いをします。  また,2点目は武庫川及び羽束川の水位の監視あるいは警戒パトロール等の監視活動はどのようにされて,そして住民にどのように情報が伝達されたのかということです。  3点目は,河川の水位の観測値が警戒水位を突破し,地域周辺地区が溢水により冠水するおそれが予測されたにもかかわらず,消防署の防災対応としての避難勧告の発令もされず,自主避難等の災害危機情報も住民へ伝達されなかったのはどうしてだろうかと疑問が残るわけでございます。  4点目は,今後,当地域にあっての対策として,水道局の千苅浄水場を例えば避難所と位置づけるとか,県が指定する重要水防地域以外にあっても,防災対応マニュアルを整備するなど,防災の活動を図り,そして訓練や研修等を通じて住民の防災意識の向上を図る必要があると思いますけれども,今後の対応についてお伺いをしたいと思います。  以上でございます。 103 ◯小野田消防局警防部長 まず,台風23号に消防局では,12時に防災指令第2号ということで神戸市の防災指令を受けて,非常参集をさせ,各消防署で隊を増強して対応しておりました。当時,管制室の話でも 119番が殺到すると,そういった中で,今回皆さん方の── 市民対応も終わったという中での事案で申し上げます。  まず1つ,まず消防局で先ほど1点目のご指摘あったように,18時35分にここの水道局の浄水場の方から付近が冠水してると── 浸水してるというふうな情報を消防局としては第1報というふうになっております。そのときに消防隊を出動させ,対応しています。  それから,浄水場の方と連絡をとり合っている中で,17時50分ぐらいから近くの方が浄水場に避難をしてきたと── してきてると,そういうことで水道局の方は,そのほかの方についても安否確認を行って,無事であるということを私たちの情報として得てます。  この時間帯には,その千苅の浄水池のとこだけではなく,道場町塩田等一帯,一円に浸水情報なり,そういったことで,そこについては自主避難の呼びかけを各消防署,それから消防団で行っています。あわせて量水標がございますので,そこで消防団あるいは消防職員が常に量水標の高さを確認してパトロールを実施しておりました。堤防の警戒あるいは量水標の高さ,そういうのを確認して警備をしておりました。  今回,武庫川,それから有馬川につきましては,職員と,それから消防団,警戒パトロール実施したわけですけども,武庫川の生野橋と,それから亀治橋にとられてる,先ほど申しました量水標,そこの確認をしておりました。ただ,今回ご指摘の羽束川につきましては,この重要水防区域,これは県がそういうふうに指定しているわけで,神戸市消防局としましてもそういった重要地域,それから過去42年のときに水害の起きた地域,そういったとこを各消防署で水防計画の中で浸水計画をつくるわけですけども,今回,そこに指定されなかった── されていなかったということで監視等は実施しておりません。そういう中で,通報が浄水場から入って,そこで初めてそういう情報を取ったというふうな状況でございます。  それから消防団の活動ですけども,先ほど少し触れましたが,パトロール,それから堤防の監視を行うわけですけども,そこの道場連絡所── 道場の連絡所に集結しまして,消防団,支団長以下,それから自治会の方,そういった方々と,この避難勧告をどうするんだということで量水標の監視,それから情報,そういうので検討,消防職員── 消防署と一緒に確認しておりました── 検討しておりました。その中で,現在の神戸市の地域防災計画におけます警戒水位を突破して溢水による冠水のおそれがある場合と,そのときに避難勧告を行うということで,まさしく今回も警戒区域を突破して,まさに避難勧告の準備を行ったと,そういう中で── 対応している中,水位が徐々に下がり始め,また雨もやんできたということで,避難勧告については今回,準備をしてましたけども,発令しなかったと。ただし,自主避難の呼びかけというのは,こういうことで地域においては対応しています。  ただ今回,先生ご指摘の地域につきましては,そういう対応でございましたが,やはり我々としましても,そこの地域に限らず,今回,浸水計画をさらに広げていくという必要があるというふうには十分感じてます。そのため,今後各消防署── これは危機管理室とも前回も2回ほど打ち合わせをしたんですが,やはり浸水地域── 避難計画をつくる,浸水計画をつくる,そこのエリアをどうするんだ,あるいはどういったときに,勧告基準はもちろんありますけども,その運用をタイミングよくどうしていくのか,あるいは避難所の問題あるいは住民の情報伝達の問題,いろんなことが今回浮き彫りになりましたので,それにつきましては,危機管理室と連携を深めて,できるだけ早く対応策としては立てていきたいと,そんなふうに考えております。  特にこの地域につきましては,避難計画書に入れるのはもちろんですけども,そこに基づいてパトロールを実施すると,あるいは河川の水位の状況も把握すると,そういった中で,具体的には北神浄水場事務所に確認すると,消防局とそこと連絡をとり合う,そういう中で情報を知るということと,それから,そういった情報収集体制の確立を水道局と図っていくと,それからもう1つ大事なことは,やはり住民の皆さんが一時的に避難できる,今回もそういった一時避難所としての浄水場を活用したわけですけども,水道局と,それから区役所,これは現在水道局ともそういう調整をしております。そういったことで,先生ご指摘の地域につきましては,今回の対応はそういうことでしたけども,やはりこれを教訓に,もっと計画を整備して,住民の皆さんの安全を図っていきたいと,そんなふうに考えております。  以上でございます。 104 ◯主査(芦田賀津美) ただいま,るるご答弁いただきました。本当に災害は忘れたときにやってくるということで,この災害というのは,今回だけでなく,これからも自然災害,また,ついせんだっての豊岡での水── のこともございますし,本当に対応をしっかりと図っていかなければならないと思います。このように災害基本法に基づいて神戸市も神戸市地域防災計画,これは風水害編でございますけれども,この分厚い,こんな資料ができておりまして,しっかりと情報伝達だとか,あるいはただいまご説明のありました防災指令とか,あるいは機材── 水防資機材,また水防計画,きちっと書いてあるんです。しかしながら,何かもう大災害── 大事なときには,これの何分の1しか働かないという,本当にそういったことが災害の一番恐ろしいことでなろうかなと思います。  今回の方は,私の友人でも3軒ほど友人がございました。5軒,床上浸水してしまいましたけれども,1人の方は病気でございます。死には至りませんでしたけれども,ご自分の家が,男性のわきまで水が入って,そして冷蔵庫は押し流れそうになりますし,たまたま2階がありましたから2階へ逃げて,しばらくの間,水が引くまで待って,そして5時ごろ自主避難をしたとお聞きをしております。  もう既に事が終わってから,18時35分に 119が,浄水場が,神戸市の,それこそ水道局の施設の方から電話が入ったというのは,本当に私はおかしいというか,矛盾を感じるわけでございまして,当の被災者の方々は電話すらかけられない,そんな状況であったのではなかろうかなと思います。だけど,浄水場ではきちっと5時ぐらいから,どんな状況なのかという写真まで撮られています。水位がどこまで上がってるのかと,水道局に見せていただきました。そんな写真を撮ってるご自分も被害が── 水道局さんの方も被害をこうむったわけで,施設・設備等々,いろいろ傷めたわけでございますけれども,地域住民,浄水場の近くに何世帯の方々が住んでいらっしゃるということぐらいは,浄水場の方々と常日ごろ顔を会わせているわけでございますから,あの人たちが大変だって,床上になってしまったということぐらい,何時に発生したのかわからないということ自体,私は本当に残念だなって思います。  友人が── 私の友人が助けに行ってさしあげて,何とかその重い冷蔵庫なんかも支えることができたんでございますけれども,やはり地域の連携,コミュニティ,そしてまた神戸市の施設があるわけですから,そういった方々も,ご自分の方の施設も大変でしたでしょうから,あっちこっち行かれたんだろうと思いますけれども,やはり何か今回のことで総括・検証して,これからの教訓になる── まさに取り組んでいかなければならないということがあるのではないかなと思います。  私も道場町生野には,5回,58人ぐらいの方のおうちをご訪問させていただきまして,1軒1軒,いろんなことをお見舞いをしながら,あるいは何か困ったことありませんかということでお尋ねもしました。この方々,特に先ほどの床上浸水になってしまった方々は,そういった罹災証明のこととか,あるいはお見舞金であるとか,今後,県がどんな弾力的な運用を図ってることとか,国のことだとか,そういうことも一切わからずじまいで,区のまちづくり── 区の総務課,担当はそういったところにも連携をとっていただいたりいたしましたけど,何しろ,こういう一大事ということが起こったときには,連携が本当になされていないということがあらわになったんではないかなと思います。  さきの質疑者の方にもさまざま,被害の全容が見えにくい,これが今回の地震や,あるいは水害の課題であるというふうにおっしゃられてましたけれども,事が終わってからでは,何も幾ら謝っても謝っても,その人たちにどういう言葉も尽くせないわけでございまして,せめて床上浸水になった,そういった人々に消防局長みずからお見舞いに上がるとか── ここは現地確認,私してないと思うんですよ。なぜかといいますと,現地の確認の時間がおくれたのかもしれませんが,危機管理室では,この道場町生野は床下になってるんです。床上なんです。こういうことも考えますと,現地に行って目視をするのではなくて,浄水場に避難をしてると言ってるんでしたら,消防隊の皆さんが,本当に大変でしたねと,どういう状況だったんですかということぐらい,自主避難されたところに行ってお尋ねすることだって私必要じゃないかなと思うんです。まさに安全・安心のまちづくりを── という標榜してる神戸市政が,やっぱりこういったことでは,住民の── 私どもにこうやって要望書が来るぐらいですから,本当に不安ではなかったかなと,また大きな憤慨,そういうものを持っていらっしゃるだろうと思います。県に対して河川の調査の── 整備であるとか,また神戸市ができることは神戸市でしていただいて,しっかりと取り組んでいっていただきたいと思いますが,その姿勢を,できれば局長にお聞きしたいと思いますが,いかがですか。 105 ◯平井消防局長 23号のこの件を教訓といたしまして,先ほども部長の方から答えましたように,市としてできることはやりたいというふうに思っています。計画書の作成とか,一時避難所として利用できるようなふうに,水道局と区役所と調整をとるのはやりたいと── もちろんやりたいというふうに思ってますし,もう1つ,こちら側からもお願いもございまして,確かにこういった災害が起こった場合に,隅々まで役所でというか,消防署で全部をカバーするというのはなかなか難しいわけでございまして,日ごろから防災福祉コミュニティ,我々はその防災福祉コミュニティの設立というものに力を注いでおりましたけども,確かにコミュニティというのは非常に広過ぎるわけでございますね。そうすると,小学校単位で今つくっておりますけども,できましたら,今,各自治会とか町内会を単位とするブロック組織というものをつくってまして,そのブロック組織の中で情報班とか,いわゆる消火班とか,そういったものが編成される例が多くございます。この地域につきましても,自治会よりもまだもっと小さい単位というふうなことになろうかと思いますけども,こういった小さい単位であっても,向こう三軒両隣,ご近所を中心とした近隣体制を整えることもスムーズな情報伝達の1案ではないかというふうに考えています。我々も知恵を出しますけども,地域の皆さんもお互いに知恵を出しながら,一緒にどういうふうにしたら情報伝達がうまくいくのかというふうなことぐらいは今後とも考えていきたいなというふうには思っております。  以上です。 106 ◯小野田消防局警防部長 先ほど先生ご指摘の,18時35分に水道局から連絡が行ったときに,北消防署から部隊を現場に行かせております。そのとき,現地の職員から情報── 先ほどちょっと私,現地から電話あったというふうに言いましたけども,職員の方に,住民の方がここに一時避難してる── 17時50分ごろ避難したということと,あと安否を確認したということを部隊の方で聞いております。やはり今後,今局長も言いましたように,きめ細かな対応を今後とも詰めていきたいと,そんなふうに考えております。  以上でございます。 107 ◯主査(芦田賀津美) 今回の台風は,神戸市でも床上・床下,まだ数はわからないと思うんですけれども,263件とか,本会議でおっしゃってましたけれども,床上が何件で床下が何件かと,そういう掌握も1つ1つ具体的にできてるかどうか,また,よく調べていっていただきたいと思いますし,まだまだ,私が回っただけでも多くのご相談をいただきましたので,全市的にこういった調査を,今回は千苅貯水池のダムの付近ですから,ダムなんかも── 本当にダム等もオーバーフローで水が流れていくと,通常の20倍以上の水が流れたというふうに聞いてます。ですから,ダムについても災害── 防災指令が出る前に放流をするとかということも国の方で今検討されてるやにお聞きをしております。ダムの水がすごく流れたことと,武庫川の川── 川が全部集まってきてますから,あそこに。で,溢水して床上になってしまったと。  何回も言いますけれども,死には至りませんでしたけれども,やっぱり消防という人々の生命と財産,もう少し早く手が回ってましたら,この地元の人は3時40分には,もうそういう状況であったわけでございます。そしたら車なんかも使えなくなりましたから,貴重品だとかいろんなものを車に積んで,どこかへ運び出すこともできたかもしれませんし,この区域が溢水しそうだという,そういう指令がもう既に── 防災指令の第1号が出たのが9時,それから第2号が出たのが4時55分です。こう書いてますので,早く連携をとっていただいて,住民に知らせてあげたら,そういう財産なども守ることもできたんじゃなかろうかなと思います。  これからの教訓としていただいて,特にきょうは北区の話をいたしましたけれども,全市的に須磨でも,あるいは西区でもいろいろと,こういった今回,新たに浸水に見舞われたというところもあるやにお聞きしておりますので,もう1回,この建設事務所が出しております重要水防地域,特に川がたくさん流れているところに赤字で書かれてますけど,こういったものを再検討していただいて,これからの自然災害,まさに来年も来るかもしれません。2次的被害を軽減するためにきちっと,先ほど消防局長は,地域住民にもお願いしたいことがあると,そういうこともおっしゃいました。それもきちっと,やはり消防局の方がみずから取り組みの姿勢を見せていただきまして,また地域の防災コミュニティの皆様にもお願いすべきとこはお願いして,備えをしっかりしていただきたいということを要望いたしまして,質疑を終了いたします。ありがとうございました。 108 ◯副主査(和田有一朗) それでは,芦田副委員長と交代いたします。 109 ◯主査(芦田賀津美) 次に,加納委員,発言席へどうぞ。 110 ◯分科員(加納花枝) 残っている時間が10分ですので,よろしくお願いします。  まず最初に,日常の消防とか救急活動,本当にご苦労さまです。きょうの質問は,国民保護計画について,どういうふうに今なっているかということだけちょっと聞いておきたいというふうに思います。  10月の初めに,ちょっと私自身も国民保護法と地方自治体というテーマでちょっと弁護士さんのお話を聞く機会がありまして,地方自治体にどういうことを求められたり,また,いろいろホームページ見たり,9月17日付の消防庁からの文書なんかも見せていただきましたけれども,地方自治体に対していろんなことを言ってきているということを知りました。実際,私自身は今,戦後60年の中で,平和憲法が大変危機に陥っているということに対して守っていきたいという立場で活動してますし,戦争のできる国づくりということについても,もう何とかしたいという思いで活動をしています。しかし,昨年6月に武力攻撃事態対処法が成立しましたし,ことしの6月には国民保護法が成立して,その法律に基づいて国民保護基本指針がつくられて,地方自治体にどんどんと保護計画をつくりなさいという流れが来まして,県の方では,鳥取とか福井ですか,条例がもう既にできている自治体もあるとか,兵庫県の方でも防災監が置かれて検討がされているというふうに,大変嫌なんですけれども,動いておりますので,こういう状況の中で,消防局も,きょうの審議の中でも,本当に予算もないし仕事も大変だし,自然災害が次から次に起きてくるしということで,本来の消防の仕事をしていただくだけでも大変なのに,こういう余分な仕事まで国から押しつけられてという思いを私はあるんですけれども,今の時点で,どういうふうにとらえていらっしゃって,最終的に必ず基本計画をいついつまでにという規定はないようですので,そういうことも含めて,現段階でどういうふうに把握されて検討されてという基本のところだけ,きょう10分ですので,聞かせていただきたいと思います。 111 ◯辻井消防局参与 ご指摘のとおり,国民保護法でいろいろと新しい役割といいますか,そういうふうなとらえ方があるんかと思いますけども,消防には2つの── 大きく言って2つの役割が明記されております。1つは,消防の任務として,市民の生命,身体及び財産を武力攻撃による火災から保護するとともに,武力攻撃災害を防除し及び軽減することということであります。2つ目は,いわゆる市長の指揮により,市の職員,それから消防団,そして消防職員というのが避難住民を誘導すると,いわゆる住民の避難を助けると,こういう役割を担っているということでございまして,もともと避難指示とか,いわゆる避難をしなさいとか,そういうものにつきましては,先ほどちょっとおっしゃってましたように,いわゆる国民保護計画,それぞれ都道府県,それから市町村で定められることになっております。それに従って,私どもはその役割をやっていくと。ですから,もともと消防というのは,あらゆる災害なり── 自然災害なり事故なり,この今回の武力攻撃事態ということもそうなんですけども,市民の生命,身体,財産をそれらのものから保護するというのが消防本来の使命です。原因は問いません。という認識でおります。ですから,いかなる事態であっても,消防の役割は変わらないと,そういう認識でこの仕事も同じように粛々とやっていくということで考えてございます。  あと,今後── 今の状況でございますけども,現在,先ほど申し上げましたように,国の方で国民保護基本指針というものを今策定中で,話によりますと,年末にはその原案みたいなのができて,最終的には年度末ぐらい,来年の春ぐらいには,その基本指針が正式に決定されると。その後,17年度に入りましたら,それをもとに各都道府県において,都道府県の国民保護計画というものが策定されるということで聞いております。  ですから,市町村レベルにつきましては,次の18年度以降ということで我々は今のところ── 先ほどご指摘の消防庁の通知等で聞いておりますが,そういう状況でございます。現在,兵庫県も,この11月からそういう関係者の連絡協議会というものを設置して準備を始めております。もともと,これを実際にやろうと思えば,もちろん条例事項で,例えば国民保護協議会に関する設置の条例とか,もともと準備が要ります。当然,神戸市においても── これは危機管理室がもちろん主体になると思いますけども,そちらを中心にして,その役割をきちっとやっていくと,その中で我々も当然にその一員として入って計画策定にかかわるということで考えております。  以上でございます。 112 ◯分科員(加納花枝) 今の状況は教えていただいたんですが,私たちの主張としては,もちろんどういう状況であっても救っていただきたいという思いはあるんですが,震災も経験しまして,今本当にやっていただきたいということは,どうしても避けられない,どんなに気象予報が進んでも避けることができない自然災害に対しても,本当にまだまだ研究をしていただきたいことがいっぱいあるわけですね。例えば地震,東南海地震が30年のうちに来るかもしれないということに対しての対応とか,そういうときに原発事故が起きたときに,一体どう守っていただくのかという── 片方,今国が言ってきておりますこの有事というのは,人間の努力で,外交の努力で戦争というのは避けていける問題ですので,局としては,何でも守っていただくのが筋ということなんですが,私たちは,避けられるところは避けて,本当にどうしようもない自然災害とかの対応にしっかり取り組んでいただき,仕事をしていただきたいなということで,ちょっと意見として要望します。  それで1点,きょう,危機管理室も審査があります。私たちの議員団では,ちょっと危機管理室の組織図を見ておりましたら,もう既に,まだ法律が,保護法ができていない段階の中で,組織図の中に武力攻撃事態等への対処に係る事務の総括ということで入っておりまして,神戸市全体としては,えらいどんどん進めてやっていらっしゃるのかということで,どういう手続を踏んで,こういうところに,組織図の中にこういう仕事をされるというのが入ったのか,別の委員会でも聞いたような状況でございまして,ちょっと問題ありというふうに思っております。消防に対しては,これからも平和な中で市民が安全に暮らせるというような立場でやっていただきたいと思うんですが,私もまだまだ十分読んではおりませんけれども,こういう法律の施行について,消防庁からも文書も来ておりますね。これ,結構読んだら長いんですけど,私たちなりに分析をした書類を読みますと,国からいろいろ言ってきている中ででも,保護の基本計画というのは,絶対いついつまでにつくりなさいということにはなっていないとか,消防庁がいろいろモデルをつくっているのも,あくまでモデルなので,最終的には自治体とか,そこの消防の自主性というものをある程度主張していってもいいんじゃないかというふうな専門家もおられますので,そういうこともあわせて少し研究をしていただいて,こういう有事── 平時が── 平時にまでも有事だ,大変だ,大変だというところに消防も私たちも巻き込まれないようにやっていただきたいということで,とりあえず,きょうはどういうふうに考えていらっしゃるかだけ聞こうと思いましたので,これで終わります。 113 ◯主査(芦田賀津美) 以上で消防局関係の質疑は終了いたしました。当局,どうもご苦労さまでした。(「起立,礼。」の声あり) 114 ◯主査(芦田賀津美) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。長時間の審査,お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。当分科会の審査は本日をもって終了いたします。本日までの間,当分科会の運営に格段のご協力をいただき,本当にありがとうございました。  なお,13日から委員会審査に入りますが,13日は市長,助役等に対する総括質疑を午前10時より,28階第4委員会室において行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午後4時39分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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